トップブリッジカバー GSX400S用





1.プロローグ

トップブリッジって、鍵やキーホルダーがこすれて
傷だらけになっているのをよく見ます。
中古車では必ず傷が付いていて、綺麗なトップブリッジを
見ることなんてあり得ないくらいです。
当然僕のカタナも気を付けているにもかかわらず
擦り傷が着き始めています。
この擦り傷を隠す為にトップブリッジにカバー付けることに
しました。


2.原型製作

まずは原型製作ですが、自車より型を取るのはいやなので
ヤフオクで安いトップブリッジを物色します。
しかし、トップブリッジのみでの販売者はなく、仕方なく
キーセット(メイン、タンク、リア)にトップブリッジが付属している
一番安物をgetしました。
メインキーはじゃまなのでトップブリッジより取り外しますが特殊な
ボルトで固定されているのでなかなか取れません。
本来ならタガネなどを使用しネジを回すらしいですがあいにく
持ち合わせがなかった為、取り付けステー部分を金ノコで
切断しました。当然メインキーに傷を付けいないようにして。
(余ったキーセットはヤフオクで売るつもりなので!!)
これでトップブリッジ単体となったわけですが、問題がありました。
一番最初から気が付いていたんですが、トップブリッジの
塗装膜に縮が発生しておりこのままでは使用出来ません。
何かの薬品でも塗ったのでしょうか?
仕方なく塗装を全部剥がし原型とする事とします。
最初はペーパーでゴシゴシしていましたが、形状が複雑な
箇所があるため、剥離剤を使用してみました。
剥離剤を塗るとすぐに、面白いように塗装がバリバリ浮い
きます。一回で取れない塗装は何回か剥離剤を塗って
完全に塗装膜を剥がします。

塗装が剥がれた跡は綺麗に水洗いをしてペーパーで細かな
傷などを修正します。



3.原型の型どり

いつもの様に離型処理を実施し、ゲルコートを塗ります。
今回は手始めとしてトップブリッジ上部のみのカバーを作製します。
本来ならメインキー周辺もカバーできればいいのですが。

ゲルコートが乾けば、ガラス繊維を貼っていきます。
今回の製品の最終目標はカーボンでの製作を考えているので
まずは試験的に雌型をガラスクロスを貼ることにしました。
クロスは今までで初めての使用となります。どの程度の曲面に
貼れるのかテストもかねています。
まずは補強のガラスマット1枚貼り、その上にクロスを
貼り付けます。
トップブリッジ上面の緩やかな曲面は全く問題なく貼れましたが
中央部のネジ部分の落ち込み箇所、前後の落ち込み部分
約90度のRの部分が全く貼れませんでした。
前側(写真を見て)は落ち込んだ箇所の横のRがあまり無かったので
脱泡ローラでゴシゴシして無事貼れましたが、
後ろの部分は横側のRもあり、クロスを縮める方向で貼る必要が
あります。これがなかなかうまく行きません。最終的には4カ所ほど
ハサミで切れ目を入れて重ねるようにして張り込みました。
当然この部分のみ厚みが倍になるため、乾燥後に厚みが均一
となるようにペーパがけが必要になってきます。

完全硬化した後、ガラスクロスの目を消すためにパテ盛り塗装
を実施します。

一番最初にトップブリッジの塗装をすべて剥がしているので
この雌型は通常の塗装があるトップブリッジに比べると、
ちょっと小さくなっているはずです。
この段階で塗装の厚みを増やすことでジャストフィット
する雌型に仕上がるように期待をしています。


4.雌型の製作

いつものようにゲルコート塗って、マットを3プライ程度で
雌型を製作。ここまではいつも通り。
この後、型を抜いて製品作りに取りかかればOKだが、
いつもの様に多少の塗装が雌型に付いている事を想像したが、
今回は全く違う。型を抜く時にカパッ、パリッ等の音がして
綺麗に抜けるはずが、なにかネチョ〜っとしている。
おそるおそる中を見てみると、原型に塗った塗料がネチョネチョに
なっている。おそらく、ゲルコートと塗装(アクリルラッカー)が反応して
塗装が剥げたのでしょう。
この時下地のプラサフ(アクリル)は何とも無かったので、
アクリル塗料か、おそらくウレタンなら大丈夫でしょう。
原型はこんなかんじに!!

雌型は良く見ると抜き勾配もなく、使い物にならないので
写真ととらずにすぐに捨ててしまいました。

と言うことで今回の企画は失敗です。



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