アイドリング付近で、調子が悪い  その4






前回の作業より、1.5ヶ月たってますが未だにゴソゴソしてました。

>>アイドリングでのバラつきは少し減りました。以前は回転数を上げてもばらつき感がありましたが、今回はスムースに回っている感じに。
今までで一番の出来です。


前回の試走ではこんな事を書いてましたが、その後軽くプチツーに出かけた時の感想は、
1.ハンドルへの振動が大きい。アイドリングから高速まで。
2.ハンドルから手を離すとハンドルがぶれる。
4.エンジンの振動がゴロゴロって感じに。
5.低速のトルクが減ってる。

と、こんな結果でした。

今年の夏はメンテがたっぷり出来るので、再度キャブのバラシにチャレンジして見ます。今回で終わりにしたいのですが....
ちょっと怪しそうなジェットと、14年前のゴム製品を主に交換します。半分はキャブのリフレッシュも兼ねて、不具合が消えれば良いなとかすかな期待を込めて。


まずは、パイロットジェットの交換です。

色々なブログを見まくってると、パイロットジェットの精度でマルチの場合振動が出る可能性もあるらしいとの事です。
前回ばらした時、パイロットジェットが汚く、マイナスの溝も変形しててうーん!!と思っていた所にこのような記事を見てしまったので、原因はパイロットジェットと 強く思い込んでます。


手馴れた作業ですので、キャブはサクサク外しまします。

で、パイロットジェットを外すと腐食しまくって汚い!!ネジ溝の潰れは思ったほどではなかったのですが、ジェットの命!穴の大きさを光に通して見ると、新品と比べ 少し小さめです。完全には詰まっては無いが、サイズダウン(番手が下がってる?)してます。







さすが、新品は綺麗です。これを交換することで、今までの不具合が全て消えるんじゃないかと期待をして交換します







ドレンボルトのネジ穴が半分潰れていたのでこれも交換です。

 





次はゴム製品”第一弾”ダイヤフラムです。以前のキャブ分解時に光に透かして穴の有無はチェックしていたのですが、それだけで完全に良否が判断できるのか? もし、これが原因でなくともゴム製品のリフレッシュと言う事で交換します。
やはり、新品と比べるとゴムの弾力性が全く違います。新品にして損は無いパーツです。
※新品は押し潰された状態だったのがちょっと残念です。







ピストンバルブよりダイヤフラムを取り外すんですが、何やら白っぽい樹脂が入ってます。パーツリストにも載っていないし、過去にカタナ400のダイヤフラムを交換した 時の記憶ではピストンバルブに直接ダイヤフラムを取り付けて終わったような記憶でしたが、???です。
白い樹脂を取り外して見ると、段差が付いてる面とつるんとしてる面があり、いざ組み立て時にはどっちが上だったのか?????な状態に。こんな時はマルチでよかったと、 残りのダイヤフラムを参考に組み立てます。割れ目の向きも統一されてる感じです。

 

写真を撮ったのはこれだけですが、負圧取り出し口のキャップや、その下にあるOリングも交換しています。

今回までの作業でキャブの中身は相当な新品パーツに変わってます。主要パーツで残りは、フロートassy、スプリングくらいでしょうか?次回の楽しみと言いたいのですが さすがにここまで交換が必要????ですか????






ゴム製品”第二弾”はインシュレータです。この部品も目視チェックはしているのですが、念のため交換しておきます。
インシュレータの交換は、hideさんが既に交換されているので参考にさせてもらいました。
オイルラインが邪魔になるので、ガスケットが4枚必要だとか、4mmのロングヘキサゴンソケットが必要だとか。インシュレータと一緒に注文です。取り付けボルトも一緒に 注文しておきました。(ボルトは前期用)

インシュレータを外そうとした時、取り付けボルトが+では???hideさんのHPではヘキサレンチを使用するので+ではないはずです。
パーツリストを見ると、前期用と後期用ではパーツNo.が違います。ボルトのサイズは6*16と一緒なのに。

とりあえず、インシュレータを外す為に3番の+ドライバーでチャレンジしますが、作業場所が狭くドライバーが入りません。スタビドライバーが良いのですが、3番はありません。 工具箱をあさりながら考えます。







色々と考えた挙句、インパクト(ショック)ドライバーのビットに3番があり、ロングとショートの2種類が出てきました。そのビットが8mmのソケットに入るのでレンチで 回すことが出来ます。レンチでなくても8mmのスパナでもOKなのでこれならいけそうです。







工具の準備は出来たものの、ボルトがびくともしません。先が+なので無理に回すと+穴が潰れて最悪ヘッドを下ろす羽目にも。ここは慎重に。
浸透潤滑剤+ネジの滑り止めを購入し、まずは浸透潤滑剤をぶっかけ1週間は放置です。







注文していたインシュレータとボルトが届いたので、新品ボルトを確認すると頭が+です。まあ当然ですが。
で、再度後期用のボルトも注文して何が違うのかを確認すます。
左:前期用  右:後期用   やっぱりな結果です。このボルト、ネジロックが最初から付いているので、外すのも相当な力が必要なはず。そんな所に+ネジは どうかと。頭を潰してくれと言っているようなもんです。だから後期用はヘキサタイプに変わったのではないでしょうか?
当然取り付け時には、後期用を使用します。

 






結局、浸透潤滑剤を吹いてから2週間後に作業を開始しました。
インパクト(ショック)ドライバーのビット+8mmのソケットで、ネジの滑り止めを付けて押し8割くらい、回し2割くらいで気合を入れて....
”ベキッ”と変な音と共にラチェットが回りました。さすがに固いボルトと思いきや、ドライバーの先を見ると砕けてます。インパクト(ショック)ドライバーの先が 砕けるとはすごい力なのか?安もん工具の宿命なのか。当然後者の方でしょう。
もう一本あるので作業は続けられます。








ほぼ全てのボルトが緩みましたが、#1の上側のみネジ穴が潰れてしまいました。普通に考えると#1のみ交換せずにこのまま使用するとなるのですが、今回は違います。
ボルトを緩めるには反時計周りに回すのはあたりまえですが、今のねじ山では無理なことです。だったら、インシュレータ本体を反時計周りに回すことで、インシュレータと一緒に ネジも回ってくれると期待して、ハンマーでインシュレータを叩いて回します。当然、周囲にいろんな物があるので半周いや、1/4週すら回りません。
角度で言ったら10度程度回ったのでしょうか?(写真左:エンジン側のインシュレータ取り付け面が見えてます)
この状態で、+ドライバーで回すとクルクルと緩んでくれました。ラッキーです。

 






良くこんな状態でボルトを外したと思うと...なんて頭良いんでしょうね?????!!!!!








インシュレータの取り付け面を綺麗に掃除します。軽く錆が出ていた箇所もあったので錆びも綺麗に落とします。

 






ポートやバルブにカーボンが付着してるように見えますが、手で触っても汚れは手に付きません。何かしらコーティングしてあるのか? 汚れが固まっているのか?不明ですが、対応方法がわからないのでそのままにしておきます。








取り外したインシュレータも時に亀裂なども無く問題はなさそうでした。








インシュレータ取り付け時には、後期用のヘキサボルトを使用します。
この時オイルラインが邪魔になります。一応ガスケットも購入しているので、らいん毎取り外しても良かったのですが、作業が面倒なので少し緩めて向きを少し変えて 増し締めしておきました。後でオイル漏れが発生したら新しいガスケットにでも交換します。

 






インシュレータも全て交換し、キャブを取り付けて今回の作業は完了です。







今までに結構な数の部品を交換してきましたが、そろそろ終わりにしたいものです。精神的にも、金額的にも厳しい物がありますから。


さて、今回の結果は

アイドリングに関してまだ少しばらつきがあり、回転数自体も少しですが上下に変動します。
エンジンの空ぶかしをすると4000回転以降で少しアフターファイヤーが出ますが、それほど気になるほどでもありません。
アイドリング時のハンドルへの振動はほぼ無くなってます。

実際に走って見ると、低速トルクが増えた感じでスタートが楽にできます。以前は下手をするとエンストするんじゃないと心配するほどトルク感がありませんでしたから。
走行時の振動もかなり減ってると言うか、全く無い???ような感じです。
アイドリングに少しばらつきがあるのと、回転を上げてもばらつきがそのまま残ってる感じは少しありますが、おおむね良い感じに乗ることができます。

今までの経験上もう少し走ってみないとはっきりとはしないとは思うので、また時間があればプチツーでも行って調子を見てみます。




試乗後、ちょっとバイク屋に用があったので回転のばらつきの有無を確認してもらいました。
自分ではどれくらいが良い感じなのか、既に解らなくなって来ているので、一応プロの御意見でもと。

結果、良い感じで回ってるぞ!!このバイクはエンジンよりも先にミッションが先に逝くからな。まだまだエンジンは大丈夫だ!!
と、言われました。

ミッションの事は忘れといて、エンジン?キャブはそこそこOKみたいです。

これで、終わりにしたい!!






<<その3


[HOME] [GSX-R TOP]