デジタル水温計の取り付け  その3







>>他社のセンサーアダプターを探そう。
>>どうしてもTAKEGAWA製は付けたくない。たとえ温度が解らなくても!!



なんて言ってが、何が出来る訳でもなく、ただひたすらオークションでノーマルのサーモスタットケースが出て来るのを待つだけでした。

その時、一通のメールが。”作ろうか!!”
涙が出るほどありがたいお言葉。
本当はお願いしたい気持ちは凄くあったのですが、自分の好き勝手でお願いするのも悪いので。


で、メールが届いた次の日はうどん&かつら橋ツーの予定がちょうど入っていたので、途中でお会いしてサンプルのTAKEGAWAの水温計アダプターを手渡し。 最初はTAKEGAWAの水温計アダプターの平行雌ねじをテーパーでタップを立てようか。等と言われてましたが、削りだしの一品物になりました。材質もアルミだと腐食の 問題があるのでステンレスで作って頂きました。



手前がTAKEGAWA製で、奥が一品物パイプ径22mmのセンサー取り付け穴はテーパーPT1/8。TAKEGAWAのように特別なデザインやアルマイト処理(見た目豪華) は無いが、自分がこだわった仕様で出来上がっているし、ステンの輝きもステキ!!







センサーにパイプシールを1周半〜2周くらい巻きつけセンサーアダプターに取り付けます。相手がステンレスなのでどれだけ締めてもアダプターが割れることは無いでしょう。 逆にセンサー側が潰れるかもです。ある程度の加減で締め付けました。ちょっと表現が難しいです。パイプシールを巻いているので手締めではあまり奥まで入らないので レンチで1回転以上は締めこんでます。
見た目、あまり奥まで入っていないように見えますが、これでもおそらく4山程度は噛み込んでいます。 テーパーとテーパーが4山噛み込むのと、ストレートとテーパーが10山噛み込むのとでは雲泥の差があります。圧倒的に漏れ対策としてはテーパーとテーパーに勝るものは 無いのでしょう。

 





サーモスタットケースより外したパイプをちょっとはめて見ました。ジャストフィットです。まあ、サーモ側のサイズを測定していたので間違えはないです。
タンク外し、クーラント抜きはもうなれた作業です。クーラントもほとんどこぼれることも無く100%再使用できます。







センサーアダプターを取り付ける場所は、前もって調べてはいなっかのですが、ココしかありません。物がステンレスでちょっと重量があるので、一つは短いホースで取り付けて センサーアダプターの自重でホースの潰れないようにと、







では、ホースをカットです。センサーアダプターで大まかな位置を決めてカッターで”ブスッ”
アダプターの幅が約20mmあるので、ホースも20mmの幅をカットします。実際には余裕を見て15mm幅で”ブスッ”っと。フリーハンドカットですので、ちょっと斜めに なってしまいましたが。

 





一品物のセンサーアダプターを装着。
センサーアダプターのセンサー部とホース部とが同じ高さにになったので、見た目の違和感も無くキラリと輝くアダプターが”こいつやるな!”と思わせる感じです。







コー○ンで購入したホースバンドでホースを固定。ホースバンドの幅が純正のバンドより幅が広く少し不恰好です。







センサーの取り付けが終わったら後は配線を変更するだけです。今まで使用してた油温センサーに付いている配線を外して水温センサーに取り付けるだけです。
油温センサーはそのままで、いつの日かマルチテンプメーターを購入する時までお休みです。コネクター部にはハーネステープで保護して冷却水用のホースにバインドしておきます。

 





残った配線を水温センサーに取り付けます。

 





配線が長すぎるのでカウルの隠れる所でグルグル巻きです。手抜きですが....。

 




クーラントも元に戻し、作業は全て完了です。センサーアダプターもさり気なく取り付け完了ですが、タンクを載せると全く見えないんですよね。







作業終了直後の水温です。(左)44.1℃  で、タンクを載せてカウルを取り付け全て作業を完了した時点で42.9℃まで下がっているのでそこそこの温度は測定できています。

 








では、早速試乗です。昼間は油温が85℃も上がるほどでしたが、作業が終わったのは18時頃なので日も暮れて期待しているほど温度が上がってくれるか心配でしたが。
普通に走って60℃程度(ちょっと低め。高速が安いので思わず最初から高速をぶっとばしてしまいました)

大阪の渋滞にはまり、水温はどんどん上昇します。105℃で電動ファンが回りだして、サービスマニュアル通りの動作です。100℃になるとファンは停止しました。
温度の誤差も無いようで安心安心。高速でぶっ飛ばしても水漏れなしで、これも安心安心です。


最後に一品物を作って頂いて、感謝感謝です。



ちょっと気になったので重量測定してみました。
TAKEGAWA製:48g
ステンレス一品物:123g   で、+123gの増量となりました。





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