1.はじめてのFRP





FRPを使ってパーツを製作する為のページです。
以前よりTOUCH BIKEのFRP特集を読んで
予備知識はあったのですが、
いざ物を作るとなると何をやっていいのか全くわからず
ここでは、僕の自己流のFRP製作方を紹介します。
間違えていたら容赦なく指摘してください。


1.FRPとは?

Fiber(繊維)
Reinforced(強化された)
Plastics(合成樹脂)
の頭文字をとった物です。
この中のFiberとは、一般的にはGFRP(ガラス繊維)を使用しています。
ガラス繊維以外にも、Aramid Fiber(アラミド繊維)、
Carbon Fiber(炭素繊維)等もあります。


2.なぜFRP?

@特殊な機材を準備する必要がない。作業場さえあれば製作可能。
AFRPは軽くて強い。比重的にはアルミ(2.7)と同じ程度の2.5〜2.6
だが、引っ張り強さはアルミの10倍以上(195kg/mm2以上:ガラス繊維
と厚みで変化する)である
B成型が容易。極端な話では車のボディーも製作可能でバイクの
カウル等は常識的にFRPで製作されている。


3.FRP製作には原型が必要

FRP製品を製作する時には必ず原型が必要です。
原型の上からFRPをかぶせ製品を製作することも可能ですが、
通常は、原型より雌型を製作し、その後でFRP製品を作製します。
したがって、1つの物を作るためにも原型、雌型、製品と3倍の
仕事量となります。しかし、雌型が一度できあがればこの雌型より
数個〜数十個の製品も夢ではないでしょう!!
※FRPの製作方法には、ハンドレイアップ、オーバーレイアップ等が
ありますが、ここでの説明はハンドレイアップ法を基準としています。
オーバーレイアップは後に出てきますのでそちらを参考にしてください。


4.FRP製作はチクチク、ベタベタとの戦い

FRP製品を作る上で必ず発生するのが、チクチクです。
ガラス繊維は5〜10μ(1000分の5〜10mm)の細さできており、
これを200本集めてやっと木綿糸程度の太さとなり、スランドと呼びます。
このスランドを使用していろいろなガラス繊維(ガラスマット、ガラスクロス、
ロービング等)の種類があります。
ガラス繊維はハサミなどで切って使用しますが、当然切りかすも
発生し衣類の中に入るとチクチクとします。
合成樹脂にはゲルコート、ポリエステル樹脂等を使用しますが、
これがベタベタしてどうしようもありません。
作業中は手袋着用が欠かせません。
また、このベトベトした手でガラス繊維を触ると手に引っ付き
ガラス繊維がバラバラになりとてもやっかいな代物です。

と、FRPのうんちくはこの程度にして、まず準備に入ります。


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