ウィンカー(テール)のLED化





テールランプをLED化したら、やはりウィンカーもLED化と言うのは当然考えることです。
なぜ今までやっていなかったかと言うと、理由は適当なウィンカー本体が見つからなかったと言うことです。
今回のウィンカーのコンセプトは、
  1.ヨシムラ零50のように、リアナンバープレートの横に付ける
  2.LED化した後の、メンテナンスが出来るように、ウィンカーは一体式ではなく、カバー、本体がネジで固定される物
  3.リアナンバープレートの横に付けるのだから、裏面の突起物はなるべく少なく、ウィンカー本体の横幅は出来るだけ
    薄い物である。   
  4.ウィンカーレンズの高さがある程度あり、真横/水平から見てもレンズ部分が周囲より見えること。
  5.保安基準をクリアしたサイズであること。

(ちなみに、このLED計画はカウルに穴開けしたくないのと、他のバイクに乗り換えてもすぐに接続/移植が出来る事、ナンバープレートを上向きにしても視界性が悪くならないことが最大の売りです)

これだけの事をクリアできるウィンカーを探し出すに一番時間がかかりました。一体式のウィンカーならば、車用のサイドマーカ等が使えそうだったのですが。(ちなみにBMWのサイドマーカが大きさ的にはベストです。)

たまたまバイク屋さんをうろうろしていると、エアロウィンカーの四角タイプが目に止まりました。今までエアロウィンカーは、曲面的なデザインでナンバープレートの横に付けてもかっこ悪いと思っていました。しかし、今回この四角タイプを見た時に、自分が希望する要素が全て入っており、サイズも横幅を除けばBestでした。

早速ウィンカーを購入。ヤフオクで!!

電球をLEDへ変更する方法は、電球のみをLEDタイプに交換する方法と、基盤にLEDを並べて数十個のLEDを点灯させる方法の2種類に分かれると思います。
まず、電球交換タイプだと、購入金額が割と高く、LEDの個数が少ないので値段の割には暗く感じる。(狭いところにLEDを密集させる必要があるので自作はするには多少の技術が必要)
基盤にLEDを付けるタイプは、当然自作となるのでLEDの個数、タイプが自由に選べる。当然明るさも自由自在。 しかし、LED、定電流ダイオード、基板を考えると結構な金額となってしまう。

でもやっぱり、DIY派は基盤にLEDを詰め込む方を選ぶでしょう。

あれっ!! テールランプLED化の時と同じような記事になっている??


では、基盤を入れる為に、ウィンカーの内部は全く不要。必要なのはレンズカバーと、本体だけです。したがって不要物は全て取り除きます。もったいない気はしますが、そうしないとLEDが入らないのでしかたありません。
今回は今まで使用していた丸LED(5mm)を使用せずに、ちょっと違うLEDに挑戦します。
Super Flux アンバーLED(594nm)です。 これも、オーディオQさんのHPにあります。丸LEDより当然明るく、指向性が70度もあるのが魅力です。でも少し高価ですが。

Super Fluxは、70mAの電流が必要で、いつも使用している15mAの定電流ダイオード(CRD)15mAを4個並列に接続し60mAで光らせます。
車、バイクですと、LEDを直列に接続出来る推奨個数は3個となっていますが、ウィンカー内のLED配置を考えると8個もしくは9個必要となります。これだけの個数でどれだけの光量があるのかはわかりませんが。 try & try です。

推奨接続をすると、LED*3個+CRD*4個が3列で計9個LEDを光らせます。しかし、これだけの部品をウィンカー内部に詰め込むのは、部品点数も増え、作業量、配線量も増えるのでイヤになりそうです。
したがって、LED*4個+CRD*4個が2列で計8個のLEDを点灯させます。LEDの数も偶数の方が配置が楽だし、配線もらくちんです。
直列にLEDを4個と3個並べるのの違いは、電圧が12V付近に落ち込んだ場合に明るさの違いがでてきます。(4列の場合暗くなる)
エンジンがかかっている状態で、バッテリーの電圧が12Vまで下がることは、何らかの異常であり、普段は考える必要も無いと思い4列で作りました。

一応ウィンカーは出来ましたが、ウィンカーをプレートに取り付ける板(ベース)が必要です。取り付けベースには汎用性を持たせ、ウィンカーの位置を変更出来ようにする事と、リフレクターを取りけれる構造にする必要があります。

ウィンカーベースは、強度/重さを考えFRP板で製作中です。完成次第この続きをアップします。
しばらくお待ち下さい!!

あっと、ウィンカーリレーもオーディオQさんのHPより購入しているので、製作しなければ....



ノーマルのエアロウィンカーです。ナンバープレートの横に配置する為に、橙色ではかっこわるく、ナンバープレートの色合いがマッチしないので透明を選択しました。
左:ノーマルのエアロウィンカーのベースです。
右:いらない物を全て取り除いた物です。
ベースに入る程度にプリント基板を加工して、色をシルバーに塗っています。
これで、無点灯時のカバーの透明度感がアップします。
ちなみに、一番右に付いている8この部品が定電流ダイオードです。この例電流ダイオードは基本的に透明色をしているので、レンズ越しに見てもあまり気になりません。四角いのが今回初のSuper Flux LEDです。
基板と、ウィンカーのベースを合わせます。ベースの真ん中の穴より配線を外に出します。ベースと、基板の取り付け及び配線穴をふさぐのは、ホットボンドで固定します。
ホットボンドだと後で取り外す時も、気合いを出せば簡単に取れるのでは、と安易な考えです。
ベース、LED、レンズを組み合わせた完成型です。中に何が入っているのか全く解りません。しかもノーマルの様にオレンジ色が見えたりしていないので、綺麗です。
試験に部屋で点灯試験をしましたが、明るすぎる様な気がします。でも、指向性が70度もあるので横側のレンズ部分にも光りが当たり、なかなかいいです。


ウィンカーベースの製作(2005/6/5)

FRPの板でウィンカーのベースを作ります。
アクリル板でも、プラ板でもそこそこ曲げ強度があれば何でもいいのですが、FRPだと手持ちの材料で製作できるのでFRPにしています。

またもや、コンセプトですが、
 1.ウィンカーの位置が変更出来ること。
 2.リフレクターが取り付け、取り外し可能なこと。(意味があるのかな???)
 3.リフレクターの角度が変更出来ること。(ナンバーを上向きにしてもリフレクターが後方より確認出来る為)
と、今回はあまり特別な注文はありません。

今回は同時に、ウィンカーリレーも製作しました。(ノーマルのウィンカーリレーにLEDウィンカーを接続すると、リレーに流れる電流の関係上ハイフラになります。その対策として、電子式のウィンカーリレーを製作します)

オーディオQさんのHPより3A出力側スイッチ点滅部品セットを購入。
しかし、フロントウィンカーは電球のままで、リアのみLEDに変更する為、3Aでは容量不足です。電球の対応として、FETの交換と、サージ対策の追加を指示されていたので、この部品も合わせて購入。
なぜ、この回路を採用したかというと、一般的には555と言うタイマーICを利用したウィンカーリレーがありますが、このリレーでは、絶えずリレーが動作している為、いざウィンカーをONにした時に、必ずON(点灯)からスタートする保証がないのです。

しかし、オーディオQさんのセットでは必ずONスタート(ウィンカー消灯後約2秒間は点灯時間が不安定)するのです。当然点灯スピードも任意に変更可能です。


残るは、車体に取り付けるのみです。
次回をお楽しみに!!

本来なら、フェンダーレス風に車体の加工もやった方が良いのですが、ナンバーの角度を自由に変更できる機構をまだ製作していないので、ナンバーカチ上げはまた次回、フェンダーレス風加工編で紹介します。

一番の元になる、ベースのベースです。
上部の2つの穴で、車体とナンバープレートを固定します。
真ん中の6個の穴でウィンカーを固定しますが、上下に3パターン変更が可能な様に
3セットの穴を開けています。
下側に付いている、リフレクターは本体側のみネジ止めしているので、不要な時は取り外しOKです。ちなみに、一般的なちょうつがいを使用して、ちょっとした工夫で、ちょうつがいの動きを固くしています。
ウィンカーを固定するベースです。
良く見ると、失敗した後が見えますが、どうせ隠れる場所なのでこのまま取り付けます。
この2つのベースを組み合わせて、本来のベースの完成です。
ベースと、ナンバーを合体させました。
クリックすると、ウィンカー位置の変化がわかります。
通常の取り付け角度でしょうか?ちょっと上げすぎかも知れませんが、リフレクターは可動式なので、ちゃんと垂直に出来ます。
ウィンカーリレーです。たまたまちょうどいい大きさのケースがあったので、入れてみました。サイズ的にもピッタリで、これ以上小さくは出来ません。
写真でもわかるように、だいたいジッポライターと同じような大きさです。
配線は、リレー動作用の電源とグランド、ウィンカー用の電源とグランドです。
実際の配線&キボシ取り付けは実車に取り付けてみて決めます。
ちょっとアップにしてみました。
やっと、点滅します。
クリックすると、gifアニメですが、点灯の感じがわかります。

多少LEDぽい光りが見えますが、全体的に明るく、たぶん昼間の太陽光にでも勝てる程の光量はあるでしょう??
斜め横からみても、よく見える!!
もっと斜めからでも、よく見える!!
真横からでも、よく見える!!
真横からでも、よく見える!!

と、全体的にどこから見てもよく見える!!

実車への取り付け(2005/6/12)

今日は天気も良くバイクいじりに最適です。でもそろそろ蚊が出始めているので、蚊取り線香を炊きながら作業をします。
まずは、ウィンカーはノーマルのままで、ウィンカーリレーを交換します。上の説明にもあるようにウィンカーリレーからは、回路駆動用+12Vとグランド、ウィンカー出力用の+12Vとグランドの計4本です。

ノーマルのウィンカーリレーはリレー駆動用12Vとウィンカー出力用の+12Vのみしかありません。通常はこの2本+グランドを配線するのですが、今回のリレー回路にはもう一個グランドがあるので.....
まずは、手始めにウィンカー出力用グランドを無視して、3本で配線します。ノーマルのウィンカーリレーがコネクタ接続で、たまたま同じコネクタのスペアを持っていたので、いつでもノーマルに戻せるように、自作リレー側にコネクタを取り付けます。

コネクターには、回路駆動用+12Vと、ウィンカー出力用の+12Vを配線します。回路駆動用とグランドは近くのネジに共締めさせます。
では、早速点灯テストです。何のためらいもなく、自分に自信をもって即電源オン。ウィンカーオン。

ピッカ、ピッカ、ピッカ  オーーーー。ちゃんと点滅します。回数を数えると30秒で35回。1分間にすると70回車検には問題ありません。ウィンカーリレー自身にも熱を持つこともなくなかなかのできばえです。
後は、ナンバープレートベースを取り付け、配線をすれば完成です。

ウィンカーリレーはシート右下あたりにあります。
赤矢印:ウィンカーリレー
貴矢印:サイドスタンドリレー(今回は無関係ですが...)
ウィンカーリレーを取り外します。
コネクタ接続になっていて、上側のコネクタ部分がハーネス側です。このコネクタはバイク用品店で売っているのと同じ形状ですので、自作リレーにもコネクタを接続しておきます。(写真はありませんが)
回路駆動用+12Vと、ウィンカー出力用の+12Vにコネクタを付けて、グランドはヘルメットフックのネジと共締めにしておきます。
自作ウィンカーリレー本体は、ノーマルのリレーの隙間に放り込んでおきます。特に何も固定はしませんでした。
ノーマルウィンカーは後で外すとして、まずは新ウィンカーユニットを取り付けます。配線も同時に。まあ当然ですが、ちゃんと付きました。
ノーマルウィンカーを外し、外装を元に戻して作業完了です。
ナンバーの位置がノーマルと同じなので、もったりして見えますが...

ちなみに、この時のウィンカー点滅試験でも、電球時と同じく、30秒で35回の点滅です。さすが、オーディオQさんのウィンカーリレー。
少し薄曇りの状態ですが、ちゃんとウィンカーが点滅しているのがわかります。
20〜30m離れて撮影してみました。さすがに点灯しているがどうかは解りません。
これで車検に通るのかかどうか?わかりません。
太陽光を直接受けた状態です。左側のウィンカーが点灯しているのですが、完全に太陽光に負けています。写真でもほとんど見えませんが、実際にもほとんど見えていません。これでは、車検は無理?? 
その前にこんなんで公道を走ってはダメでしょ!!
次回は少し光量のパワーアップをしてみます。


LEDパワーアップ(2005/6/18)

昼間にあまりにも見えないので、思い切ってLEDの数を増やしてみました。
8個から15個の約2倍に!!
LEDが増加したため、定電流ダイオードは全部で40本必要になり、金額的にもスペース的にも無駄なので今回は抵抗接続にしました。LED3個直列に抵抗110Ω1Wを1本追加します。抵抗は少し暖かくなりますが、規格上は問題無い範囲です。詳細はオーディオQさんのHPを参考に参考にしてください。

8個のLEDを外して、以前の基板に15個ぎっしり、半分やけくそで取り付けました。
写真ではそうでもなさそですが、結構まぶしいです。これだけやって、太陽光に負けるんだったら....
たぶん夜はすごくまぶしんだろうな???
LED8個の時と比べても全然明るい。
明るいことはいいことだ!!

でも、これだけのLED。金額は5000円を超えています。その他諸々入れると7000〜8000円、ウィンカー本体の価格も含めると、10000円程度ですか?
太陽が真上から当たっています。
結構見えてるんじゃないですか?
曇り空の合間の太陽光を真正面から受けています。
少し太陽光が弱いですが、でも、点灯しているのは十分に判断できるでしょう。
と言うか、これ以上無理....
自分にOKと言い聞かせているような????
大きなウィンカーが無くなったおかげで、すっきりしています。
後はフェンダーレス風にしてナンバーの位置を少し上げればもう少しスタイリッシュになるかも。
フェンダーレス風に加工するのは、次回の課題として、今回はほぼ合格点での終了です。

ノーマルのウィンカー+プラケット類が448g、新たなウィンカー+αで247g
久々の軽量化201gになりました。
小さな事から、コツコツと....

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