アイドリング付近で、調子が悪い  その3






>>アイドリングのばらつきは未だに消えていません。このばらつきは、エンジンが止まるほどではないし、 タコをみても微妙な振れなので今回はこのままでしばらく乗ってみます。

>>今回の”アイドリング付近で調子が悪い”は完治と言う事に。



前回の終わりには、こんな事を書いてましたが終わるわけは....
部品もたくさん残ってるし、やっぱりアイドリングのばらつきは回転が上がってもばらつきが残ってる感じがして、どうも気になる。

この症状が消える奥の手が残っているのです。(机上での考えだけですが、利にかなってると思い込んでます)





と、言うことでまたもやキャブを分解してます。







部品の山です。一種類の部品でもすべて4個セットになるので数はハンパではないです。しかも、部品の統合などで依頼時の部品番号と来た部品の番号が違ってる ので、どの部品なのかわかんなくなってます。

これだけの部品を交換するのですから調子も良くなってほしいのですが.....。







まずは、パイロットスクリュウです。
新品と比べると少し減りが分かりますが、これが交換時期なのかどうか?とりあえず、アイドリング付近での重要なパーツなので交換します。
スプリング、ワッシャ、Oリングも全て新品です。

 





次は、ニードルジェットの棒の方は前回交換してるので、セット物と言うことで穴の方も交換しておきます。







フロートチャンバーのガスケットです。
特に、ガソリン漏れなどがある訳ではないのですが、ゴムの劣化を考えて交換しておきます。

 





ニードルバルブの受けの部分です。
汚いのはスペアキャブに付いてた物で、綺麗なのが実車のキャブに付いてた物です。この綺麗さと、形状も少し違っているので、以前に交換されてるのかも。
今回の交換は、ここのOリングのみです。







特にへたりは見られませんが、一応交換しておきます。

 





フロートASSYのOリングも交換です。

 

ここまでの部品交換は、基本キャブのリフレッシュが目的です。 本当は、もう少し部品交換したかったのですが、高価な部品が多くて安いものばかりになってしまいました。









ここからが、今回の本命の部品ですが、同じような作業をされる方は自己責任において行うか、ほんまでっか??と言う軽い気持ちで見てください。

この情報はカタナ400乗りの方のブログで紹介された物ですが、GSX-Rにも通用するのではと思って。
写真の上:GSX-R用キャブ 下:GSX400Sカタナ用キャブです。写真ではそれほど大きさの違いは分かりづらいですが、実際には全然違います。










目的のパーツは、通常非分解の場所です。パーツリストにもこの部品は記載されてません。バルブピストンのガイド部分の白い樹脂パーツです。
ニードルジェットが通る穴の下にOリングがあるのですが、このOリングがへたる事で、以下のような不具合が出るそうです。GSX400Sでは。
1.エンジンのかかりの悪さ
2.燃費の悪さ
3.アイドリングの不安定     です。

通常メインジェットよりガソリンが上がり、ニードルジェットの隙間を通ってメインボアに上がってきます。
このOリングがへたる事で、白い樹脂の周りからもガソリンが上がって来るようになり、調子を崩すようです。

左:GSX400S 右:GSX-R用で大きさは全く違いますが、Oリングの入る溝の部分は同じ大きさなのです。
溝の内径は、10.4mmで、溝の幅は2mmです。溝の深さは測定忘れですが。(素人計測)

で、GSX400Sと同じ部品がGSX-Rで使用できるはずです。

 





どちらのOリングも中古ですが、左:GSX400Sカタナ 右:GSX-R(スペア)に付いていた物です。GSX-RのOリングは潰れてOリングとは言えない程の変形してます。







実際のOリングはと言うと、スペア程のつぶれはありませんが、多少は変形しています。

 





単品で見ると新品との違いが解るかと思いますが、この違いでアイドリングが安定するのか?ちょっと疑問も....?
でも、すーごく期待してるんで、お願いしますよ!!







これで、今回購入した部品は全て使い果たしました。結果は....











結果は、

アイドリングに関してはあまり変化がありませんでした。まだまだばらつき感は残ってます。劇的な変化を期待していたので少しがっかりですが、 元々のOリングが、それほどのへたりでは無かったのかもしれません。燃費も、300kmほど走ってみましたが、ほど上がった感はありませんでした。

Oリングがほぼ新品になったのでガソリンのお漏らしは、あと10年間は大丈夫でしょう!!






写真はありませんが、キャブを下ろすこと数回。再度、目視同調したり、パイロットスクリュウの調整をしたり、ほぼ毎週キャブを弄ってます。

で、最後の手段として、スペアキャブのボディーを使用して、内部のパーツはスペアと実車で良い物を選んで二個一のキャブを作りました。
キャブボディーを交換した理由は、パイロットスクリュウのネジ部分が少し固くなっていて、何処が締めこんだ所なのか??解らなくなったからです。

結果は、
アイドリングでのバラつきは少し減りました。以前は回転数を上げてもばらつき感がありましたが、今回はスムースに回っている感じに。
今までで一番の出来です。

キャブを弄り初めて2ヶ月あまり。元々のキャブがどんな調子だったのか、既に忘れてしまいました。
今の状態でしばらく様子見として、今度こそ今回のアイドリング付近の不調は終わります。

また、新たな情報があればチャレンジしますが。




アイドリング不調がひと段落後、マフラーの五月蝿さ、エンジンのメカノイズ。どうにか出来ないものか???
シム調整や、テンショナー交換してみたい.....。





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