ラジエターファンのビビリ音
以前より気なっていた、エンジンの一定な回転数でのビビリ音。
ラジエターファンの羽を触るとビビリ音が消える。これは、ファンの取り付けが緩んでいるのか?モーター?それともシュラウドの接合部が外れてるか?
と、想像はできるが確信犯不明のまま。
何回かキャブの取り外しをしてる最中に、一度ラジエターファンを取り外して確認してみた。
シュラウドには問題なし。ファンの取り付けも問題なし。残るはモーターだが、モーターの軸が前後に1mmほど動くます。おそらくこの1mm動くことでファンの羽がビビリ音を
だしているのだろうと推測。
では、部品を調達とパーツリストを見ると、シュラウド、ファンの羽、ネジ等は部品として単品で出るみたいですが、モーターには部品番号がありません。その代わりモーター+
ファン+シュラウドの一まとめでのファンASSYとして、部品番号が。しかも、前期、後期別々に。
一応、ファンASSYの値段を確認すると2万円でおつりがチャリンとくる程度です。
そう簡単には発注できる値段ではありません。
ビビリ音が気になるだけで、機能的には何も問題は無いのですから。
気長にオクチェックしてたらまさしく94年式のラジエターファン一式が出てきました。
ちょっと、興奮して高めで落札してしまいましたが、これでビビリ音ともおさらばと思うと我慢します。
まずは、ノーマルのラジエターファンを外しますが、作業はいたって簡単。
オイルクーラーの取り付けを外してフリーしします。
(オイルクーラーの金網も汚いです。割れもあるし。もう少しかっこ良くしたいのですが....)

ラジエターの前にすれすれに付いている、ダンバーを外します。
ラジエターは上部にネジが4本あるのでこれを全て外すと、ラジエター本体がフリーになります。

と、その前にファン用の電源コネクタを外します。以前はタンク下にあったのですが、いつの日かこの作業があると思い、コネクタをサイドに出しておきました。
あめの時はリークするかも???

では、ラジエターを持って”よっこいしょ”と外します。エキマニの隙間から出てるバーの上に乗っているだけですから。
外れたら、コアを潰さないように注意してブラーんとさせておきます。
おっと、ラジエターを外す前にシュラウドを止めてるボルトを2本緩めておいて、ラジエターが外れた後に気を付けながらファンASSYを取り外します。

ラジエターの台座です。拭いても綺麗にならないので、そのまま再使用です。

左:取り外したファンASSY 右:オクで購入したファンASSY
オクの品はファンの羽の溶けもなく綺麗です。
が、この状態でファンを持って上下にゆするとオクのファンもかすかに動きます。取り外し品と比べても....あまり変わりは無い様な、ある様な?
ちょっと、微妙で期待が薄い可能性も。でも、少しは信じて作業を進めます。

ファンのシュラウドはエキマニの形状に合わせて削ってあるのです。過去にこの削りをせずに普通に取り付け(マフラー交換後)たら、ラジエターがら
クーラントが漏れ漏れとなったのです。
なので、シュラウドは取り外し品を使って、モーターとファンはオク品を使用します。
上:取り外し品 下:オク品

ファンはネジ3個で、モーターもネジ3個で分解できます。
モーターはどちらも綺麗で劣化があるようには見えませんが、どちらも劣化しているのかも!!

取り外し品のシュラウドがサビサビなのでお化粧直しの為、一時中断です。
ラジエターを外すと見えるのがエキマニを止めるボルトです。写真は4番ですが、錆がひどくて、六角レンチも錆で入りづらい事になってます。

これも、前もって部品を手配しておいたので、ついでに交換しておきます。
新品と比べるとどれだけ醜い錆なのかわかるでしょ。 って、こんなになるまでほっとくなよ!!といわれそうですが....

新品に交換すると、エンジンのブロックにある一本もボルトの錆がまた気になります。

ひどい。ねじ山は耐熱グリスを付けていたので焼き付きもせずに綺麗なままです。
はい!お化粧直し完了です。
手持ちのつや消し黒で塗りましたが、夜間の作業のせいか、腕が悪いのか、垂れやブツブツがいっぱいです。
あまり外から見えるような場所でもないので、これで問題は無いのですが。

ファンASSYの二個一が完成です。

ファンASSYを仮止め(下2箇所)してラジエター本体を取り付けます。
オイルクーラーを付けて、ラジエターも取り付けます。最後に仮締めしていたボルトを締め付け完了です。

取り付けが終わったら、シュラウドとエキマニ、シュラウドとラジエター、それぞれ接触している箇所はないか、隙間はちゃんと空いているかを確認
しておきましょう。ラジエター本体は結構な値段しますから、穴を開けないようにね!!

では、エンジン始動です。
最初のアイドリング時よりビビリ音発生。音の発生源を確認する為、ファンを触ろうとした瞬間、ジュッっと手の平がエキマニに接触してアチチです。
走ってみると、ビビリ音の発生するエンジン回転数が違っているのかあまり気にならなくなってますが、根本的に解決はしていません。
やはり新品??ですか??
モーター側で何か細工ができないか考えて見ましょ。
最悪、ファンを取り外しますか???水温が105℃になればエンジンを止めて。
それほど渋滞もしないので、105度まで上がる事もほとんどないですし。
その2>>
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