左スイッチの交換で、ウィンカーポジションとハザードが追加された





2020/5/23
我がGSX-R1100Wには、ウィンカーポジションがないハザードがない、古臭さ感だけは十分にあるのです。
過去には、PIC(ワンチップマイコン)を使った、PICウィンカーシステムを作ってウィンカーポジションと、 ハザード機能を追加してたんですが、何かのタイミングで取り外したのですが、今はどこにあるのか?

なので、ウィンカーポジションとハザード機能を追加するために、ハンドルの左スイッチを交換します。
なぜ左スイッチの交換なのかと言うと、カワサキ系の左スイッチには自動的にこの2つの機能が組み込まれているからなのです。



と、ついでの作業ですが、フロントカウルだけを外す事が出来る対策も一緒にやってみます。
※ノーマル状態では、ライトとフロントカウルを同時にしか取り外せないようになっています。



まぁ、いろいろありますが、やってみましょう!!






まずこれが、カワサキ系左スイッチです。車種はZRXや、バリオスあたりが良いと思います。

このスイッチは今では結構レア物と思います。なぜかと言うと、チョークレバーが付いているからです。最近のインジェクション車はチョークレバーがないので、流用するにはちょっと不便になるんです。
最近、amazonで同じような形のスイッチが売られていますが、チョークが無いのと、内部のスイッチの回路の状態が解らないので、今回は候補から外しています。

その点、カワサキ系左スイッチの配線類はバッチリ把握できていますから安心です。








ノーマルは角ばったデザインで、最小限のスイッチしかありません。
現行車みたいな、スイッチだらけでも困りますが....。








いきなり、フロントカウルから外します。左ハンドルのスイッチの配線は車体右側に付いているので、配線の整理もかねてカウルを取り外します。
ライトフレームとライトを止めているナットを4個と配線類を外せばOKと思います。








ステアリングダンパーも外したような記憶が....。
後は、ヘッドライト、スモールの配線を外せば、簡単に外せます。

 

 






カウルとライトは上下、左右の計6本のプラスネジで止まっています。

   






ここで、左右にあるネジをプラスから、キャップボルトに変える事で、ライトを外さずにフロントカウルだけ外す事が出来るようになります。
※六角レンチが斜めから突っ込めるようになるので。

でも、これでどれだけ便利になるのかは?ですが....。
今回の作業のように車検で光軸調整をしたその日に、カウルを外したい場合は便利になるのかもしれません。








GSX-R1100カウルレスタイプです。
外装がダメになったら、これでも行けるんじゃないですか。ヤマハのMT10に似てるような......








配線グチャグチャです。電源ラインはいろんな場所から取っているので、この際綺麗にしてみます。








左から、スモールのコネクタと???不明なコネクタ。
次が、ETC関係。
次が、ヘッドライトブースター関係。

   

メータの下にヘッドライトブースターのリレーをH/Lを設置。








で、ホーン用のリレーと、グリップヒーター用の配線+ユニット。

 






ヘッドライトステーを外して、配線処理しますが....これだけで2日はかかったような気がします。
ちょっと、電装系が多かったような気もしますが、どれも必要なものばかりですから。

 






ヘッドライトステーはサビサビだったので、塗装します。

 






黒いものは何でも、ウレタンで塗ります。








ライトステーが出来上がった頃には配線もすっきりです。








メーターステーも汚いので、余ったウレタンで塗装しています。1日経過したウレタンスプレーですが、全然塗れるもんです!!








スッキリしたのでしょうか?頑張ったつもりですが。

   






やっと、メインの作業となります。
左のスイッチボックスは2本のネジで外れるんですが、








チョークレバーはグリップを外さないと取れない構造です。なんとも不細工な構造でしょう。

 






写真が見ずらいですが、スズキ対カワサキのスイッチボックスです。
カワサキのコネクタは、デイトナから出ているコネクターセット110型9極と同じです。
が、対するスズキ側のコネクタは、売っているかどうか解らないコネクタです。

でも前回のPICウィンカーシステムを作った時にメインハーネス側から、ノーマルのカプラを切り捨ててコネクターセット110型9極へ交換済みですので、作業は少し楽になります。




カワサキ系の左スイッチの配線図です。(スイッチ内部のスイッチの絵はこんな感じの構造なのかなと想像した絵になっています)



GSX-R1100W純正の左スイッチのピンアサインです。



新規に作った我がRのコネクタピンアサインにです。(メインハーネス側をこのように変更しています)







カタナ400の時に作業した左スイッチの図面と、PICウィンカーシステムの時のコネクタ位置を見ながら、コネクタのピンアサインを変更すれば良いだけなのですが、








薄々は感じていましたが、ケーブルの長さが全く足りません。








ケーブルを延長するのですが、いろいろ考えて以下のようにしてみました。

@今ある線に他の線を追加するのではなく、今の線の途中を切ってその間に延長する線を追加しています。
 メリット:コネクタ側の線の色が純正と同じ色になるので、後々間違いが起こりずらい。  デメリット:接続箇所が2か所と増えるので接触不良の確立が上がる。

A元の線を切る時に、同じ長さで全部切るのではなく、1〜2cmずらして切って、配線を延長する。
 メリット:ケーブルが一か所のみ膨れなくて見栄えが良い。  デメリット:めんどくさい。








コネクタに刺さるピンは全て新品に交換しています。








カワサキ系スイッチボックスの加工完了です。
9ピンのコネクタ以外に2本線が出ていますが、これがウィンカーポジション用の配線で片側を12Vに繋いで、もう片方をウィンカーにつなげればokです。
当然ウィンカーはW球のようにポジション対応品にしないとダメですが......LEDの場合は、小技を使って。








W球を使わず、LEDでポジションを点灯させる方法としては、ポジション側の12Vに抵抗を追加して電流を制限をさせて少し暗くさせます。
あとは、ノーマルのウィンカーリレー ⇔ ボジション12Vがガッチンコしないように、ダイオードを入れるだけです。
※抵抗はLEDウィンカーに流れる電流などを計算して今回は2Wにしていますが、ウィンカーが変わればW数も変わる事もありますので注意が必要です。








実際に作るとこうなります。
右側がハーネス側で、左側がウィンカー側です。黄色の配線がポジション用の配線としています。








配線がショートしないように熱収縮チューブで保護して、プラスチックの丸棒の中に突っ込んで、コーキングして完成です。

 






左スイッチの取り付け準備は完了したので、取り付けましょう。
と、ここで問題発生。
スイッチボックスより出ている配線がクラッチマスターに当たります。角度を調整して支障のない場所で固定しますが.....、








肝心な、チョークワイヤーが出る所と、クラッチマスターの隙間が5mm程度しかありません。
チョークワイヤーがその5mmの間を通る訳もなく.....。

今までの準備を無駄にするのも勿体ないので、今回はチョークレバーを無しとします。
チョーク無くても、インシュロック巻いておけば何とかなるし。








スイッチボックスのポジションを決めて、








スイッチボックスの中にある”ポッチ”をマーカーで塗って、








ハンドルに仮組したら、”ポッチ”の場所が、ハンドル側に写るので、








ドリルで穴を開けます。








たまたまですが、クラッチレバーとパッシングスイッチが奇跡のクリアランス!!








で、左スイッチボックスは取付完了。チョークレバーは飾りですが、付けておきました。








ウィンカー用の配線です。黒色がノーマルの配線(プラスとマイナス)と、黄色がウィンカーポジション用です。








ウィンカーのプラス側に、さっき作ったのを追加してウィンカーを繋ぎます。








左がポジション時の点灯、右がウィンカー時の点灯。
ポジションの時は抵抗が入っているので約80%程度の明るさになっています。

 






灯火類の点灯チェックです。左スイッチボックスの配線替えをしているので、正常に動作するかチェックして問題ありません。








作業は全て完了したので、ヘッドライトから取り付けます。








カウルを取り付けるネジはプラスからキャップボルトに変える事で、フロントカウルのみ取り外しが出来るようになります。
※六角レンチには、ボールポイントが付いてる必要があるので注意です。
ネジ穴は奥の方にあるのでテープなどで落下防止をして付ける必要はありますが。

 






はい、出来上がりです。
スマホの電源ケーブル(白)だけは、最後にやっつけで付けたので少し無理やり感があありますが。

   






左スイッチは特に違和感は無いですね。
いつかは右側のスイッチも交換したいのですが、スロットルと一体なのでいろいろと考えないとダメなので、また今度ですね。

   






チョークワイヤーは取付出来なかったので、インシュロックを輪っかにして終わりです。








ポジションが光っているはずなのですが、見えずらいと言うか見えないですね。
抵抗を追加して減光させているのですが、抵抗を外して100%の光量でも良いかも知れません。また今度やってみましょう!!










[HOME] [GSX-R TOP]