タンクの錆び取り   (GSX400S)




2013.03.24
2012年に約1年かけて(かかった?、さぼってた?)、色々と弄っていたのですがその時ガソリンは満タンではなくて半分程度しか入っていなく、途中でタンクの中身をチェック するでもなく、ほとんど放置状態でした。 で、いざ走れるようになってタンクキャップを開けると入口がサビサビに。でも、タンクの底面は綺麗な感じだったのでそのまま乗ってました。



赤信号で止まった時にふとガソリンの量を確認する為にタンクの中を覗くと、サビがフラフラしているでは。しかも、結構な数のサビが。そのサビを見た瞬間、タンクの錆び取り が決定したのと、なぜかアクセルを回しても力が無くなったような感じに。(キャブにサビが詰まったのか??)


寒い時の作業は....なので、温かくなるまでは、錆び取り剤は何を使うか、コーティング剤も何を使うか、どうするか?と色々と悩む毎日でした。


結論は、
錆び取りに、ストレート(平和バイオテクニカル)の高速サビ洗浄剤RSR−2と、サビ止め剤ER−G3000を使って錆び取りです。
写真はそのうち出てきます。

で、コーティングは、しません!!
本来ならコーティングを実施した方が今後のサビの発生も無くなるし良いとは思うのですが、色々調べてる間にコーティングの膜が剥がれ落ちて大変なことになったと言う記事を 見たのがきっかけで、コーティングはしない事に決定です。







このサビでまだいけると思った私が甘かったですよね!!








底に見えるサビがフラフラしているサビ達です。それほど多くはないと思うのですが。








タンクよりガソリンを抜きますが再利用する為に茶こしでサビをシャットアウトしますよ!!
タンクの中では少ないように見えたんですが、結局2Lのペットボトルに3本とちょっと。

 






コックより抜けなかったガソリンはコックを外してその穴から出します。
抜いたコックと、ガソリンを抜き終わったタンクです。 思ってた以上にサビが付いてます。

 






最後にタンクより直接出したガソリンですが.....  唖然!!
黒い底が、まっ茶色に見えるほどのサビ!!








コックより出したガソリンはコックのフィルターでほぼサビはシャットアウトされるみたいです。








結局、これだけのサビが取れましたが、まだガソリンを抜いただけです。タンクを洗うとさらにサビが出てくるんでしょう。








タンクの裏側もうっすらサビが発生してます。塗装がしている個所ではなくて、他を塗って飛び散った塗料が裏面に付いたって感じの塗装です。








キャップを外してゴソゴソしてる間に、底面にもうサビが発生してます。まだ何もしていないのに。

 






これが今回使用する、錆び取り(高速サビ洗浄剤RSR−2)と、サビ止め剤ER−G3000です。
これを選んだ理由として、作業時間が短くてOK。1−2時間もあれば十分。錆び取り液を薄めなくて使用でき、再利用もできるので、原液の以上には増えないのででっかいタンクを 準備しなくてもOKなのです。



※使い方(おおざっぱですが)
タンクを中性洗剤で洗う。コックの穴はガムテでふさぎます。原液が1L以下なのでガムテで十分。そこにRSR−2をぶち込みます。
で、キャップにもガムテで蓋をして10分に一回程度シェイクして、タンクの置き方を色々な方向にして液が全面に十分に浸るよう用に。
気がすんだら、RSR−2をバットに出します。再利用出来るのでなるべく出し切りましょう。
で、水洗いです。水を貯めて、シェイクシェイクして排出。これを5−7回繰り返すそうです。
で、すかさずコックの穴を塞いで、キャップの穴も塞げる準備をして、ER−G3000(1:50cc):水(9:450cc)をタンクに入れてシェイクシェイクします。
5分程度シェイクしたら中身を捨てて洗浄は終わりです。この後は水洗いはせずに乾かすだけです。タオルやドライヤーを使ってなるべく早く乾かせましょう。
コーティングをしないのでこれで作業は完了です。






ここはRSR−2を入れてシェイクシェイクしているところです。
このままでタンクをひっくり返してしばらく放置するとガムテからRSR−2が垂れてきますので何かで受けてたほうがいいです。

 






一気に飛んでER−G3000を排出して乾燥の工程に入ったところです。
錆はすっかり取れて新品のような状態になりましたよ!!

 






これは、RSR−2を入れてる時にひっくり返すとガムテから滲んでくるので、キャップを付ければ漏れないとのではと。確かに盛ればありませんでしたが、RSR−2 を洗浄するのにキャップが邪魔なのでボルトを外した時に....”からぁーーーん”っと、ネジを一本落としてしまったのです。
タンクの水洗い、ER−G3000での中和中、乾燥中、カラカラ言ってるばっかりで全然出てきません。やっとのネジが見える所に来たので、この落し物を拾う特殊工具を 新たに購入しネジの救出が無事に行われた瞬間です。タンクの中ってすごく複雑です。








これが回収されたRSR−2です。容量850mlあったのが、錆を取った後では800mlの回収できている。ってこんなに回収率は高くないです。結構あちこちに こぼれたりタンクから抜けなかった物もありますから。
結構水で薄まってるんでしょうね

 






RSR−2を再利用してタンク裏の錆取りです。
ティッシュやキッチンペーパー等にRSR−2を染み込ませて少し放置した後に拭き取ります。
錆と一緒に塗装までもが剥がれ落ちていきます。

 






結構な範囲で塗装がはがれてしまいました。で、これをこのまま放置すると直ぐに黄色く錆が発生してくるので、他の錆取り剤で再度磨いてます。
なぜか、二度手間!!








塗装は特に準備をしていなかったのですが、黒のスプレーなら有りそうなのでそれでいいやと、思っていたところ、
なんと、平成15年に作ったスプレーが出てきました。これは、スプレーのオーダーシステムでカタナのガンメタに近い色を探して作ってもらってます。
今付けてる、フロントカウルや、フロントフェンダーもこれと同じ塗料で塗っているものです。
色はそこそこ似ていますが、メタリックの量が少ないので、近くで見たら???ですから。

 






裏面なんで垂れなんて気にしません。そこそこ揺れてればOKです。
でも、10年前のスプレーでもちゃんと使えるんですね。これはこれで凄いことです。
純正色との違いがはっきり分かりますよね!!

 






コックを付けるんですが、Oリングらしきゴム系の物がありますが、これは単品では出てこないんです。コックassyで購入するしかないのです。








仕方なく、今回はパスしてネジのワッシャ(ガスケット)を2枚のみ発注。120円程度です。








タンクを下す時にフィルターを確認するのですが、すっかり忘れてタンク取付時にチェックです。
結構綺麗なので再利用OK。って感じです。








が、裏面を見ると錆の粉みたいな物がたまってます。








フィルターの出口のほうは綺麗なので、キャブに錆は入っていないと....思いたいです。思います。
写真右側でガソリンは左から入ってフィルターを通って右に出ます。右側の口のあたりには錆が見当たらないので、完全にこの高性能なフィルターで錆ブロックされてますよ。

 






念の為、同じフィルターを購入して入れておきます。








こんなフィルター一個入れるだけで結構窮屈になるのに。

 






今回の新兵器は、品名:フューエルラインジョイント。まあ、クイックガソリンホース!!です。調べていると、最近ではmotoGPで使用されてるとか、CPCってメーカーのは 医療用なんかにも使われているとか。そこそこ信頼性があるんでしょう。と言うことで使ってみます。
これがあるとタンクの脱着がすごく楽になるように思いますよ。調子が良かったらRにも付けたいです!!
この商品は、ホース内径8mmと6mmしありません。カタナの場合純正のホースは内径7mmでしたので8mmタイプを購入です。








キジマブランドを購入しましたが、中身はCPCです。まあ、良いんでしょうね。
netにも書いてありましたが、Oリングがすぐにだめになるそうで、最初からスペアが一個入ってます。別途3個パックのOリングも購入済みですが。

 






こんな感じで追加してみましたが、エンジンの熱で樹脂が変形しないでしょうか??
しかも、よく見るとホースが折れてるし....。

 






タンクを付けた状態です。一応ホースの折れ曲がりが無い事は確認していますが。スペースがありませんね

 






とりあえず、完成です。エンジンのかかり具合も問題なし。とりあえず満タンまで給油したいのですが....



何かあったら嫌なので最初は1000円分のみ給油して少し走って様子を見ます。
30〜40kmは走ったでしょうか。全くもって不具合はありません。今日はこれくらいにして今度こそ満タンにするため再度スタンドへ。
スタンドへ着く少し前より吹けが悪くなり、アイドリングが下がってきました。アクセルを開けるも付いてきません。で結局、エンスト。

押して帰るのも嫌なので何とかエンジンをかけようとセルを回すが全く。初爆すら起きない状態です。とりあえず、ガソリン満タンとタイヤの空気を入れて 少し休憩させて再度セルを回したら、やっとアイドリングする程度までになりました。それ以降は全く普通に走るのです。 何が怪しい。キャブの詰まり?プラグ?電装系?って全部じゃないですか!!


次回はこの問題についの謎解きです??






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