NISSIN製ラジアルブレーキマスター取り付け






基本的には別体式のカップがどうも好きになれなかったが、クラッチが軽くなるとで我慢してクラッチ側は取り付けた。
しかし、ブレーキ側の別体式のカップはクラッチ側に比べでかそうである。ちょっと気が引ける。別にブレーキに不満もなく、ガツンって良く聞いてくれると思っていた。
でも、ラジアルクラッチマスターを取り付け、ブレーキとのバランスが崩れてしまった事は耐え難い事であり、どうもしっくりこない。


って事は、クラッチを注文する時にわかっていた話であり、すでにNISSIN製ラジアルブレーキマスターも注文しておいたのである。当然色ZZRに合わせるように、黒/黒である。

クラッチと、ブレーキのコラボレーションです。
同じNISSIN製なのにレバー形状などが微妙に違っています。今頃思いつきましたが、ブレーキ側もZZRすれば綺麗に揃ったような感じもします。純正品を使った方が部品も10年以上は出てきそうだし。
もしも、今からブレーキ&クラッチを交換される人は一度検討してみた方が良いかもです。






では、ブレーキマスターです。写真には写っていませんが、ミラーホルダー用金具、カップステー、ボルト一式が付属します。
右の写真に写ってるようにブレーキスイッチ付きなので、完全ボルトオン状態です。
でも、バンジョウボルトは付いていませんから、M10 P1.25を別途購入するかノーマルを流用する必要があります。
当然、ステンレスを購入しましたが....。






早速取り付けにかかります。まずは現状を確認します。去年キャリパー一式新品に交換しているのですが、すでにボルトにはサビがらしき物が。バンジョウボルトやクラッシュワッシャーはキャリパー以上に錆びが出ています。






レバーの方は、すでにクラッチがラジアルに交換されているので、しょぼく見えます。フルードも少し黄色っぽく。レバー本体にもアルミサビが発生しています。






ブレーキフルードを抜く為にタンクの蓋を外します。蓋の周りにはフルードでやられた塗装の痛みやら汚くなってます。やはり、フルードは黄色ですね。交換して1年も経っていないのに。






フルードを抜くのは、キャリパー側のブリーダボルトからですが、ボルトは上に向いている為、キャリパーの中は完全には抜けません。で、いったんキャリパーをフォークより外し、ブリーダボルトを下側に向けて、レバーをニギニギすればキャリパーの中身もほとんど抜けてくれます。 たぶん。

本来なら、パッドを外してピストンの清掃やもみだし等のメンテも必要なのでしょうが、今回は時間もなく、単純にマスターの交換のみです。とりあえずピストンは見える範囲では綺麗ですので、多少メンテがのびても大丈夫でしょう!!






フルードが抜けたら、マスター側のバンジョウボルトを外します。クラッチ側と同じボルトと、フィッティングです。
しいて言うなら、クラッチ側のフィッティングは45度程度の曲がりでしたが、ブレーキ側は20度程度の曲がりです。

 




フィッティングが外れたら、ブレーキマスターをネジ2本で外します。この時ブレーキフルードが漏れてくることもあるので周りにウエスを準備して行いましょう。ブレーキスイッチのケーブルも忘れずに!!
ノーマルとラジアルの比較です。クラッチの時にも書きましたが、ラジアルはデカッっ...ノーマルはショボって感じです。

 




新しい、NISSIN製ラジアルブレーキマスターを取り付けます。
まずは位置合わせの為、マスターとカップを取り付けてハンドルを左右に切って干渉するかどうかを確認します。見事にカップの蓋の部分がカウルステーに接触してしまいます。






回避方法は、カップの固定金具を上下逆にすると、カップの位置は下がります。でも、どちらにしても車体を真っ直ぐに立てた状態でカップが斜めになってしまいます。これでは、ちょっとまずいです。カップを垂直に立てる方法はカップ固定金具をちょっと曲げてやれば良いだけです。カップとマスター間のゴムホースがあまり窮屈にならない用にと考えたあげく、通常の取り付け方法でステーを下側に曲げてみました。
あら不思議、カウルステーと干渉していた箇所も1cm程度のクリアランスが出来て一石二鳥でした。





こんな感じです。クラッチ側とのバランスも良い感じです。
最初に書いていましたが、別体式のカップも何か似合っている??し、ちょっとレーシーに見えるし、ちょっといじってる感が出ていい感じです。
ミラーになにやら怪しい人物が???

 




マスターの位置が決まったのでフィッティングを取り付けます。順番はこれで良いのかな?
写真左がノーマル状態でのフィッティングの取り付け位置で、左がラジアル用です。
フィッティングの角度がもう少しあればちょうど良いと思うのですが。個人的には45度くらいがちょうどかも。






位置的にはいいんだけど、バンジョウボルトを取り付けると少し短い。
ブレーキラインはアンダーブラケットの部分でクランプされ、ガイド用の金具がブレーキラインをサポートしている。
この金具を外せば少しは、余裕が出来るのか。絶対に必要な物ではないので、とりあえず外す。
穴の空いた靴下ウエスが写ってしまいました。エコロジーでしょ!!






クランプで半固定(完全固定ではなくて、ホースは上下に移動出来る)されているのだが、ホースの取り回しは楽になった。
でも、マスター側のフィッティング箇所より45度程曲がっているので、ホースに負担がかかると思われるが、今回はこの状態以上の事は出来ないのでこのまま取り付けます。
ブレーキレバーを握って、フィッティングとレバーが干渉しない事を確認して下さいね!!






あとは、ブレーキスイッチのコネクタを取り付ければ、マスターの交換は完了です。






ここからは、エア抜きの為写真はありません。

順番は1.マスター → 2.左キャリパー → 3.右キャリパー → 4.マスター だそうです。

早速、マスターからエアします。作業的にはいつも通りに、ブレーキをニギニギして、ブリーダーボルトを緩める。
で、直ぐに締め付ける。 の、繰り返しですが、全くマスターのエアが抜けません。
あれれれ。
そう言えば、カップのホースにエアが溜まるって事をHPで見た記憶があるので、ホースもニギニギしてみる。
すると、ポコポコと気泡がカップの中に出てくる。

おっと!!いい感じか??

ブレーキレバーをニギニギ、カップホースをニギニギしてるうちに、やっとフルードが出てきた。

ほっ!!



後は上に書いた順番の1から3まで順調に作業が進んだ。
またもや、HPに書いてあった事に気が付いた。これは、キャリパー内にはどうしてもエアが溜まる場所があるそうだ。
また、ホースの内側や、キャリパーの内側に気泡がへばり付く現象があるそうだ。お風呂にはいる時、浴槽の側面に気泡が付いてるのを見た事があるでしょ。これですよ。たぶん。

で、いったんキャリパーを外し向きを色々変えてみて気泡たまりが無くなるようにする。と、同時にプラハンで軽くホースやキャリパーをコンコンと叩く。意味があるかどうかは、解らないがやって損はないでしょう。
で、もう一回1から4までやって完了です。





一気に完成しました。
ここにも靴下ウエスが....










で、お約束のインプレですが、正直はっきり解らなかった。 

鈍感です。

でも、最初のタッチは軽く柔らかく、握り湿ると固くなる。この握りとブレーキの利き具合が比例している感じ。
急制動のテスト等では明らかに停止距離が短くなるのは確実だ!!


でも、パニック時はノーマルもラジアルも一緒だろうな!!




で、いつものように、今回も計量をしてみます。
ノーマルブレーキマスター    :580g   
NISSINラジアルブレーキマスター:515g

結果、なぜかクラッチの時はプラスだったのに、今回は−65gとなりました。
クラッチと合わせて、+16g。

次回こそは、1gでもマイナスにしてやるぅ〜!!


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