ヨシムラ デジタルマルチメーターの改造(GSX400S)
2020.05.04
ヨシムラデジタルテンプメーターを使用し始めて早10年、15年、20年????
デジタルテンプメーターの欠点の1つ目。
昼間の視界性に不満はありませんが、照明が暗すぎるので夜は全く見えません。これが20年前のLEDの実力でしょう。
で、このメーターのLEDを打ち換えて、LEDをパワーアップしたいのですが、どうなる事でしょうか。
もし失敗しても、PRO-GRESS2 マルチテンプメーターに買い替える理由にもなるしね。
では、やりましょう!!
最初の画像から、既にLEDを変えて綺麗に光っている状態ですので、まあ成功しているって事です。
と、2つのメーターで電圧計の値が違っていますが、これは同じ電源に繋いでいるので本来は同じ値を表示しないとダメなんですが。
デジタルテンプメーターの欠点の2つ目、電圧計の値がズレすぎです。今回はこれも調整します。

電圧計の値はテスターの値と比べます。テスターの表示を正しいと判断すると、約0.7〜0.8Vも高く表示しています。
微妙なズレですが、やはり正確な値でないと良否の判断が出来なくなりますから。

では、作業開始。
表面のシートの下にカッターを入れて、シートを切らないように両面テープを剥がします。
ある程度剥がせたら、表面シートが折れないように手で剥がしした方が早くできます。

表面のシートは折れてはいませんが、思いっきり曲がってしまいました。
シートの裏面の塗料も少し剥げるので注意です。

ケーブル2本を束ねているチューブを少し切り取って、

メータ本体は、4隅にプラスネジで固定してあるので取り外します。
相当小さいネジなので、精密ドライバーなどを使った方がいいですね。

ケーブル2本を押し込みながら、本体をケースより少しずつ出します。

メータ本体が出てきました。

液晶部分はこの爪(4か所)を外して取り外します。

こんな感じになるんですが、どこが液晶部分なのか?どんな原理で液晶が表示するのか?全く解りません。

上下の赤い押しボタンスイッチの間にある白い物がLEDで、真ん中にある丸いのがボリューム(可変抵抗)です。

LEDの光り方は、なんと横に向きに光るんです。
LEDの色は、ちょっとレトロ感があって、お世辞にも明るいとは言えないですね。
長い間使うと暗くなるのかもしれません? なんせ20年物ですから。
このLEDを外すためには、先に赤のスイッチを外さないと、半田コテを当てる事が出来ないのです。
なので、LEDは交換するのではなく、新たなLEDを追加する作戦とします。

LEDを追加するには電源が必要です。
ケーブルを辿ればすぐに解りますが、こんな感じです。

追加するLEDは”極細”です。LEDのサイズが1mm程度の本当に極細なLEDテープです。

LED3個でカットしてリード線を半田しますが、ルーペを使いながら作業しないと全く見えません。
半田面に絶縁対策でホットボンドを付けますが、グチャグチャで汚い仕上がりです。

LEDテープは、液晶部分と押しボタンスイッチの間に入れて、リード線を基盤の12Vの場所に半田すれば完成です。

さすが、令和のLEDです。明る過ぎる感がありますが、綺麗なので良しとしましょう。

次は、電圧計の調整をします。
3つあったボリュームのどれかが当たりと思いますが、どれでしょう?

正解は一番右側でした。
左2つは、はっきりとは解りませんが、温度センサの調整だと思います。温度センサが多少狂っていても使用するには全く困らないのでOKです。

この通り、ぴったり合わす事が出来ました。

最後に表面シートを両面テープで貼り付ければ完成です。

色々のスポンジ付きの両面テープなので、横から見ると丸解りです。

完成です。
右側よりLEDで光らせていますが、十分な明るさです。逆に右側にある秒の数字が明る過ぎて見えにくくなってる感もありますから。

2台分のマルチメータ改が完成です。これで、あと10年は使えるかも.....

注意 :マルチメータは一応防水だと思いますが、今回の改造では防水は無くなります。表面シートの両面テープに4か所隙間があるし、そもそも100均の両面テープが水に耐えれるのか?って事もありますが....。
実際にバイクに取り付けて走った感想は、明るく光るのは完璧な出来なのですが、液晶の文字自体が薄くなっているようで、そもそも数字が見えずらいです。
素直に”PRO-GRESS2 マルチテンプメーター”を買った方が良いのかもしれません。
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