リアカウルがまた割れたので根本的な対策をした。  〜リアマスターの変更〜





2019/7/30
もう3年以上前より、リアカウルが割れるのでその都度修理をしてきましたが、根本的な原因を絶たないとカウル修理の繰り返しと言うか、カウルが粉々になってしまう恐れがあるります。
リアカウル割れを修正  と、  リアカウル割れを修正したのにカウルがボロボロになったので、 また修正した

94年式のカラーリングはオークションにもほ出ないレアものです。
一応、ebay(セカイモン)にてそこそこのカウルは入手しているのですが、完全に治るまで取り付けは待ってる状態です。


原因を自分なりに考えて見ると、リアに荷物を積んだ時にヒモやゴムを掛けるが、その力で割れるんではないか説が有力だった。キャンプツーリングに行く時はリアのバックを思いっきり縛るので それが原因なんだろうと。(キャンプツーリングは2013年以来、行ったことはないが....)

で、GSX-R1100W乗りのみなさんに聞き取り調査をした結果、リアマスターよりブレーキフルードが漏れてカウルが割れるとの事。
自分のバイクは、フルードが漏れてる事も無いし、フルードが付着すると塗装がダメになるが、カウル類を侵すなんて事があるのだろうか?????

多数のGSX-R1100W実車を確認したら、結構な割合でリアカウルが割れています。その全てが同じ方向(車体右側)で、同じ場所が割れているのです。(車体左側が割れている車両は1台もありませんでした)
リアのマスタータンクは車体右側にあるし、カウル割れが発生している場所に近い位置にあるし、ブレーキフルード漏れが犯人の可能性が高くなってきました。


と言う事で、リアマスターを交換し場所もカウルより遠い場所への移設を行います。




前回修理した場所と違う所が割れています。
被害は拡大する一方ですが、今回の作業でカウル割れは終わりとなる事でしょう。

 






左が通常のカウルの位置。右はカウルを真上に上げた位置。リアマスタータンクの位置と、カウル割れの位置はピッタリと合っているではありませんか。

 






マスタータンクの上蓋のまわりはフルード漏れの形跡ありです。(今までマジマジと見た事はなったです)








マスタータンクの下にある、バー?は塗装されていますが錆が発生しています。しかも、マスタータンクの近くのみです。








車体の反対側(リザーバータンク側)にあるバー?には、錆は全然発生していません。
ここまでの、状況証拠でフルード漏れが原因なのは確定でしょう。








今回の使用部品をご紹介しましょう!!
マスタータンクは、クラッチマスタータンクの流用です。タンク側のホース径と、マスター側のホース径が違うので、8mm⇔10mmの変換アダプター、ブレーキ専用ホース、 リアキャリパーのエアブリーダーボルトです。
※ブレーキにはブレーキホースでないとダメみたいです。何かが漏れるとか.....てのが有るらしくて。
あとは、マスター側の部品3つです。
あまりお金をかけずにと、ビンボー仕様です。

 






マスタータンクの蓋を外してみましたが....
中のゴムが変形しています。ここからフルードが漏れていた事でしょう。
絶対に、これが原因と思います。








フルードを抜き取る為に、ストレートでブレーキフルード抜き工具?を購入してみました。
フルードを抜きで買ったのではなくて、フルードを入れる時にキャリパー側より吸い出せればと思って買ったのが今回役に立ってます。

 






マスタータンクの裏側は、はい!!漏れてます。








このネジのサビもフルードに侵されたのでしょう。と、全部フルードのせいにしていますが....








リアマスターの口径と、フロントクラッチマスターカップの口径のサイズがなんで違うのでしょうね。








この口径の違いによりワザワザ変換する為にアダプタを追加しています。
マスタタンク側のホースは今回購入したホースですが、マスター側の太いホースは売っていなかったので純正をそのまま流用しています。

 






マスタータンクの取り付け位置は結構悩みました。
タンクを交換するのでフルード漏れはなくなると思いますが、万が一の為にカウルに近くない場所を選んでます。

 






バッテリーケース周辺の自作パネルを取り外して、

 






こんな位置に取り付けてみました。
フルードの量はタイヤ側より見ないと見えませんが、ちょくちょく見るものでもないしまあ良いかな!って感じです。








ETCなどの電源ケーブルの配線も今までの配線(左側)だと、タンクキャップを開けづらいので、右側のように配線も出来るっだけすっきりさせています。

 






ここから横道にそれますが、
この錆びていたバー?(正式名称:GRIP、rear)を綺麗にするのと、少し改造します。








塗装剥離剤とワイヤーブラシで塗装を落とします。
この時に不要な物も切り落とします。








あとは脱脂して、ミッチャクロンを吹いて、ウレタン塗装で仕上げます。








クリアは吹いていませんが、さすがウレタン塗装。艶があり綺麗です。

   






車体に取り付けと、こんな感じです。
やりたかった事とは、オーリンズのタンクをシートフレームに固定して、変な出っ張りをなくしたかったのです。
カウルを付けるとすっきりして見えるはずです。

 






リアキャリパーはピストンの清掃と、エアブリーダーボルトをステンレス製に交換します。
見えない場所のオシャレと言った感じです。








ブレーキフルードに話は戻りまして、
マスターシリンダーのOリングなどを交換します。錆び錆びのネジも純正品と交換です。

 






ブレーキホースはクランプ?で抜け止めをしたのですが、ネジ式はいつまでも締まるのでちょっと怖いです。

 






ブレーキフルードを入れて、

 






エア抜きをしたいのですが、ストレート製フルード抜き工具ではキャリパー側より吸い出す事は出来ませんでした。
見かけによらず使い物になりませんでした。まあ、用途が違うので当たり前かもしれませんが....

 






この写真は、?????
完成の記念撮影かな。








割れているリアカウルを付けるとこんな感じです。リアショックのタンクが無いのですっきりしているし、マスタータンクの取り付けもいいですよね。
なんか、ワンオフって感じがして。

   






明るい場所で記念撮影。








今回の後悔ポイントが油圧スイッチの向きです。
今まではブレーキホースとの延長線上に油圧スイッチを配置していたのですが、少しコンパクトに収めようとブレーキホースと同じ方向に取り付けたのですが ギリギリ、スイングアームに当たらない位置と思える場所にしたのですが、どうなるのかが心配です。








ブレーキランプの点灯確認もOKで、今回の作業は完了です。
(写真ではスモールの状態しか映っていませんが)

 


試走するも、何も変わっていないので依然と同じです。
唯一、雨上がりなどに走るとマスタータンクに泥が付いて液量が見えずらくなります。
想定内の事ですが、他にいい場所は無かったのか今更ながら思います。

来年くらいに、ebayで購入したカウルを付けようかな!!





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