ラジアルクラッチマスター取り付け






ZZR1400純正のラジアルクラッチマスターがボルトオンで取り付け可能と、当HPとリンクをはって頂いてるKAZUMAXさんがチャレンジ。結果は、操作が軽い、半クラが使いやすい と、良い事ばかり。値段もブレンボほど高価ではなく、20000円でおつりが来る

約8ヶ月前に、GSX−Rの新品の純正マスターに交換していたけれど、操作性については何も変わらなかった。握りはじめにガツンと力を入れて握り込むような感じで、最初のガツンの時に結構力が必要になる。やはり、操作性が良くなる事を知ってしまった以上、頭の中から消えることは無く....。


いつも行くバイク屋さんに、新車のZZR1400が展示してあった。クラッチをニギニギするとやはり軽い。最初の握りはじめにガツンと来ることもなく、スムースにニギニギ出来る。
他にCB1300もあったが、こいつはZZR以上に軽く感じれた。

で、ついに決心。購入に踏み切った。



これが、ZZR用のラジアルクラッチマスターです。でかい、が最初の印象です。この状態でニギニギするとなんと軽いこと、このままのタッチならば良いのに、と思ってしまった。
右の写真に写っている、クラッチの裏側のスイッチは、スズキでは不要なので取り外します。
部品番号:43015-0082 シリンダASSYクラッチマスター です。こちらでカワサキ用の部品が検索出来ます。

 




ついでに、バンジョウボルトもZZR用を購入しました。105円(写真左)
写真右はPLOTより販売されているステンのボルトです。1050円
各社の特徴は
ZZRはボルトの穴が一カ所しか空いていない。でも、フルードが流れる溝が深く広くなっている。
PLOTは2穴です。穴の奥が見えるでしょ。でも、フルードが流れる溝が浅く狭くなっている。
写真には無いですが、 スズキ用は、ボルトの穴は2つですが、フルード用の溝はZZRとPLOTの中間的なサイズでした。
今回使用するのは、当然PLOT製を使用します。






まずはノーマルの状態を見てみましょう。フルード漏れもなく綺麗なものです。





古いフルードはどのメーカが入っているのか解らないので、出来る限り古いフルードを全部抜き取ります。
カウルは外さなくても良かったかも知れませんが、作業性向上の為??左カウルのみ取り外しました。

(ここから手ぶれ写真が増えてきます)
 




フルードを抜き取ったらマスター側のクラッチホースを外します。
ここで、またもや発見してしまいました。フィッティングに溝が切られていない。
今回はホースはそのまま使用します。
(理由は、ステンメッシュのタッチが嫌いだからです。ONかOFFしかないような固いタッチなのでどうも好きになれません。
でも、クラッチ側のホースは固いタッチの方が良いのかも知れませんが、ブレーキ側とのバランスが取れない為ノーマルをそのまま使用します)

で、で、フィッティングがノーマルで、ボルトにPLOTを組み合わせると、フルードが流れる量が制限されてしまう可能性があります。
でも、フィッテクングの交換も出来ないし、今更古いボルト(スズキ純正)を使うのもイヤだし、ここは予定通りノーマル+PLOTで取り付けます。






クラッチマスターを取り外しました。






新旧のクラッチマスター比較です。さすが、ラジアル!!存在感がどっしりとあり、でかい!!の一言に尽きます。






ラジアルマスターの取り付けはネジ2本のみで簡単に取り付きます。ハンドルバーにポンチ跡があったが、位置決め用かな?
今回最大の難関です。フィッティングの取り付け方法がノーマルとラジアルとでは、90度の違いがあることです。
写真左がノーマル時に付いていたホースの位置です。これを90度曲げて写真右のようにする必要があります。
写真右の状態ではフィッティングの曲げが逆になり、他に干渉し取り付けられません。フィッティングをひっくり返すように回せば良いのですが、ホースやカシメ部に負荷がかかりそうなので却下です。

 




理想的には、フィッティングをひっくり返すように回せば良いのですが.....。






色々、考えたあげくホース全体をひっくり返すように回すことにしました。元々ノーマルのホースも真っ直ぐだったはずなので、いったんホースを抜き取って180度ひっくり返して取り付けます。エンジン側のクラッチホースも外す必要が。しかも、タンクも...。
面倒な作業ですが、これで、どこにも負荷がかからずホースの取り回しが出来ます。

(手ぶれがひどくてすみません)





面倒なタンク取り外しはせずに、浮かすだけでクラッチホースを抜くことが出来たのでちょっとは楽でしたが、やっと、ホースの取り付けが完了しました。 なかなかジャストフィットしてますよね。






クラッチマスター本体はデジタルテンプメータに干渉したためメータを移動させたが、カップはどこにも干渉せずに、綺麗に取り付いています。







別アングルより。
ブレーキとクラッチのアンマッチがちょっと.....。







二つ目の問題点です。カップの固定方法です。KAZUMAXさんも自作されていたので、負けずに自作を。
2mmのアルミ板を幅12mmにカットして、厚紙で試作した曲げ角度で曲げていきます。
が、最初の曲げで左右を間違えてしまった。リカバーするようにして出来上がったのがこんな物です。







色を塗れば多少はごまかせると、つや消しブラックを2度塗りして、オーブントースターで3分チーンして、
ちょっと焼き付きしたかな???







カップ固定金具を作成中に、フルードの漏れチェックの為クラッチレバーを握った状態で固定させておきます。
エンジン側のボルトの周辺がなにやら湿ってるような????気のせいかな。と思いつつそのまま試乗へGOGO。

まず握りに関しては、最初のガツンと握ることもなくスムースにレバーがストロークします。
いつものように、半クラにしてと思った瞬間、エンスト。  

ん....!!!

なに!! 

訳も解らないまま再度エンジンを掛けて、再度半クラへ。  ストン。またエンスト。
ここまでには書いていませんでしたが、エア抜きも、マスター→エンジン側→マスター→エンジン側と、それぞれ2回ずつやって完璧と思っていたのに。もしかして、エア抜きが....。
でも、現状を確認する為に、今度はクラッチを少しずつ離していく。約5mmで半クラ。約1cmでつながるて感じです。
一度走り出すと問題ないのですけど、一度止まるとエンストの嵐です。



日をあらためて、再度エア抜きを実施しました。
今回も、フルードを全部抜き、エンジン側のボルトよりフルードがにじんでいたので、再度取り外し清掃して、新品のクラッシュワッシャを入れて。エア抜きをします。
カップが小型の為、エア抜き時には直ぐにカップが空になります。カップの液量にいつも以上気を付けて。
前回に比べなぜか早くエア抜きが出来ました。さすが、2回目ともなると、腕も上がるのかと思いつつ試乗へGOGOします。


今回は、調子いいです。今までと同じ感じでクラッチがつながります。
調整ダイヤルは1(遠い)〜5(近い)までありますが、5にするとレバーが近くになり操作しやすくなるのですが、クラッチのつながるポイントも近くなるので、自分では2の位置でつながりポイントがちょうど良いです。
レバーは少し遠くですが、ハンドルを握って中指の第一関節がちょうどかかる程度なので、操作性に不便は感じません。



握りはじめのガツンもなくスムースにレバーが握れ、渋滞時の半クラ操作もラクチンになりました。
ノーマルのホースでこれだけの体感が味わえたので、ステンメッシュに交換したらもうワンランクアップするのでしょう!!
ノーマルホースも、かれこれ12年酷使されているので、そろそろ交換の時期かも。






で、いつものように、今回も計量をしてみます。
ノーマルクラッチマスター    :422g   
ZZR1400用クラッチマスター:503g

結果、+81gとなりました。
+81g、あれほどのごっつい感があるのに以外に重くなりませんでした!!


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