アイドリング付近で、調子が悪い





お断り:このページは不具合調査の記録となりますので、写真の数は少ないです。

時はさかのぼること、先月のツーリングで、何らや排気音がいつもと違う事が発覚。
アイドリングも頼り無い感じがする。



と、この症状から始まったキャブのクリーニングと、ULTRA シリコンパワープラグコードの交換作業
前回は、ULTRA シリコンパワープラグコードの交換まででキャブが仕上がってなかったので、試走はできませんでした。

で、やっとキャブを乗せ試走に出かけると、今までで最悪なほど調子が悪い。
1.エンジンはアイドリングするももの、ばらついた音がする。
2.走行中にハンドルから手を離すと、ハンドルが振れる。
3.アイドリング時、シートからお尻に今まで味わった事の無い振動が伝わる。
4.マフラーより、ボォン.....ボォン......と、不規則にアフターファイヤーが出る。


点火系は、コイルの点検、ハイテンションコードの交換、プラグの交換をしているので、問題は無いと思える。思いたい。

で、やはりキャブの清掃時に何かミスをしたのか?壊れたのか?
ちなみに、キャブの清掃時には部品交換は全くせず、最後の同調もしていません。連結を外してないので良いのではと言う理由と、同調中はエンジンをかけっぱなしになるので、 近所迷惑が心配で....。





キャブの同調

でも、今回の状況と現象から考えると、やはりキャブの同調作業が必要では。と言う考えに。
過去には、4連メーター、簡易ガソリンタンクを持っていたのですが、使うことは無いだろうと一回も使用しないまま4連メーターはオークションへ。

で、残ったメーターがこれです。あまりにも安物なのでちゃんと動作すのか?不安ですが。
負圧用のホースはみなさん4本準備しますが、基本的に同調をとる時には、2つの値を比較するのみなので2本のホースをつなぎます。ホースはホームセンターの対油チューブで、 4×7、と6×9をジョイントしてます。コック付きの4つ又は当然金魚用です。



はじめて行う同調です。
作業的には簡単です。1,2番を合わせる。3,4番を合わせる。2,3番を合わせる。です。
で、同調が取れれば、アイドリングが上がるらしいので、ちょっと下げてやれば終わりです。
インマニの燃料コック用負圧取出しホースは目隠しネジで栓をしておきます。

私の場合は、タンクの代わりを準備していないで、ガソリンホースに直接給油しながら行います。

1,2番と3,4番はそれぞれ狂っていたので、調整でよくなりました。
最後の2,3番です。(1,4でも、2,4でもOKです)
当然ここも負圧は狂ってます。センターの調整ネジはアクセスが悪く、プラスドライバーではネジをなめてしまいそうなので、マイナスドライバーで調整しますが.....。
ネジを回してもメータはほとんど変化しません。それどころか、ネジを回すとアイドリングの回転が落ちるか、上がるかのどちらかになります。

アイドリングが落ちれば、ほとんど変化の無いメーターも負圧の差が広がる方向に。

アイドリングが上がれば、メーターも負圧の差も少しはましになるのですが、アイドリングが3000回転以上にも上がります。
これは、アイドルスクリュウを回してアイドリングを下げてやればと、反時計回りに回しますが、一向に下がりません。スロットルは全閉なのに、アイドリング3000回転以上に。

どうして下げるんだ???? この場合の対応はwebでも????です。
これ以上の同調は無理と判断しとりあえずアイドリング回転に程度に同調の調整ネジで回転を落とします。




試走の結果は、
2.走行中にハンドルから手を離すと、ハンドルが振れる。
3.アイドリング時、シートから今までに無い振動が伝わる。
が、消えてました。
左右の2気筒づつだけですが、同調が取れたので良くなったのでしょう。しかし、まだ問題は残ってます。





キャブの同調その2

やはり問題は同調をどうして取るか!!でしょう。
スペアキャブを見ながら考えます。とにかく静かに長時間でも時間をかけても作業できる方法を。

同調とは、スロットルバルブを4個同じように開け閉めするようにする事ですよね。
だって、スロットルバルブの連結部を調整するんですから。

だったら、実際のエンジンが吸い込む空気でなくても良いんじゃない!!!!!!

画期的な方法が見つかりました。

キャブに水を入れてその水の流れ落ちる速さで、スロットルバルブの調整をすれば、良いんじゃないですか?

スペアキャブで実験です。
エアクリ側を上にして、アイドルスクリュウを一杯にゆるめます。基本この状態でスロットルバルブは全閉状態になります。
上から水をドバドバと入れますが、一定の所で水位は安定します。
ここで、アイドルスクリュウを締め込みながら、スロットルバルブを開きます。水はキャブの下にポトポトと落ちていきます。水位がスロットルバルブ付近にきたら、 水が減っていくのが目に見えて分かります。

これなら、静かで、何回でも、気の済むまで調整が可能です。
(まだまだ、アイデアの段階です)




では、実際のキャブでチャレンジしてみます。
左は水が減ってる最中です。            右は水位がスロットルバルブの中間より下にある所です。
水の流れ落ちる量、時間が一緒なら、スロットルバルブは同じ角度で開いている=同調が取れている事に
(くれぐれも、まだまだアイデアの段階ですよ)

この方法で、1,2番と3、4番と2、3番を実施して作業は完了です。
作業完了後は、水気を飛ばしておきます。

 






実際の作業は部屋でやったので、水を受ける入れ物を準備して。
キャブのOHをする時に同時に、同調も取れる。画期的な方法です。ミクニのTMR等の同調は見た目で調整と聞いた事もありますので、それ以上に正確なはずです。
(くどいですが、まだまだアイデアの段階ですよ)





調整するネジは最初は、青矢印で1,2番、3,4番を調整し、最後に2,3番を赤矢印で調整します。
写真では、1,2番の調整ネジと、2,3番の調整ネジですのでお間違いなく。






試走の結果は、
アイドリングでのバックファイヤーは少し消えましたが、ほとんど変化はありません。
って事は、この画期的な同調方法はダメなのでしょうか????

みなさん、この画期的な方法で同調をしても苦情は一切受け付けませのでよろしく。
良い結果だけは受け付けますので、お便りお待ちしています。





プラグの交換

写真はありません。

ここまでの状態で、予定していたツーリングの参加を断念です。
別段走れないわけでもないのですが、ロングツーリングなので何かあった場合の事を考えると、やっぱり行くことは出来ませんでした。


ツーリング断念と言ってから、直ぐに神のお言葉が。
プラグをもう一度交換してみたほうがいいぞ〜〜。例え新品でもくされプラグがあるからな〜〜!!

せっかくイリジウムプラグに交換したのに勿体無いが、不具合の原因追及には必要な作業です。プラグの状態をチェックする事も必要ですから。
早速プラグを購入。普通のやつを定価で。オークションで購入したイリジウムより少し安い程度です。ごく一般的なプラグが。


愚痴ってても仕方なので、交換してみます。
イリジウムは特に異常は見られませんでした。




試走の結果は、
全く変化はありませんでした。
そろそろ疲れてくる頃です。 が、タンクの取り外しはコツがつかめて早くなりましたが.....






ニードルの交換

プラグの結果を元にまたもや神の声が。
キャブのニードルは結構磨り減ってるで〜〜。いつも同じ位置にあるからな〜〜。ニードルを交換して調子が戻った事はあったぞ〜〜!!

一応、キャブの清掃をする時には外してチェックしているので、問題ないかと思ってたのですが。
神の声がある少し前に、キャブのパーツを少し手配してまして、ちゃっかりニードルも手配済みでした。

ニードルのみの交換では、キャブを下ろさなくても出来そうなので、早速交換です。


写真右が古いニードルですが、磨り減った後はありますが......段差もあります。古いニードルしか見た事がないので、こんな物かと思ってましたが、 左の新品と比べると段差がくっきり見えます。先っぽの方も新品に比べ細くなっているような。こりゃ期待が持てそうです。

 



写真は3番目のキャブですが、ここが一番作業が楽です。1,4番はフレームに干渉するし、2番はハイテンションコードやガソリンホースなどが邪魔で 作業はしずらいです。








1番のキャブは一番小さなドライバーのビットすら入らない状態です。






試走の結果は、


全く変化なしでした。



悪い情報か、良い情報かは不明ですが、
1.インマニ(インシュレータ)亀裂なし。
2.エキマニにパーツクリーナーをかけると1,2番は液が垂れ落ちるが、3,4番は直ぐに蒸発する。
  =1,2番は温度が低い=1,2番が綺麗に爆発していない。





再度、同調にチャレンジ

今までの状況からすると、1,2番が綺麗に燃焼してなくバックファイヤーが発生してるのだろう。

とすると、コイル、ハイテンションコードは無罪と言うことになり、やっぱり犯人はキャブになります。しかも、1,2番ですので、やっぱり同調が狂ってるって事が 一番疑わしい。
水量測定法で同調を取っているので、大きな狂いは無いはずですが、再度2,3番の同調を確認します。やり方は前回と全く同じで、メーターもちょっと怪しいもの物です。



結果も前回と同じく、2,3番で負圧は違ってる。調整ネジであわせようとするもアイドリングが上がる方向に回すと、負圧は少し良くなるがアイドリングが上がってどうしようも 無い。(アイドルスクリュウでは下げる事ができない)
アイドリングが下がる方向に回すと、アフターファイヤーが出まくり。

今回も同調は完全に調整が出来ませんでした。


同調中に気が付いたのですが、ガソリンを供給するホース。直接そこにガソリンを入れてエンジンをかけるのです。
そこで、ガソリンの減る速さを確認すると、ホースの左右(左:1、2番用 右:3、4番用)で違うのです。まあ同調が違えばガソリンの減る量も違って当然です。

今度は、ガソリンの減る量を元に調整ネジを調整します。メーターは無視してね。
一応は、左右のホースのガソリンの減る用は同じ程度になり、アイドリング付近でのアフターファイヤーは無くなりました。が、3000回転付近でのアフターファイヤーは まだ消えてません。



で、試走の結果は

時間切れで、実走は後日です。

次回の予定はスロー系(パイロットスクリュウ)でも見てみましょう




まだまだ続きますので、お付き合いを。

と、なにか気が付いたことがあれば教えてね!!




        その2>>

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