イグナイタのオーバーホール (GSX400S)
2013.03.24
タンクの錆取りをした後、スタンドでエンストし、セルを回してもエンジンがかからなくなってしまいました。ガソリンを満タンにして、タイヤに空気を入れた後に
セルを回すと徐々にエンジンがかかり始めて、だんだん普通になって無事乗って帰ることができたんですが.....
この不具合で頭をよぎったのがイグナイタ不良です。
カタナ250,400はイグナイタが弱いらしく、エンジンがかからなくなるみたいです。押しがけはOKや、数分キーをONにして置いておくとか、いろいろと対策はあるんですが
根本的な対策はイグナイタを修理することです。
毎回発生する不具合なら修理して現象が消えるかどうかで判断できるんですが、今回の私の現象は一回のみしか発生していないので、イグナイタ修理と言っていいのか????で、
題名はイグナイタ オーバーホールとしています。
イグナイタが悪いって決まった訳でも無いのですが、気分はイグナイタ分解、部品交換です。まあ、これが今回の不具合とは無関係でも、イグナイタ自体はオーバーホール的な
消耗部品の交換を行うので悪い事ではないですしね。
では、ガンバってやっちゃいましょう!!
中の基盤がなかなか出てこないんです。netではケースを切ったり、すっぽり外れていたり、具体的には....。
ちまちま、入り口と思われる個所からマイナスドライバーでコネコネしてると、ケースが割れてくるんです。でも基盤は出てきません。

左右をマイナスドライバーでコネコネしてると”パカッ”って取れました。少しは力技が必要なのかも。

ケースの横にはくぼみがあってここでコネクタと止まっているはずなんですが。
ケースの中には基盤が通る溝があるんですが、この溝の所にコーティングが付いてる跡が見えます。このコーティングおかげで基盤とケースが密着して簡単には
抜けなくなているんでしょう。

基盤の表面にはゴム系のコーティングがされていて、部品を交換するにはっこのコーティングを取る必要があります。
トランジスタとコンデンサ周辺だけでOKです。

交換する部品は、トランジスタ2個とコンデンサ5個です。コンデンサは極性があるので一応記録しておきます。


netで調べると交換する物の型名が出てきます。
トランジスタ 2SD1409A×2、コンデンサ50V10μF85℃×2 、35v47μF105℃×2、25V10μF85℃×1です。
が、2SD1409Aは扱っている所が少ないので購入するのは難しいかも。ちなみに2013年3月現在製中品だそうです。
コンデンサなどの足は全て曲げられて、半田されています。これって取るのが面倒なんです。特にこんな小さな基盤では。
そんなことを言ってても進まないので、サクサクと取り外します。
トランジスタはヒートシンクの裏にもコーティングが入り込んでいるので、なかなか取れないです。

新しい部品を取り付けます。
トランジスタは 2SD1409A×2個で、
コンデンサは10μ50V105℃×3個と47μ50v105℃×2個
を購入して取り付けました。電圧は50Vに統一して温度も105℃に統一しています。
購入する時も楽だし、取り付ける時も部品の間違えも少なくなるし、良いことばかりではないかと。温度と電圧は大は小を兼ねると思いますよ。(自己責任ですね)

ケースの周りはすでに割れているので一周に渡ってカットしてます。したがって、隙間ができています。コーティングも取ったまま再コーティングしていないし、どうしましょ!!
一応応急処置(これが恒久対策になりそうだけど)で、ビニテでぐるぐる巻いて完成です。

元あった場所に戻して、

エンジンのかかりは”キ、ボーン”や”キュ、ボーン”や”キュル、ボーン”をその時々で変わりますが、ほぼ”キュ、ボーン”でエンジンがかかります。
これでも変化はわかるのですが、運転するとエンジンの回転がすごく滑らかになったように思えます。15年以上も前の物だから部品交換(オーバーホール)で調子を戻した
んでしょうか。
これで、キャブの清掃、調整をしてやれば調子が良くなりそうです。
でも、今回の作業の本題、エンジンがかからなくなる。エンジンが止まる。って現象が解消されているのか疑問が残るところです。
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