ホイール交換 その1(ホイールベアリング交換)





今履いてるノーマルのホイールって塗装の下から錆が出てきてちょっと汚い感じなんです。
(まあ、スズキさんは防錆処理が甘いのか、塗装面が良く錆びますね。)


で、ホイールを交換するんですが、特別な物ではないのです。安価に入手しおまけに塗装までしてもらっちゃいました!!!
元は93年WP(たぶん)のノーマルホイールで、黒のツヤツヤ塗装です。




このホイールを使うには、最低限交換しておいたほうがいいのが、ホイールベアリングとハブダンパーです。

 






ハブダンパーや、その他もろもろの部品は純正を注文して、ベアリングは純正を止めてNTN製を代理店から購入しました。
ホイール用のベアリングは4個とも同じサイズで、6204(外径:47 内径:20 幅:14)でした。
(バブ用ベアリングは6305LLUです)

この4個のベアリングを純正でそろえると8000円程度はすると思います。でも、NTNで直接購入すると6204LLU1個455円、6305LLU1個765円ですよ。
なんともお安く。

が、代理店さん曰くバイク用の純正ベアリングは加重や、回転数等の仕様が異なる可能性もあるので、これが絶対使用可能とは言えないと。
サイズが同じだけで中身は別物かも知れないので、注意してね!!と、念を押されました。

まあ、純正以外を使用している方も多いので大丈夫でしょう。
今回購入したのは、6204LLU4個と、6305LLU1個で、2714円也。
LLUとは、両側接触ゴムシール形で、防塵性は最も良く、摩擦トルクはやや大と言った性能です。








では、ノーマルのベアリングを外しますが、サービスマニュアルでは、
反対側からくさびバーを挿入した後に、くさびバーを特別なツールの切れ込みに閉じ込めてください。
くさびバーを打つことによって、ホイール・ベアリングを追い払ってください。
”(yahoo翻訳での結果です)
ようは、内側からどついて外せと言いたいのでしょう。

と、こんな事もあろうかと事前にベアリングプーラーを購入済みなのです。何時購入したのかは不明ですが、おそらくアストロせいでしょうか?








はじめて使用する物なのですが、使い方は.....
と、ベアリングの内径と同じ20mmのアタッチメントをセットします。








まずは、アタッチメントのみベアリングにセットし、上側のボルトを回してベアリングの内径にがっしりと固定させます。








残りの部品を取り付けますが.....








ベアリングが上がってくる隙間(赤線)がほとんどありません。

 






仕方なく、スライドハンマー用のアタッチメントが余っているので、これでかさ上げします。








ベアリングプーラーのセットは終わりましたが、どこを回せはベアリングがあがってくるのでしょ???
頭に六角レンチを差し込むのは分かりますが、どのナットをまわすの?????

とりあえず、ここを.....

 






おぉー!!ベアリングがいとも簡単に出てきます。さすがプーラーです。

ベアリングを抜いた中も綺麗ですね。ベアリングの裏も(片側シールドなので通常はベアリングの裏はグリスたっぷりのはずですが)綺麗です。
おそらく既に掃除済みのようです。

 






フロントのベアリングを外す時にふと気になったのが、六角レンチに下にあるシルバーのナット??今までの作業では一度も使用していません。
意味の無いものが付いているはずもないのでは。
と、今回はこのナットを回してみる事に。六角レンチは位置を固定してね。

まあ、スルスルと抜けました。

良く考えると、最初に回したナットでは真ん中のネジが置くに刺さっていく原理となりますが、2回目に試したシルバーのナットを回すのであれば、真ん中のネジ自体が上に 上がってきてベアリングが抜けます。

使い終わってやっと正式な使い方が解ったような!!2回目にやったシルバーのナットを回すのが正解なのでは!!

   






最初に間違った使い方をしたせいでしょうか?ボルトの先端のネジ部分が綺麗に潰れて無くなってしまいました。
ダイスでネジ部の修正をしようとしましたが、斜めに入ってしまったのか二度とナットが入らないようになってしまいました。トホホ.....

最終手段として潰れた箇所を弓のこでカットして、ネジは少し短くなりましたが再利用可能となりました。








外した4個のベアリングは全て片側シールドです。種類が違うのはパーツリスト見ていないのでなんとも言えませんが、ハブが付く所等は他とは違うものを 使っていても不思議ではありませんね。








写真左が旧で、右が新ベアリングです。旧ベアリングは古いながらも手で回すとクルクルと勢い良く回りますが、新しい両面接触型では手ではほとんど回りません。 摩擦トルクは”やや大”とありましたが、これがベアリング??いった具合です。








摩擦トルクのことは気にせず、新しいベアリングを取り付けます。サービスマニュアルには、
スペシャルツールを用いて以下の通りにホイール・ベアリングを設置してください
と、言う文句と図がありました。

図を見ると、両端にネジが切ってある棒(これがスペシャルツールか)をホイールに突っ込んで新ベアリング、旧ベアリング、ナットの順に入れてナットを締め付ける感じです。 スペシャルツールの太さは不明ですがおそらくシャフトと同じ程度の径でしょう。

手持ちにM10−150mmのボルトがあったのでこれを使用します。まあ、みなさんも同じような方法でしてると思いますが。

新しいベアリングを最初だけ軽くプラハンで叩いて平行に入るようにしてあげて、後はボルト、ナット、でかいワッシャを入れてネジを締めこみます。

 






まだまだ奥に入るのですがとりあえず。








反対側も同じ要領で、ベアリングを入れると古いベアリングが2/3くらいは入り込みました。

 






最初にやった方も最後まで入れてやります。








古いベアリングは、プーラーを使って取り外して完了です。
中に入っているスペーサーが軽く動く程度ですが良い感ではないかな?元の旧ベアりんは抜いた形跡があり少し外に出ていたのでどの程度入り込むのが正解なのかは今ひとつ不明です。 今使用しているホイールを外した時に再度ベアリングの入り具合をチェックする必要があります。

 






リアホイールでは、150mmのボルトでは無理なので、300mm弱のスタットボルトM12を購入してきました。








ついでにM12の長ナット(40mm)も購入です。M12の対角は約21mmですので、6個の角を0.5mm削ってやれば20mmのベアリング、スペーサーにスッポリ入るのです。 この長ナットをスペーサーの中に入れてやれば、スタットボルトが穴の中心付近にセットされるので作業が楽になるのではと思って作って見ましたが......

スペーサーってホイールの中でグラグラ状態なので、思ったほどの効果がありませんでした。ここまでヤスリで削った作業は無駄に終わりです。

 






リアホイールの場合も作業方法はほぼ同じですが、旧ベアリングの代わりに何かしらのスペーサーを使うように図示されてます。
が、気にせず旧ベアリングを使って同じやり方でベアリングを挿入します。
ブレーキ側の旧ベアリングは3/4程度入り込んでます。

 






バブ側は、ほとんど2個のベアリングが入ってしまいました。

 






まだ入るかもしれないので、小径のベアリングを追加して締め込みます。








結構な深さまで入ってます。またもやプラーを使って旧ベアリングを外して

 






作業完了です。

ベアリング単体ではほとんど回転しなかったのですが、ホイールの重量が加わるとクルクルと回転します。(当たり前ですよね)
でも、ノーマルに比べ摩擦は大きくなっている事は明らかです。

防塵性を取るか、摩擦量を取るか..... 難しい!!

 






最後になりましたがバブダンパーを。
と思いましたが、タイヤ取り付け時はいらないような、バランスを取る時にはあったほうが良いのかも、でもバランサーでホイールを回転させる時飛んで行ったりしないのか? 要らぬ考えばかりで....、とりあえず1個付けて作業完了です。





次はタイヤ取り付けですが、当然お店任せです。
    ※タイヤ交換は腰に悪そうだし、180サイズなんてやったことないもん!!



でも、銘柄が決まらない??????








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