フロントキャリパー オーバーホール (GSX400S)
2012.11.23
フロントフォークとキャブのオーバーホール企画だったのに、急にキャリパーが出てきてしまいました。
予定外の作業です。
フォークを取り付け後、キャリパーの清掃&揉み出しを実施する予定だったので、写真も撮らずにジャブジャブ、揉み揉みしてたら、急にカラ〜ン!!、コロコロ〜〜!!!
揉み出しをしていた反対側のキャリパーから、ブレーキフルードダダ漏れ!!その周囲を見るとピストンが一つ転がってしまいました。
まあ、お気づきのようにブレーキレバーをニギニギしてたら、何の抵抗も無い揉み揉みの反対側のキャリパーからピストンが出てきたのです。
当然、その対策として6POT用の揉み揉み時ピストンが出ないようにする為の木片を噛ましていたのですが、4POTにはちょっと長すぎたのでしょうか?その木片が外れていたのです。
で、この時点でキャリパーオーバーホール作業が決定しました。
とりあえず、インパクトを使ってキャリパーを割ります。
ピストンを抜いて、シール類を全て取り外します。って言っても、あまり部品は無いんですけど。

キャリパーの内側で塗装がされていない場所は、オイルストーンで磨いて綺麗に。
ピストンも番手の大きな耐水ペーパーにオイルを付けて磨きます。

キャリパー本体はどうしても綺麗な黒にはなりませんし、錆のような点々が妙に汚さを強調します。
これをどうにかしたい。近くのショップで色々情報を得たり、作業を依頼するも、高額だったり、期待通りの結果にならなかったり。
日々考えたあげく、

こんな感じで綺麗にする事が出来ました。
左:サンドブラスト後、右:ノーマル塗装

キャリパーのピストンがアヒル場所などはマスキングをしますが、ブラストの場合は塗装用のマスキングではNGで、布のガムテープ一重でOKです。
一つブラストが完了したところです。(80番の砂とおっちゃんは言っていましたが)
なんて綺麗なんでしょう!!このままクリアを塗って使用するのもありのような綺麗さです。
で、ブラストって面白い。癖になりそう。 家にあればさぞかし面白いだろうな!!

この綺麗さ!!

ブラスト、 ”したの”、”していないの” うーん!!何度も言うが、ブラストは良い!!

ついでにこんな部品もして見ました。使う予定は無いのですが。

他にも、小物類やオイルキャッチタンクも。
これだけブラストするのに、2時間弱もかかってしまいました。


ブラストも無事終り、帰る途中で飛行場へ。小型機ばかりで、管制塔はちっちゃい。規模は極小です。見学する場所も無いみたいですから。


ブラストのマスキングを外して一旦綺麗にして、再度塗装用のマスキングをするのが正しい方法でしょうが、面倒なのでブラストのマスキングのまま色も塗ってしまいました。

キャリパーと言えばゴールドでしょ!!ブレンボを意識したつもりはないのですが、なんの疑問もなくゴールドをチョイスです。
塗りの方も素人にしては、まあまあの出来栄えです。
鋳物なので、どうしてもゆず肌感は出てしまいますが、ある程度厚めに塗っているので汚れ取りは多少は楽になっているかと。

マスキングを始めてはがしましたが、ブラスト出来ていない場所も少しありますが、普段は見えない場所なので問題無しです。

この塗料は、”VHT CALIPER PAINT”と言う名前で、通販で購入。
さすがにキャリパー用ペイント。耐熱ペイントだそうです。たぶんペイン後も焼かなくてOKらしい。なんとも便利なペイントです。
輸入品だからか、少しペイントが薄いです。狭い場所はスプレーする前に筆で塗ったのですが、ほとんど濡れない状況でした。

これ元々サビサビになってた、ブリーダーボルトです。ブラストする時のマスキング代わりにねじ込んでいたのが、ブラストで綺麗になって塗装でさらに綺麗に。
このまま使用しても問題ないレベルの物が勝手に出来上がってしまいました。
これも使いませんが....。とりあえず保管しておきます。さすが、貧乏性です!!

ダストシールとピストンシールと、

割った間に入るOリングと、ブリーダーボルトは新品を使用します。
ブリーダーボルトは純正部品なのに綺麗なメッキがされてます。

ピストンシールは四角い断面のOリングです。これは、ピストンを出したり引いたりする必要があるので、真四角で強度を出しているのでしょう。

上に置いてるダストシールは、良く見ると内側に溝があります。し、キャリパーの溝に対して少し大きめのOリングになってます。

ピストンの溝も掃除はしましたが、錆びてる箇所はどうしようもありません。元々錆びててもブレーキは効いていたので、問題ないでしょう!!

サビマにはブレーキフルードを付けて組み付けると書いてありますが、面倒なのでシリコングリスを付けて取り付けました。

ピストンにもシリコングリスを付けて入れ、入れします。

ここにOリングを入れて、

キャリパーを合わせます。ボルト4本で固定しますが、ここでは一応手で締められる程度で終りです。本締めは車体に取り付けた後に行います。
これで、一通り完成です。TOKICOの文字を黒く塗ればさらにかっこよく仕上がると思いますが、面倒なのでこのままでいきます。これもありですよ!!

バンジョウボルトが入る所はなぜか凹んでます。クラッシュワッシャーが入るのですが、手持ちのワッシャは、

左から、φ14.9 t1.0 、 φ16.1 t1.7 、ノーマル φ15.4 t1.45
キャリパー側の凹みはφ16.0なので、銅のワッシャーのみが使えます。手持ちのワッシャーは、アルミ製はたくさんあるのに、銅製はギリギリ4枚しかなかったのです。

やっと車体への取り付けです。黒いパーツの中にゴールドのキャリパー特に違和感はありませんが、ガンメタのカタナとしてはどう見えるのでしょうかね。カウル類を全部付けた時に
答えが出るのでしょう!!
ここで、キャリパーの分割用のボルト4本を締め込みます。

キャリパーにパッド類を全て組み込みます。

今回ホース類は交換する予定ではないし、メッシュホースはカチッって感じでブレーキが効くので、ラジアルマスターに変更する時に交換する予定なのです。
だから、バンジョウも交換はしません。バンジョウの表面はブラストしましたが、肝心な穴の方は何かがへばりついてます。パーツクリーナーでシューーーーーしても取れないので、
このまま使用します。

フロントタイヤ周辺が良い感じに仕上がったのに、ホースが古臭いのでちょっとアンバランスです。

この一箇所のみゴールド。
ですが、違和感はそれほど無いと思いますが....。どうでしょうね!!

来年には、リアキャリパー、リアキャリパーサポート、チェーン、ショック等がゴールドになるかもしれません。
今回は車検があるので、さっさと動くようにさせる必要が....。

次はキャブですが、これまた大変です!!
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