アイドリング付近で、調子が悪い  その2





お断り:このページは不具合調査の記録となりますので、写真の数は少ないです。

ガソリンの減る量を元に調整。
左右のホースのガソリンの減る用は同じ程度になり、アイドリング付近でのアフターファイヤーは無くなりました。
が、3000回転付近でのアフターファイヤーは まだ消えてませんアイドリングも頼り無い感じがする。





試走の結果は、
アイドリングでのバックファイヤーは消えましたが、3000回転付近でのアフターファイヤーは まだ消えてません。






いろいろな方からアドバイスを頂き、とても参考になりました。みなさん、ありがとうございました。

その中で同調に関する新しい方法を教えてもらえましたので、今回はまず同調からの再々チャレンジです。



キャブの同調(目視編)

この同調も、エンジンをの負圧を利用せず、お家でゆっくり出来る方法です。以前にも少し書きましたが、FCRやTMRも同じような方法なのでしょう。

本来スロットルバルブの開け具合を目視で見るのですが、幅が広く微妙な開き具合を確認するのは難しいのです。(実際以前は、それで断念しました)
が、ある所を目標にする事で結構シビアな調整が出来るのです。






では、
下図(サービスマニュアルより抜粋)のEにパイロット系の穴が4個開いてます。これは、アクセル全閉時は全て”1”の方からは見えませんが、アイドルスクリューを回す事で 少し見えるようになります。この見え具合を基準に調整する事で、シビアな調整が可能になる訳です。
と、考えは単純ですが、思いつく人は偉い!!








実際の写真(インマニ:エンジン側より)です。ちょっと、アクセルは開けすぎですが、穴は良く見れます。LED懐中電灯で照らしながら撮影していますが、目視する場合にも 懐中電灯があれば、直接穴の開き具合を見たり、光の漏れでの確認もできます。

 






”1”の方向から光を当てて、”2”の方向より見た状態です。

 





左が3,4番、         右が1,2番です。明らかにスロットルの開度が違ってます。

最初に行った同調では、2,3番を合わそうとすると、回転数が上がってしまうという現象は、3,4番がどんどん開いていたんでしょう。調整ネジを逆に回して、回転数が落ちる所を アイドルスクリューで回転数を上げてやれば、うまく調整が出来たのではないかと。この状況をみて納得です。
1,2番のエキマニの温度が低かった事も納得です。

 

実際に同調をする時は、”2”番より光を入れて、”1”番より穴の位置と、スロットルバルブの開度を調整します。
当然、”1”番より光を当てながら直接開度を見る方法もあります。いろいろな方向から慎重に開度を調整してみます。
調整の方法は、今までの同調と同じく、1,2番で合わす。3,4番で合わす。2,3番で合わすです。






過去に不具合のあったアクセルワイヤーです。
基本的に引き側、戻し側、一杯に締め込んでます。(写真では少し余裕がありますが) 理由は、もしナットが緩んでもナットが落ちまで時間がかかるようにと、アクセル側でワイヤーの取り外しが簡単に行えるようにです。ですから、アクセルワイヤーの調整は アクセル側で行ってます。
ちなみに、キャブ側はネジロック剤を付けて過去のトラブルの対策としています。
ワイヤーには注油もしてます。

 






同調が終わったら、再度メイン、パイロットジェットの再確認です。パイロットスクリューも穴が通っているか、戻し数を確認し再度組み付けます。








フロートを付けた時は、ガソリンホースをおもむろに口にくわえ、息を吹きだします。当然この状態では空気が漏れないことを確認し、フロートを上げると空気が通る事を 確認しておきます。
フロートカバーを取り付けた後でも同様に空気の漏れが無いことを確認すれば、ガソリンのオーバーフローも防げると思います。








完成です。今回はちょっと自信があります。








早速車体へ取り付けます。これで何回目でしょうか?もうなれた作業です。サクサクと作業を進めます。
前回キャブの取り付け時より、インシュレータ固定用のバンドのネジをプラスネジから、ヘキサボルト(キャップボルト)に変更しています。プラスだと直ぐになめてしまうので なめなくて確実に締め込む事の出来るヘキサボルト(キャップボルト)を採用しました。当然ロングタイプのヘキサゴンレンチが必要になりますが。

 






試走の結果は、
まずは、アイドリングはバラつきはある物の、アフターファイヤーはありません。3000回転まで回してもアフターファイヤーは発生しません。多少回転の上がりが滑らかに なったような???
エキマニにパーツクリーナーをかけて温度の状態を確認します。全てで同じように吹き付けると直ぐに蒸発します。全気筒同じように燃焼しているってことですよね。
目視同調も完璧に出来ているんでは!!これは、使えますよ!!


今度は実走です。走り出しのトルクが増えたのか楽に発進ができます。加速に関しては何の問題もありません。アフターファイヤーも全く無いし、加速も鋭くなったと言うか、 スロットル操作に敏感になりました。
が、アクセルを戻した時にアフターファイヤーが、パンパン!!。ちょっとクネクネを走ったのですが、上りはまあまあ、下りはパンパンの嵐です。当然街中でもパンパンなってます。
乗ってて疲れがどっと出てきます。パンパンはまた明日にでも対策を。








あっという間に、次の日に!!

アクセルオフでのアフターファイヤーは、まずはパイロットスクリュウで調整してみます。キャブO/H後は標準設定の2回転戻しにしています。
が、このバイクはマフラーは細いが抜けの良いストレートタイプ。エアクリはノーマル形状ですが、K&Nのリプレイス品に交換済みです。当然ノーマルの戻し数で対応が 出来なくなる事は明らかです。

実走しながらパイロットスクリュウの調整をして見ます。最初は2回転から始まり、1/6回転ずつ増やします。(ドライバーが六角形なので1/6がチェックしやすいのです) 2−4/6まで戻した所でアクセルオフでのアフターファイヤーがほぼ消えました。完全に消えたわけではありませんが、良く聞くと高回転時に少し鳴ってます。
元々、どの程度のアフターファイヤーが出ていたのか気もしたことが無いので、分かりませんがこんなこんなもんでしょうか?

前日の最初に気になったアイドリングのばらつきは未だに消えていません。このばらつきは、エンジンが止まるほどではないし、タコをみても微妙な振れなので今回はこのままで しばらく乗ってみます。
まだまだ交換していない新品パーツがあるので、そいつを使えばアイドリングも良くなるのと思います。でも作業は、しばらく先に!!


と言うことで、今回の不具合の一番の要因はやっぱり同調にあったのでしょうか。目視同調方法を教えてもらえたおかげです。






今回の作業は全て完了です。とりあえず外装を全て取り付ける前に、もう少し走ってみます。




とりあえず、今回の”アイドリング付近で調子が悪い”は完治と言う事に。








新たな不具合を発見しました。

アクセルを開けると前の方からビビリ音が以前から気になっていたのですが、ビビリ音の発生箇所が判明。ラジエターファンでした。
ファンを触るとビビリ音が消えるます。

さて、何処から交換しましょうか???






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