3気筒なエコなバイクになったよ(GSX400S)




2019.02.24


約1年前くらいから、エンジン始動時に明らかに音がおかしく4気筒から3気筒になったかなと思いつつ、走りだせばまあまあ走れるので、ちょこちょこ走ってました。

夏場はなぜか調子が良く、なかなか修理する気になれなかったのですが、今年の冬は特別調子が悪く、エンジン始動時は排気音がどう考えても2気筒。エンジンが温まってもずーっと2気筒のままに。

回転の上りも下がりもすこぶる悪くて、完全に二次エア吸ってるなと思えるほどグダグダなってしまったので、寒空の下頑張る事に....なりました。
※2気筒でエンジンがかかるのかは不明ですが、自分的には現行ニンジャ250と同じような音がするので、2気筒と思い込んでいます。


まずは、エキパイの温度を測ります。

パーツクリーナーでプシューとして、蒸発する速さで熱いかどうかは解りますが具体的には判断できません。ですので、非接触型の温度計を導入。と言っても、2000円程度で買えるので便利ですよね。
関係は無いですが、てんぷら油の温度も測れるとか!!調理グッズとしても役立つらしいです。





今日は3気筒でお目覚めの様子です。少し暖気して。








エキパイの温度を測ります。左から、1気筒と、2気筒。
99度と、89度なのでほぼ同じでしょう。

 

左から、3気筒と、4気筒。
やはり3気筒は36度と全く爆発炎上してないですね。 で、4気筒目も71度と1,2と比べても低めな温度なので、正常ではないと思っていいでしょう。これ以上調子が悪くなると2気筒になるのかもしれません。

 






エンジンに必要な3要素とはの一つ、よい火花のチェックです。
プラグの焼けは、こんなもんで良いのでしょうか?自分的には問題ないレベルと思います。








次に、ちゃんと火花が出るかを確認しましょう。
最初に、1本のコードに4本のプラグを次々に取り付けて、火花のチェック。これでプラグの良否確認が出来ます。
次に、4本のコードにプラグを取り付けて、火花のチェック。これでプラグコードのチェックが出来て、すべて火花が飛んでいたので、プラグもコードも問題ありません!!








エンジンに必要な3要素の、よい混合気。怪しげな場所です。
二次エアを吸ってるかもと思っているので、メインはインシュレータの交換で、キャブ本体は軽くばらして清掃をしましょう。








スロットルケーブルと一緒に、横にずらしてキャブを抜きます。








インシュレータを外したいのですがネジが、皿のプラスネジなので、高確率でなめるでしょう。
準備として、ラスペネを吹きまくります。








普通にプラスドラーバーで緩むわけも無いので、
1.ノーマルのドライバーに見えるけど、VESSELのIMPACTAです。ドライバーをハンマーでしばくと、先がくるっと回るらしい。今回初使用品。
2.一般的なショックドライバー。使用実績もあり頼りになる存在だが、本体が太いのでネジに垂直にセットできるかが難しい。

 






VESSELのIMPACTAは最初からは無理があります。最初のひと緩みは、安定感があるインパクトドライバーが一番です。
ここまで緩むと、あとはドライバーでクルクルと回るはずだけど、今回は手動では全く回りません。
こんな時には、VESSELのIMPACTAが便利に使用できるのですが、エアクリーナーボックスが邪魔でドライバーが入りません。








この状態で、過去に一回だけエアクリーナボックスを外した実績があります。(ノーマルキャブから、ヨシムラTMR-MJNに交換した時)
もうエアクリーナボックスに傷が付く事なんて気にしないし、力で凹ませながら頑張るも全く歯が立たず。

 






最後はコイルに当たってるだけなので、ナットを一本緩めてやればこの通り、くるっと外れます。ホット一安心ですが、難関のインシュレータのネジ問題が8本、無事に解決する事やら。まだまだ問題が残ってます。

 






8本のネジ全てをネジを舐めずに緩ます事が出来たのですが、これからもネジが取れるまでショックドライバーで叩かないと外れません。
何回、自分の手をハンマーで叩いたものか。(後日、整形外科にてレントゲンで骨に問題が無い事は確認しましたけど....)

 






ダメ元で、電動インパクトを使ってみた所、結構しっかりネジ穴にビットが入ってトルクもしっかり掛けられる状態です。
トリガーを引くと、バリバリバーーーーって、いとも簡単にネジが取れていきます。今回の作業で一番のヒットです。

ショックドライバー+電動インパクト=無敵 ですね!!

 






インシュレータが当たる面は綺麗な事もないが、それほどひどく荒れていることも無いと思います。一応オイルストーンで綺麗にしてきましょう。








ピカピカになりましたよ。








ネジ穴のネジ緩み防止を剤をタップで綺麗に取り除いておきます。
タップに刺すラチェット式のやつがあるんですが、どうしても見つからないのでモンキーでやりました。
いくら工具を持っていても、いつでも使えるように整理しておかないとダメですよね!!

 






取り外したインシュレータですが、ゴムの部分も劣化はあまり見られませんでしたが、このOリングには潰れ感があります。まあ、当たり前でしょうが!








そのOリングをよく見ると、裂けている個所がちらほら。
インシュレータを外す時に、ヘッドとの隙間でグリグリする時に切れたんでしょう。これは、今回のエンジンの不調とは関係ないと思います。

 






新品部品です。インシュレータと取り付けネジ。








取り付けネジは、カタナ用はプラスネジなので、GSX-R1100用の皿キャップネジにしました。
皿ネジで、ネジロックして、プラスなんて、一生外すなと言わんばかりの構成です。完全にミスチョイスな組み合わせと思うのですが。

 






それぞれ、左が旧品、右が新品。明らかに劣化しているようには見えないですし、ゴムの硬化もほとんど感じられません。
キャブが取り付く方は、何回もキャブの脱着をしているので、キズは多いですが....。

 






キャブは簡単にばらして、軽く掃除だけしておきます。








キャブに付いているプラスネジも全てキャップステンボルトに交換しました。やっぱり舐め防止です。
キャブ1気筒当たり、2+2+2+2で8本×4気筒=32本。 金額もそこそこになりますね。

 






最後にインシュレータを取り付ける、皿キャップに付いているネジロックは、ダイスを使って削り取りました。
少しは残っていますが、これくらいの量で充分でしょう。







まずは、エアクリーナーボックスを入れて、








インシュレータを取り付けましょう。








1気筒、2気筒はそれぞれ品番も違います。3気筒、4気筒は同じものになります。インシュレータの口の部分に品番が書いてあるので間違える事はないでしょう。
オイルライン用のホースも同時に変えてた方が良かったかなと。いずれお漏らしするので。

 






エアクリーナーボックス側にも口を取り付けて、








キャブにアクセルワイヤーを取り付けて、挿入します。








インシュレータに傷を付けないように気を使いながら、下の方から押し込んでいきます。








インシュレータ側には、すぐに入るのですが、








エアクリーナーボックス側はなかなか入らないのです。








上側は入ったように見えても、








下側が浮いていたり、全く入ってなかったりと、何回も出し入れをする間にいつか入る感じですね。
写真は横向いています....








火入れの準備が整ったので、早速エンジンを始動しますが、全くエンジンがかかりません。アイドルスクリューは全く触っていないので、少しはアイドリングしてくれてもいいと思うのですが、 結局アイドルスクリューを結構回して、やっとエンジンに火が入りました。

エキマニの温度は、1気筒目=70度、2気筒目=80度、3気筒目=59度、4気筒目=32度と、全然ダメですね。

 

 






今回の作業では、これがメインのように思えますが同調を取ります。
キャブを清掃する段階で、スロットルの開閉が少しずれているように見えていたので、同調は必要だと確信してました。
このゲージを使用するのは今日で2回目(2台目)ですが、これが最後かもしれません。








左から1気筒になりますが、既に1,2気筒は合わせてあります。

 






最終的にこれくらいで終わりましたが、こっちを弄ると、あっちがずれると、絶えずどこかがずれてピッタリと合うことは難しいです。
私はある程度で妥協しますが....。








同調後のエキマニの温度を測りましょう。ちょっとドキドキしますが。

結果は、1気筒目=77度、2気筒目=65度、3気筒目=56度、4気筒目=60度と、それぞれ違いはありますあ、最初の時のように1気筒だけ極端に温度が低いと言う事もないので これで完了とします。
空ぶかしでも今までとは違っていい音が出ます。トルクが増してるような感じに聞こえます。(自分だけかもしれませんが)

 

 






作業完了

 






以前と比べてトルクがアップしてます。やはり、3気筒と4気筒の違いでしょう。
こんなに力があったのかと、1年ぶりに感じれました。これから暖かくなるので、いろいろ走りに行こう!!








上の写真と見比べればわかりますが、ウィンカーをLEDに交換しました。
ウィンカーリレーの事は頭からすっかり抜けてて、ハイフラ対策は今からやります。

でも、いろいろあって、しばらく乗れません!!









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