ラジエターファンのビビリ音    その2





>>ビビリ音の発生するエンジン回転数が違っているのかあまり気にならなくなってますが、根本的に解決はしていません。

>>モーター側で何か細工ができないか考えて見ましょ。


で、早速考えました。

ビビリ音発生のメカニズム??は、
1、ファンが上下に少しが動く。(下の写真を下に上下)
2、ファンが下に動いた時、金属音が発生する。
3、ファンは弱い力で上に押し上げられている。

で、ファン自体を上側より手で押すとカン!カン!と音が発生。

これが、バイクの振動でファンが移動?し、ビビリ音が発生するのである。たぶん....






ビビリ音の発生メカニズムが判明したので、ファンモーター取り外し完了!!です。









ファンを外すとEリングにスペーサーがはまってるんです。









話は少しそれますが、穴の下にスポット溶接らしき跡が。分解不可能か?









で、Eリングを外してスペーサーを取り外します。
手で下に押さえると隙間が開きます。









スペーサーはEリング側より、鉄厚、鉄薄、樹脂薄の順番に入ってます。
取り外し品(OLD)、オク品(NEW)とで、スペーサーの厚さを測定します。素人測定+ノギス(デジタルじゃない)測定なので多少の誤差はありますが、少し厚みが違ってます。どちらも合計で1mm。
で、このスペーサーを組み直して隙間を少なくするか、隙間を無くすようにしてみます。

が、1枚増やして、1.25mmにするとファンが回らなくなり、樹脂スペーサーの0.25と0.3を入れ替えて1.05mmにしてみたが、隙間は少し減ったような感じ....



ここで、試験走行をしたのですが、以前よりビビリ音の発生はひどくなってしまいました。
スペーサーの厚みを変えても隙間はあるので、バイクのどこかの振動でビビリ音が発生するのでしょう。






ここで、思い切ってスポット溶接の跡をドリルで穴を開けて外します。(オク品と言うスペアがあるから出来たのです)









蓋は磁石の力と、液体ガスケットらしき物とで結構強くくっついてます。
開けてびっくり。これがモーターですか?今まで触った事のあるマブチモーターとは構造が全く違います。
綺麗な円盤を外すと磁石本体とブラシが現れます。円盤の裏には、ブラシが当たる部分に汚れてます。
ブラシはまだまだ使用可能でしょう。ストロークは5mm程度はあるので....。

 







軸の下にもスペーサーがあります。ここも3枚ありますが全て鉄で合計1mmです。
ブラシのバネで円盤が上に持ち上がるようです。

 







3枚のスペーサーを全て取り除くと、円盤を上から押しても音は全くしません。が、円盤と磁石が接触するので、モーターとしての機能に不安があります。
で、音の出ないワッシャーをと考えホームセンターへGO!!

一番最初に思い浮かぶのが樹脂製のワッシャーです。と、銅製のワッシャーでも金属的には柔らかそうなので音がマイルドになるのでは。
最後に浮かんだのが、ウェーブワッシャーです。これは、ホームセンターを3軒はしごしましたが取り扱いしていなかったので諦めます。

で、樹脂と銅のワッシャーを軸に合うように内径をヤスリで削ります。

ピッタリのサイズが無かったので少し小さ目を購入したのですが、軸の直径が7mmなので、M7用を購入すれば削る作業は無くてよかったのですが、気が付くのが遅すぎでした。



どちらのワッシャーも円盤を上から叩くとコンコン、カンカンと音は発生します。音の大きさもとてもマイルドになったと感じもありません。
元々、樹脂ワッシャーはモーターには不向きなので、どれだけ音が小さくなっても却下する予定でしたが。







やはり、ウェーブワッシャーが最適です。
webで検索するも、専門のメーカーでは製品として作っているみたいですが、これを購入するにはメーカーより直接購入する???
代理店を探そうにも全く.....考えが......


で、やっぱりネジ関係と言えば、ネジのナニワです。早速TELにて取り扱いをチェックするが、留守電で繋がりません。日本橋の店舗は営業日なのに。
HPをチェックしていると、SUSでWワッシャー(20)の文字を発見。
おそらく、ウェーブワッシャーで20種類の取り扱いがあるとの意味では。TELで確認が出来ないのなら行くしかありません。

片道1時間程度。高速代200円で購入したのが、これです。
期待のウェーブワッシャーです。M7なのでサイズもピッタリ。材質もSUSなので、問題なし。が、ウェーブ状態の自由長(高さ?)が解りません。ノギスで測定してもうまく計れません。だいたい1mmより少し高いような感じです。

 







早速一番下にウェーブワッシャーのみを入れて円盤を入れてみました。

すばらしい。上から円盤を叩いても全く音はしません。強く押せば少し沈み込みます。
上側のスペーサーを入れる隙間もあるので、全く問題なさそうです。

これ、大正解です!!









上側のスペーサーは元もとのサイズのを入れて新品のEリングで止めます。
この時点でも全くの隙間はなく、がたつきもありません。









試しにファンを取り付けても全くがたつきは無く、叩いても音はしません。









確信が持てたので蓋をしますが、一応液体ガスケットで隙間を埋めておきます。
水抜き穴が下に開いているんですが、気休めに!!

 







最後にファンを付けてお終いです。









ドリルで穴を開ける時、ちょっとしたミスでケーブを巻き込んでしまいコネクタ破損!!
割れた部分をかき集め接着剤で固定して、グルーガンで隙間を埋めてます。
当然配線が切れていない事をチェックしてね!!









ファンモーターをシュラウドに取り付けると穴を開けた場所は特に気になりません。

 







割れたコネクタも接続はOKでしたが、試走後に不具合が判明。グルーガンは熱いと溶けるでの、エンジン上部ではドロドロと言うか、ベタベタになってます。









全ての作業を終えて、オク品のスポット溶接らしき跡??を見ると、写真左(上から)ではスポットのような感じですが、凹みがくっきりしすぎてる感じがあります。写真右(下から)では、穴が開いてるようにも見えます。

もしかして、位置決めの穴なのかも.....。ドリル作業は不要なのかも!!

ちなみに、写真右の穴の上に小さな凸が見えますが、これは、モーターとシュラウドの位置決めの穴なのです。

 







試走してみました。
エンジンをかけた瞬間よりビビリ音が無いのがはっきりわかります。
軽くアクセルをあおっても全くビビリません。
大正解!!です。

とりあえず、少し走って見ましたが、ファンよりのビビリ音が消えていることは解りますが、前方よりまた違うビビリ音が発生してます。
これは、ファンのビビリ音に大きかったので、気にならなかったのでしょう。また悩みが....

が、走っているうちにだんだんビビリ音が大きくなってきます。またダメなのか!!

バイクを止めてビビリ音が出る回転数まで回して、ファンを手で触っても音は消えません。ファンからのビビリ音ではない!!
ファンの回転も問題なさそうで。



では、どこ??


原因は、左のミラー本体。




これで、ラジエターファンのビビリ音は完全に消え去りました。  久々のヒット作と、自画自賛!!


オクで購入したラジエターファンは全く使わずに解決できましたが、スペアがあると言う安心感から分解作業まで踏み切る事が出来たのだと思います。
でも、オク品には感謝はしますが、もう不要です!!





次回はミラーですか。
これは、交換しかないような....






<<その1

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