サビまみれのフレームを塗装してみた(GSX400S)
2021.05.23
昔は綺麗な車体だったねぇ〜 って、このカタナを買ってから早10年、15年、20年.......
バイクの保管環境も、土の地面に、青空駐車に、バイクカバー。この保管生活も20年もたてば、あちこちにあるサビも当然ですよね。
ここも、あそこも、あっちも、こっちも って、錆びだらけです。
ちょっとしたパーツなら外して塗る事も出来るけど、フレームやエンジンとなるとなかなか手が出ないのが現状です。
でも見える範囲ならと、同じ400カタナ乗りの方でフレーム塗装をした方がいらっしゃるので、ちょっとチャレンジしてみましょう。
バイクの駐輪場で塗装のスプレーを使うのも近所迷惑になるので、近くの駐車場で車がいない時にゲリラ的な塗装をやっちまぉ−−。
それでは、やってみたいと、思いまぁーーーすっ!!
まずは、現状のサビの状態を。当然塗装の下から錆が出てきてますが、これって塗装している意味があるんですかね。もう少しはサビを押さえて欲しいものですが。
まあ、スズキだからこんなレベルでしょ!!って言われると、納得するかもですね。



塗る色はこれです。
スズキのワゴンRの純正色が合うって聞いていたので、シルキーシルバーメタリック Z2Sをまず購入してみました。
デイトナのMCペインターにはカタナ用のシルバーもラインナップされてたと思いますが、値段が高いですから安価な車用の99工房ボディーペンを使います。
クリアですが、メタリックを塗る場合は必要なのは書いてあるので知っていますし、バイクの場合などはガソリンなどで塗料が溶けるのでクリアはあった方が良いとは思うのですが、
本当に必要なのかなと思ってて。
フレームなのでそれほどピカピカにならなくてもいいんじゃないかな?そんなにガソリンがこぼれる訳でも無いし。と思って、今回はクリアなしで、プラサフとこの塗装のみで挑戦してみます。

試し塗りをしてみます。リアサスの取り付け部のサビの部分を何も下準備はせずに”ぶしゅーーー”って。

塗った直後は、少し明るめなシルバーに見えましたが、

だんだん色が落ち着いていい感じではないでしょうか。
このスプレーに決定です。
フレームなんで、少しの色味の違いは大丈夫でしょう。

ここからは、少し真面目に作業します。
今あるサビを削り落して、塗装もある程度落すのと、塗装する為の足付けを行います。 サンドペーパーはたくさんあるんですが、フレームみたいに入り組んでるような場所や、そこそこ広い面積では、ペーパーよりスポンジ状の方が扱いやすいと思って、数種類を買ってきました。
サビ取りは主に電動ドリル+ワイヤーのカップブラシと、細かな場所では小さめのワイヤーブラシでゴシゴシします。

塗装をする場所が他人の駐車場でするので、大物を一度に塗るのではなくて、細かく分けてちょこちょこ塗る作戦です。
まずはステップ回りから始めます。
出来るだけ、外せる物は外しておきます。

で、養生して、

まずは、プラサフですが、見えないところでシリコンオフもやってますよ。
なかなか、色が乗らないです。2回目でやっと下地が隠れる程で、トータル3度塗りしています。

良い感じに塗れたと思いますが、濡れているのは当然表面だけです。裏面はと塗料の粉がついてる程度ですがこれでいいんです。

見た目は、完璧です。

この調子で目に付く部分のフレームのみ塗っていきます。

少しの垂れやハジキもありましたが、ペーパーで修正すれば問題ありません。

一応は塗れましたが、下地処理の甘さ(ワイヤーブラシの目の跡)がわかりますね。

一回目と二回目に塗った境目がクッキリ出てます。

純正の色との違いもはっきり分かります。新たに塗った色は少し明るめのに見えます。
まあ、純正のシルバーも20年たっているので、少しは黒ずんでいるでしょうから。明るさが増して綺麗に見ればOKですよ。

こうやって見ると、やはり少し明るめですね。
反対側も同じ部分だけ色塗りしておきます。(右側はまだ縫っていない写真です。フレームを塗る時はボルトも一緒に塗るので直ぐに塗ったって事がばれてしまいます)

フロントのダウンチューブは今回塗る予定はありませんでした。
ダウンチューブを塗ろうとしたら、マフラー外して、ラジエター外してとなるし。ラジエター外すのなら、タンクも外さないとダメ出し、タンクを外すとタンク下のフレームも塗るようになるし。
と、作業が2倍、3倍と増えるので.....。

ここまでの状態で、一か月ほど乗っていましたが問題が発生。
他の作業中に、何気に養生テープが新しく塗った塗膜の上にぺったっと。その養生テープを剥がすと、あらら!塗装が剥げてしまいました。
何が悪いのか不明ですが、作業のやり直しをする必要が出来ました。
だったら、いっその事自分の力で外せる部品は全て外して、濡れる範囲全部塗ってやろうと、ついでにクリアもウレタン2液を塗りましょうと。
あれから、2か月後......
と言うことで、ここまでバラシました。
本来なら、リアタイヤ、キャブ、エアクリも外した方が良いのでしょうが.....今回はこれで....

タンクの下は、タンクの脱着で傷だらけです。
ライトステーなども外せば、ネックの部分も塗装が出来たのでしょうけど。ここは諦めます。

今回はスイングアームは塗りません。なぜなら、数年前にパウダーコートで再塗装しているからです。でも、もう錆浮いてますけど....
ちなにみ、チェーン引き周辺も再メッキかけているんですが、ここも見る影がありません。

この状態から、他人に迷惑にならないようにフレーム塗装していきましょう!!

使用するものは、前回と同じですが、ウレタンクリアが増えています。

前回手を入れていない箇所は綺麗にゴシゴシと。

シリコンオフしてプラサフ3回攻めです。



プラサフの修正と軽く水砥ぎをして本塗りをします。
本塗りも3回です。

ウレタンクリアの出番です。これ一本で2500円程度と高いんです。でも、一応2本用意して出来れば3度塗りしようかと。

いざ!周囲に塗料で迷惑になりそうな車もいないことですし。

クリアを塗った後は、このヌルてか感覚が良いですよね!さすがに高価なだけはあります。
サビさびだったネジまで綺麗???になってますが、いいんです。


良い感じですよね。明るいシルバーなので、少しフレームだけが浮いてるように見えますが、綺麗な事は良い事です。

高価なクリアが余ったので、ヨシムラマフラーのサイレンサーに。クリアを塗ると色褪せしたカーボンがよみがえるらしいので、
エンプレムなどをマスキングして、ぶしゅーーーー っと。

これが、大失敗です。マフラーエンド側はまだ良いのですが、マフラーの前部分のカーボンがザラザラのままになってしまいました。
事前にペーパーを当てていた方が良かったのでしょうか。
この状態で、このザラザラ部分を軽くやすって再度クリアを吹けばリカバリー出来るかもしれませんが、ここでクリアが無くなり終了してしまいました。
3歩離れると、変な粗さは見えなく、妙にテカテカしたサイレンサー??と見えるので、半径3m近づき禁止と言うことにしておきましょう。

マフラーを取り付ける時、いつもは養生テープなどで傷防止するのですが、前回養生テープで塗膜が剥げているので、洗濯機ホースでカバーしての取り付けです。

タンクの下には、洗濯機ホースを常設しておきます。これで、傷も付かないでしょう。

電気関係のパネルもホームセンターのコーナンブラックで塗っておきます。

パット見た目は、素晴らしい出来栄えです。
やって良かったと言える瞬間です。


マフラーもテカテカで車体と組み合わせれば、この雑な状態でもいい感じに見えてきます。





フレームの外側は綺麗になりましたが、ちょっと奥に入るとサビサビの部分がまだまだ残っていますね。

今回の作業は、充実度満点ですが、もっといい作業場所がほしーーーいです。

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