タンクキャップを交換します





2018/7/29

ヤフオクやamazonで激安のタンクキャップが売っているは知っていたのですが、カタナとRは両方同じような形なので、一度試ししてみようとヤフオクで購入してみました。
なぜか、届いたのはamazonからでしたが....。

購入した商品:送料込みで3500円程度
純正部品
カタナ:44201-01832-000:11000円程度
R   :44201-01852-000:10500円程度
と、激安さがわかります。

当然キーは変わるんですが、キーシリンダーを交換するか、キーシリンダー内の部品を移植すれば元のキーに対応出来ると思っていたので、安心してました。

タンクキャップの品質ももしかして、海外から輸入した純正品か、それとも純正品のOEM(ほぼ純正)だろうと思っていたので、購入するのになんのためらいもありませんでした。

今回の作業は簡単に出来ると思って楽勝気分でしたが.....実は......大変でした。

いろいろと、自分の考えが甘すぎた事にちょっと後悔です!!






まずはカタナに合うかを確認します。
見た目はほとんど同じです。








取付てびっくり。ダミーネシのサイズが違う。ちょっと不格好。
でも、取り付け自身は全然問題なし。新品は気持ちがいい!!








キャップを閉めるのには力がいるが、新品なのでパッキンが固いんでしょう。問題ないレベルと思います。








次は、GSX-R1100です。カタナ同様に形、サイズは同じに見えます。
元のタンクキャップがこんなにも汚かったのか!!初めて知りました。この時点で、交換するのはGSX-R1100に決めました。








取付もカタナ同様に全く問題なし。








キャップを閉める固さもカタナと同じ程度なので大丈夫でしょう。








この写真もよく見ればわかるんですが、キーの溝の位置が純正のキーと逆なんです。
この時にはまた解っていませんが、この新品のキーシリンダーを使用して今使っているキーに合わす事は絶対に無理なのです。








一晩キャップなしで過ごすのも良くないので、ビニテで取りあえず蓋をして押します。
この日は2018-7-28の出来事です。7月29日は8耐決勝ですが、昼過ぎまで雨予想なので時間はいっぱいあります。
夜ににでも部屋でこっそり作業しましょう。








汚いのがR1100用です。本当に汚いですね。絶対に交換しないと、R1100の品位が下がりますよ!!








同じように見えても、ここの厚みが違ったり、








同じように見えても、








ダミーネジの長さが違ったり、まだまだ違う所はいっぱい出てきます。








ネジ2本を外して、サクッとばらしましょう。








ばらす時には、スプリング(大、小、極小)や、ボールが出てくるので注意が必要です。








このボールがある事で、キーの蓋が閉め状態をキープできるようになるのです。結構重要なパーツです。








キーの部分も分解します。引っ張るだけで抜けます。








キーを回すことで、この部位品が動いてキャップをロック/解除できるのです。
ガソリンに浸かっているからか、グリスも流れ、全くオイルっ気がありません。








キーシリンダーの裏側です。キーを回せば2つのポッチがクルクル回ります。
Oリングを外すと、きーりシンダーが固定されている詰めが見えるので、シコシコすればキーシリンダーも外れます。








新しいタンクキャップもばらしまして、








キーの部分を比較しましょう。
この部分が入れ替われば、簡単に新キャップに旧のキーが使えるようになりのですが。

 






このパーツを、右端のキーシリンダーの部分のみを、








こう組変えて、組み立てようとしたが、入るようで入らないし、隙間が空いて収まりが良くありません。








今度は、裏のOリングを外して爪を外してキーシリンダーだけを外して組み替える作戦です。

 

※キーシリンダーの部分は見えないように加工しています。






キーシリンダーを外す時はキーを差し込んでゆっくり抜きます。ここでも、小さなバネやパーツが飛び出てきます。
一度バラバラになると組付けが大変です。キーのギザギザと中のパーツが一致するように組み立てないと、キーが回らくなります。








詳細は見えませんが、キーのギザギザの数が新旧とで違うのです。
と、言う事はシリンダーの組み換えも、内部だけの組み換えも出来ません。








これがキーシリンダーの中に入っていて、キーのギザギザに合うようになってます。
よく見ると中の穴の位置がちょっとづつ違うはずです。








旧のシリンダー部一式を、新品に部品へ移植します。簡単じゃないけど。








ここは、すっぽり入ります。








キーを入れるメッキのカバーが汚いので、新品パーツより取り外して移植します。








旧カバーを取り外して、








綺麗なカバーを取り付けようとしても全く入りません。微妙に小さいみたいです。
でも、ハンマー一発で綺麗に収まってくれました。

どこまで部品が違うのかあきれる程ですが、同じ部品が無いと思った方が正解です。








キーの蓋を閉めるのに大事なボールを置くのですが、これも新旧とでは大きさが違うのです。








これを合体させたいのですが、ぴったり合いません。








一つ目はここの出っ張りをカットします。

 






ペンチでひねれば一発で取れます。








それでも、まだ2mm程度の隙間が空いてます。








接触している場所をリューターで削ります。








いろいろと削りまくって、やっと綺麗に組み立てられました。が、.....








あの丸いボールのサイズが違うのか、全く機能しないのです。








無理に蓋を閉めたりすると、写真のように金具の方が負けて凹んでしまいます。
最悪、ボールを噛み込んで蓋の開け閉めが出来なくなる可能性もあるので、ボールは外す方向で考えます。








ボールの下にはバネがあるのですが、これもうまく機能していないのでしょう。








リューターで削った所にちょうどいいサイズの

 






ゴムを切り出して、








セットします。








このゴムのお陰で、キーの蓋が落ち込まなくなったり、軽い力でパカパカしなくなったので、丸いボールの代わりとしてはいい感じです。
カチッと感はありませんし、蓋を閉めてもちょっと浮いてたりしますが、蓋が開かなくなる最悪の事態も無いと思うのでこれで良いのかなと思います。

 






ダミーネジを取り付けます。
タンクの固定と同じく、M5のキャップボルトに変更します。元々8mmが付いていたのですが、M5−10mmしか売っていなかったので、それを付けます。








ダミーボルトにはOリングが付いてました。タンク内に水が入るのを防止しているのでしょう。偽物タンクキャップでもこんな小技をやってるなんて。 褒めてあげたいくらいです!

 






この場所のみ10mmでは長くて8mm程度までネジを削って取り付けています。

 








完成です。外観上は普通に新品交換に見えます。
キーの回しも問題ないですが、また新品でグリスが付いてるからでしょう。いつかはグリスがガソリンで流され、開け閉めが固くなるのでしょう。

AZ(エーゼット) バイク用 フッ素純度100%グリース (15g)が1000円で売っているので、いつかはこのグリースを買って付けてみたいです。

 

 




これで、タンクキャップの加工は完了です。外観は新品に代わり、キーは今までのキーがそのまま使用できる。80点の出来栄えです。

タンクのみキーが変わっても良いのなら問題なく使える品物でしたが、私の要望には合わない製品でした。

純正部品を使用していたら、キーシリンダーの内部の部品の組み換えだけで簡単に作業が済んだと思います.....。高価ですけどね!!



カタナのタンクキャップは、汚くなる前に磨くように努力しましょうか!!






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