ホワイトメーター その2




ELシートを使用したホワイトメータを製作して早数年...。
さすがに、中古品を使用しているので最近なんだか調子が悪い。100km巡航走行で速度計が勝手にふらふら〜って踊ってる。
なんだか見て手気持ち悪いし、100km以外の速度もあてにならくなってくる。しかし車検時には、この現象を知らずにスピード検査も通ってしまった。知らないって事は良い事だ。もし、速度計の調子の悪い事を知っていたら、挙動不審者になったにちがいない。


ただ単にメータを移植するだけならつまらないので、
1.インジケータのランプを全てLEDに変更する。
2.デジタルテンプメータを付けた事で不要になった水温警告灯をなくして、ウインカーを左右独立型にする。
  (これは、当HPとリンクを貼って頂いているkeiさんの案でちょっとまねてみました)





とりあえず、今まで使ったいたホワイトメータを取り外します。
黒字の周囲の赤いにじみはそれほどでひどくなく、文字盤はまだまだいける。でも、針は色あせが目立つようになってきた。







では、早速次の中古品を探しにオークションへ!!
(純正は絶対に改造しない主義。いつでもノーマルに戻せるように!!)
どれくらい待ったか...覚えていない。だって、去年の出来事なのだから。10月頃だったかな???
距離数は新車みたいな感じで1300km。でも、絶対に巻き戻してるに違いない。でも、ここまで巻き戻すか!!ちょっとやり過ぎじゃ。
針も良く見るとそり上がってる。

 





あまり期待せずに、まずは分解から。
やはり、そこそこは汚れている。でも、拭けば取れる程度の汚れで、この程度はまあ普通である。ちょっとサビもあるが、10年以上経っているのでしかたがない所でしょう。

 





サクサクっと中身を取り外します。詳細は、<ここ>を見て下さい。
スピードメーター、タコメータ、インジケータランプ+ハーネス。2回目ともなると簡単と言いたいとこですが、自分のHPを見ながら作業を進めていきます。

 





インジケータの水温警告灯(赤)を取り外し、新たにウィンカー(黄)を追加する。
しかし、インジケータの色数は決まっているので、簡単に追加・変更は出来ない。750、1100用のメータを別途購入すれば良いのだが、たかだかインジケータの色の為だけに購入するのはもったいない。
LEDに小細工をして色を出しようにして、インジケータの色もパネルに合わせて白っぽく仕上げていく事にした。CDケースをカットして、裏面をヤスリで削り、少しざらざら感を出して、白っぽさを出してみた。中身も見えないし、結構いけてそうな感じである。
すでにLEDランプも完成しています。各色のLEDも売っているのですが、光り方(光量)がバラバラになるのがいやで、全て白色を使ってます。(って言ってますが、白が余っていただけです)
超高照度を4連で実装し、少しスポット的に光るので、拡散加工(LEDの頭を削り落とす)をしています。

 





配線に取りかかります。まずはサービスマニュアルの配線図を見て不要な線、分岐させる線などを確かめます。
ノーマル状態が左上です。各センサがどのように接続されているかも記載しています。
完全に+12V、グランド直接接続されている箇所が解ると思います。また、各ランプには電極も記載しています。



実際のメータと見比べると配線の色が違うんですよ。サビマの配線図は適当過ぎませんか?せっかく作ったのに!!再度書き直す元気も無かったので、ここからは現物を見て作業します。



大まかにやる事は、自作配線図を見れば解ると思いますが、W(水温警告)ランプの配線は根本よりカットします。ウィンカーの配線はどちらも+の極性ですので、それぞれ分岐させてLEDを接続し新たにグランド線を追加します。で、なにやらダイオードがオイル警告と水温警告の間に入っています。

なに??

自己流の解釈ですが、オイル警告はイグニッションONで必ず点灯します。これは、油圧が発生していないので当たり前と言えば当たり前の事です。しかし、水温警告は実際に水温が上昇しないと点灯しません。しかし、この間にダイオードを入れる事でオイル警告が点灯する時に水温警告も点灯するようになります。これは、一種のランプテスト機能ではと思っています。
異常ランプですので、玉切れで警告表示の見落としをなくすようになっているのでは....。
(違っていたらすみません....。)





ノーマルの配線色です。良く覚えておきましょう。

 





ます、水温警告用のソケットを配線毎切り取ります。再利用するのでカットする場所位置は注意して下さい。
ダイオードも水温警告が無くなったら意味もないので、これも配線毎カットします。







黄色と緑の線がつがっているソケットがウィンカー用です。と言う事は、黄色が、緑が左右それぞれのウィンカーの+につながっています。この時点では、色とウィンカーの左右どちらかは解らないので、どっちでも好きな方をカットして、先ほど取り外した
ソケットを繋げます。
緑(+)のウィンカーと、黄色+橙(+)のウィンカーがつながりました。

 





それぞれ残った、黄色と黒色はグランドに繋ぎます。一度黄色と黒を繋いで、最終的には直接グラン後に接続されている黒/白の線に繋ぎます。
自分で配線を繋いだ箇所はハンダ付けして、熱収縮チューブでカバーしておきます。ちなみに、配線むき出しでパイプみたいな物で配線をカシメてあるのがノーマルの配線です。本体はここにビニテが巻いてありました。
ウィンカーは両端に入れていますが、たまたまこの色の配線で左右の位置があっていました。緑+が右ウィンカー、黄色+橙+が左ウィンカーとなります。

 





ソケットの配線作業はこれで終わりです。あとは、LEDを付けるので各ソケットに極性のマーキングをしておきます。
たまたま赤色のタッチペンがあったので、+側に赤色を塗っておきます。







出来上がったソケットを各場所に取り付けます。一応、1100等と同じようにと考え、写真左から
ウィンカー右、オイル警告、Hi、ニュートラル、ウィンカー左となっています。







早速点灯テストです。机上でLEDに12Vを接続してるだけで、まだ実車には取り付けていません。
とりあえずニュートラルランプだけですが、ちょっと薄い緑になってます。
どうして緑になっているか解りました?  良く見れば一目瞭然ですが、LEDにセロファン紙を貼りつけています。この年になってセロファン紙を購入するなんて思っても見ませんでした。

部屋の中では良い感じですが、晴れた屋外での点灯は....。  一か八かです。

 






インジケータの窓は白っぽくするのと同時に、中の光りの反射を考え、窓の中をシルバーに塗ったせいか黒っぽくなってしまいました。
仮にメーターパネルをかぶせてみました。
今回は、メータパネルは何もしません。なぜなら、ELシートと表面の文字盤が綺麗に剥がれるのか?で、また、綺麗に張り替えられるのか?と言う疑問が多かった為です。たぶん失敗するでしょう。
だから、インジケータの文字はそのままにしておいて、色で何が点灯しているかを判断します。








トリップメータの照明もランプよりLEDに変更します。ホワイトメータが青っぽく光るので、LEDも青に統一します。
ノーマルのランプが付いている場所から、オド、トリップを照らすのはメータ本体が邪魔をしてうまく光りが当たりません。直接オド、トリップに光りが当たるように、ケースにLEDを直接付けます。ホットボンドで。

   






スピードメーターと、パネルを仮組みしてみます。かなりピンポイントで光ってます。
でも、青って夜見づらいんですよね。GSX-R1100でもメータ内を全て青にしたらちょっとって感じでした。








オドメータを実際の値に合わせたいのですが、物を見るとシャフトがかしめてあるので、分解は可能ですが、再度組み立て時にうまく動作するのか不安です。
まあ、1300km。新車気分で良いでしょう!!
とりあえず、ランプテストが出来る用に内部を組み立てます。針は何かあったらまた外す必要があるのでまだ取り付けません。

   






ここまで出来たら、ほぼ完成です。一応ランプテストを実車に取り付けて行います。
写真はありませんが...。

カウルを外し、ノーマルメーターを外し、メーターのコネクタを接続します。
で、キースイッチON!!

ウン??

何も点灯しない。本当ならオイル警告の赤と、ニュートラルの緑が点灯するはずなのに。
とりあえず、車体側の配線チェックをします。まずはニュートラルランプから。ちゃんと電圧はプラスマイナス間違いなくコネクタにきてます。メータ側も問題ありません。再度、新メータを取り付けてみます。

おぉ!!

良く見ると、ニュートラルランプがなんだか薄く点灯している。配線は間違っていなかった。当たり前。ニュートラルは何も触ってないんだから!!

デジタルメータを見ると電圧がLOになってます。エンジンをかけずにテストしてたので、電圧が上がっていませんでした。でも、こんなモンじゃありませんよLEDの実力は。ある程度電圧が低くてもLEDは光ります。

よーく、考えてみました。

解りました。

今回のLEDの配線は、12V→定電流ダイオード(15mA)→LED→LED→LED→LED→グランドと、一つの定電流ダイオードに白LEDを4個も付けてしまいました。
本来なら、14Vを通常として考えると、LEDは2つか3つまでしか接続出来ません。LEDを4個も付けると電圧が足らなくなり(電流が流れなくなり)LEDが光らなくなります。大チョンボでした。
ここら辺の説明はオーディオQさんのHPに詳細に記載されています。LEDも色によって一つの定電流ダイオードに接続できる個数が変わってくるので注意が必要です。
気を取り直して、定電流ダイオードにLEDを2個に減らし、2セットで一つのランプにします。
それぞれ、左が改造後、右が改造前です。LEDの光り方も全然違うのが解ると思います。

   





対策も完了した事で、実車でのテストをしてみます。
イグニッションON、ハザード時、ハイビーム時。結構明るく光ってます。
これだけの光量があれば実用的には十分でしょう。

   





この時の電圧は11Vなので、まあまあの出来映えでしょう。






これで、一安心です。サクサクとメータを組み立てて取り付けます。
やっぱりホワイトメーターの方が、このカタナには似合ってるような気がします。

親ばかでしょうか!!

 




早速、試乗に出かけますがメータの誤差は気にしないようにします。
だって、もう分解するのは面倒だから。メータを信用します。

LEDの点灯ですが、多少インジケータの窓より焦点がずれている物もありますが、全く気にならないくらいの明るさがあり
昼間でも全くもって問題なしです。

でも、夜のオド、トリップの青照明はちょっと見づらいです.....。






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