前回使用予定のなくなったノーマルのクラッチマスターを分解清掃したので、今回はブレーキマスターを分解清掃する事に。 ブレーキマスターは、未だ一度も交換していないので、13年も酷使されてきたパーツである。 でも、まだブレーキフルードは残っており、何かの拍子にチョロチョロと漏れて(こぼれて)くる。 じゃ、分解清掃しておこう。 って事で、 まずは、現状です。13年も使用しているようには見えません。表面は結構綺麗です。 裏側を見るとやはり13年間使用されてきたように、汚く錆びまくってる感じです。 まずレバーを取り外します。調整機構があるので、2分割になります。 マスター側です。クラッチ側と違って直接ロッドを押す仕組みになっています。 (クラッチ側に比べ部品数が減っています) 右側の写真はゴムブーツを外しています。横に外したゴムブーツがありますが、すごく汚いです。 ここにも奥まった所にCリングがあり、ここを外せばマスター心臓部が飛び出しきてます。 内部のスプリング、ロッドはクラッチ側の1.5倍程度の大きさになっています。まあ、6ポット×2のキャリパーに油圧?を送るので当然でしょうが。基本的には、クラッチ側と全く同じ構造です。 シリンダー内部です。入り口はゴムブーツが入るとこなので多少の汚さはOKです。一段径が小さくなっている箇所に傷やこすれがないかを点検します。あまり良く解りませんでしたが.....。 順番が逆かも知れませんが、タンクの中身をチェックします。まだ少しフルードが残っています。ゴムのパーツ(名前を知らない!!)も変形していなく、まだまだ再利用もいけそうです。 今回も内部部品を順番に並べてみました。レバーがロッドを押すのはレバーが円運動をしながらロッドを押し込んでいるので、やはりラジアルに比べると効率が悪いのでしょうか? 今回気になったのが、ゴムブーツです。弾力性がなくて手で潰しても戻って来ない感じです。 ブーツの奥側(写真上部)はゴムが厚くなっていますが、この中には鉄?のワイヤーらしき物が入っています。これが、内部よりサビが発生してゴムブーツに亀裂を起こさせています。写真では見づらいですが、何カ所も穴が空いています。要交換です。 次は、ゴムブーツが入り込む箇所です。ここには通常空気があるだけですが、当然隙間より水分などが侵入しサビが発生しています。オーバーホールする場合は、ここのサビを綺麗に取っておくといいでしょう。塗装が犯されている箇所もタッチアップしておいた方が無難だと思います。今回は分解清掃のみなので、この部分は何もしませんでしたが。 通常のオーバーホール作業でしたら、以下にあるゴム部品は新品に交換する方が良いでしょう。 GSX-R自体生産されて10年前後は経過しているので、見た目、大丈夫と思っても保険だと思って交換した方が性能的にも気分的にも良いでしょう!! 組み立ては、フルードに触れる部品はフルードを付けて組み込み、その他の場所は適当にグリスアップして組み立てました。 |