ヘッドライトブースターの取り付け





2016/05/08
2年前の車検でヘッドライトの暗さに苦労をしたんです。

1.6000ケルビンの車検対応バルブを使ってた。-->光量が半分しかないと言われた!!

2.小糸製、ノーマルバルブを変えてみた。-->これでも、光量不足だって。
ここで、午前中の検査終了!!


3.ライトの光量を上げる必要があるので、GIGAの120W/130W相当の最強バルブを購入。

これだけでは少し心配なのでもしもの時用にシガーソケットからHIのみに電源を直結するケーブルを作成し隠し持って行く。再検査なのでライトはHIのみの検査なのでLOWは点灯しなくてもOKなのです。

3回目のヘッドライト検査は、バルブを交換しただけで通りました。直結ケーブルの出番はなかったのでホット一安心です。

この時、テスター屋さんで話をした時に、旧車の人たちも年々ヘッドライトが暗くなるので、HIDに変更して対応するそうです。
旧車を持つ人全員の悩みですね。ヘッドライトの暗さは!!



で、対策は考え済みです。部品も結構前より購入済みだったのですが、車検切れ1week前ですが重い腰を上げましょう。


ヘッドライトの暗さの原因は、ハーネスの劣化、コネクタの劣化、スイッチの劣化です。と、言い切りましたがたぶん本当思います。
バッテリー メインヒューズ イグニッションスイッチ 右ハンドルON/OFFスイッチ 左ハンドルHI/LOWスイッチ ヒューズ ヘッドライトと、繋がっています。 この間にコネクタが数か所ありますので、バッテリーからヘッドライトまでで電圧降下が結構あるようです。

この電圧降下を最小限に抑えるために、何年も前に流行ったヘッドライトブースターを取り付けましょう。

ヘッドライトブースターとは、バッテリー リレー ヘッドライトと接続して、間にあるリレーでヘッドライトのON/OFFを行う物で、バッテリーより直接ヘッドライトが接続できるのです。これにより、高ワッテージのバルブ(120w等)も使用できるようになるんです。電圧降下もほぼなくなります。

以前はヘッドライトブースターのKITも販売されていましたが、今ではさっぱりです。もともと、コネクタとリレーとケーブル(電線)で出来た製品なんて買う気はありませんし。

と言う事で、自作を始めましょう。





まずは、この車体で電圧降下がどれほどの物かを把握します。
最初は基本となるバッテリーの電圧です。12.27V。まあまあの値ですね。








ヘッドライトコネクタでの電圧です。それぞれ左:HIと右:LOWなのですが、素晴らしくどちらも同じ値です。
で、電圧降下は、12.27−11.35=0.92V
ビミョーな値ですね。20年以上の旧車なら、これくらいは落ちてても不思議じゃないのですが、新車では絶対あり得ない程の電圧降下だと思います。

 






バッテリーのプラス電源をへっどらいと近くまで配線が必要なのですが、以前にホーン用に一本引っ張っているので、そこから分岐させます。電線は少し太めなので30A程度は持つような気がします。思いっきり、希望感が入ってますが!!
何を考えているのか、平キボシで接続してます。ここに弐本電線を追加したいのですが、ターミナルみたいに自由に配線が増減できるものが欲しい。








安易な考えですが、結構臨機応変に使える気がします。増減は簡単だし、場所もそれほど取らないし。良い案だとは思いますが、問題は絶縁をどうするかですよね。








ヘッドライトブースターの配線を考えます。これは、ノーマルの接続図です。最初にも書いていますが、スイッチ(+コネクタ)を3個も経由し、ヒューズが2個。こりゃ、電圧降下しても不思議じゃないですよね。








ノーマル配線と、ライトの間にブースター回路を追加します。
ノーマルのH4コネクタよりH/Lの切り替え信号をリレーに接続して、HI/LOWそれぞれのリレーを駆動させバッテリー電圧がヘッドライトへ行くわけです。
肝心のリレーは、30A(瞬時40A)を使用します。たまたま手元にあったリレーです。30Aで大丈夫なのかを少し考えます。

ヘッドライト55W、60Wって書いてあります。60Wの場合、電圧が14Vとすると、60W÷14V=4.3A、電圧が12Vの時でも5Aとなります。
ヘッドライトは2灯式なので、8.6A、10Aとなり、通常は10Aあれば問題ありません。

WEBを調べていると、リレーは負荷電流の1.8倍と書いてあったので、これを考えると10A×1.8倍=18Aとなります。
電源スイッチ等をONした時には突入電流と言う、通常の定電流の10倍ほどの電流が短時間(100ms以内)に流れます。これを正直に考えると100A必要になるのですが、100ms以内の短時間のみなので、問題になる事は無いのでしょう。

で、使用するリレー30Aで全くもって問題なしと思います。思いたいです。








メインの部品です。リレー、リレーソケット、H4コネクタオス、メスです。これと、電線と、キボシぐらいですね。
リレーには30/40Aと書いてあります。おそらく、常時30AがOKで、短時間なら40Aも行けますよ。だったと思うのですが、間違っていたらごめんなさい。
バッテリーからの電源線はホーンとヘッドライトの電流が流れるのでとりあえず30Aのヒューズを入れてます。オーバースペック化もしれませんが、切れるよりはいいのかな?

 






カイル内のライトの裏ですが、狭いですよね。これで、ハンドルを切るとぶっといフロントフォークのアウターチューブが、ガッサ,ガッサ動くので余計に配線た物を置くのにスペースが無くて困りもんです。

 






まずは、現物合わせで配線します。ノーマルハーネスのH4コネクタに接続するH4のオスコネクタです。黒=グランド、黄色=LOW、赤=HIにしています。








H4コネクタの極性です。ハーネス側のH4コネクタメスの図となります。参考にしてください。
配線comより無断借用しました。ごめんなさい。








H4オスコネクタの反対側をリレーの駆動ラインへ接続します。線同士の接続は全てハンダで接続します。








バッテリーよりの12V入力ラインに端子を取り付けて、ターミナルに取り付けれるようにします。
ちなみに、リレーソケットにHI/LOWを記入し後でも解るようにしておきます。
もう、物忘れが多くなってますから(^^ゞ








H4コネクタのメス側なのですがいつも圧着する端子とは違い90度回転してます。ツールが入るわけも無く、芯線部分はペンチでカシメます。
それだけでは、接触不良の元ですので、ハンダを流して接触不良対策とします。

私が教えてもらったのは、圧着端子に電線を接続する場合は、専用工具で圧着するのみです。
よく、接触不良対策でハンダをする人がいますが、バイクの様に振動がある場合は、ハンダをして固定されている部分と、 ケーブルのフレキシブルな部分の境目でケーブルの揺れが起こり金属疲労でケーブルが断線する事があると言われてきました。したがって、圧着した部分にはハンダはしません。

今回のようにちゃんとした圧着ツールで圧着出来なかったので仕方なくハンダをしたのです。








ペンチでカシメると言うか、折り曲げて芯線を動かないようにしただけです。








汚いですが、ハンダで芯線が外れないようにしてます。
※このHPを書いてる時に解ったのですが、これってちゃんと圧着出るんですね。配線comにやり方が載っていました。みなさん検索して探してみてください。








これで、H4メスコネクタ2個完成です。これで、ほぼ完成です。整線作業はまた後で!!








出来上がりを順番に見ていきましょう
まずは、バッテリーより直接の14Vラインです。リレー2個に分岐させています。








ノーマルH4コネクタより、HI/LOWのリレーを駆動する為の信号をもらう為にH4コネクタで受けています。








上のコネクタよりのHI/LOWの信号で、このリレーを駆動します。
バッテリーよりの直電源をこのリレーでON/OFFさせます。








リレーの出力先をヘッドライトへ接続で完了。これで、ほぼ、バッテリーの電圧がヘッドライトに届くわけです。
厳密には、ヒューズ、電源分岐、リレーが間に入ってますが、ノーマルよりははるかに電圧ロスは少ないです。








これが全貌です。この後配線をスパイラルで巻いたり、ハーネステープで巻いたりして見栄えを良くしないとですね。








おっと、まだリレーを固定する場所も決めてませんでした。








で、ヘッドライトブースターの威力は?
まず、バッテリー電圧は12.26V。








ヘッドライトに刺さるH4コネクタ部では、HI/LOWともに12.25V。
ヘッドライトブースターでの電圧降下は0.01V。もう0に近い値です。素晴らしい出来栄えです。








ヘッドライトも明るくなったような気がします。夜の写真を撮っていないので解りませんが....








左右で明るさが違いますが、左が130W相当のバルブ。右が55Wノーマルバルブ。これだけ違いがあるんですね。
昭和の光を醸し出していますが、車検第一に考えてこの色のままにしておきます。








で、バッテリー電源の分岐の場所は、想像通り絶縁テープで巻いて仮処置で終わりです。これが、本処置になると思うますが。

 






ちなみに、同時作業でウィンカーをナンバー横に付けるタイプを止めて、ごく普通な物に変更しました。








と、以前からわかっているのですが、リアカウルが割れています。荷物ロープを張る時に力が加わったのか?
真っ二つに割れないうちに対策が必要ですが、さてどうしましょうね。







ヘッドライトブースター自作取り付け、 かんりょうです!!






2016/5/25
車検を受けてきました。

車検には前回の車検時に購入したkoito製ノーマルバルブ(55W/60W)を使用します。配線がきっちりしていればノーマルバルブでも光量は出るはずです。
120W/130W相当の明るいバルブも予備として持って行きますが.....

車検の前にテスター屋(神戸テスター)で光量、光軸の確認をします。光量は全く問題ないそうで、光軸のみ調整してもらいました。2灯分で1000円です。

で、車検場では2灯なんで2灯のボタンを押してテスターに入ったのですが、ヘッドライトは片灯ずつテストするので、テストしない方は布か紙かで隠す必要があるのですが、何にも準備していなくで ライトを隠さないでテストは終了し○になってしましました。

2年前に光量不足で落ちたバルブを使用してのリベンジは成功です。ヘッドライトブースターの威力は素晴らしいです。






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