フォークのダストブーツ交換 ついでに、オイルやバネも交換(GSX400S)




2020.04.26


フロントフォークのダストブーツに割れを発見。バイク屋さんに行くついでに部品を購入していたので交換します。
フォークの動きが柔らかく感じていたので、フォークオイルも交換するいいタイミングです。

で、ついでの作業ですが、.以前購入していた、WPのフォークスプリング&オイルのセットをそろそろ使ってみようかと。


フロントフォークの今までの作業内容は、こんな感じです。
最後の作業よりはや6年が経過していますが、どうなっているのでしょうか。インナーチューブのサビがどの程度あるのかすごく心配です。

インナーチューブ再メッキ…2012年
フォークオーバーホール(スクーデリアオクムラさん)…2014年



さぁ、やってみましょう!!






今回メインの部品となります。ダストブーツ、純正品です。








数年間放置していたWPのスプリングセットです。








箱の中に納品書が入っていました。購入日はなんと、2012年3月1日です。
8年物の骨董品ですね。

インナーチューブの再メッキが2012年でしたので、この時に使用するために購入したのでしょう。
セッティングデータが箱にされています。オイルが15番で油面が120oとなっています。
付属のオイルが1リットルなので、足りるのか???ちょっと心配

 






少しヒビが有るんですけど、写真では見えないですよね。
以前はもう少し大きなひび割れが有ったような気がしたんですが..... なくなったのかな?








ホイールを外すのは、ベアリング交換時と同じです。写真も同じでね。

 






ではフォークを外しますが、ボルトを緩める順番があります。自分流ですが。
フォークのトップキャップを忘れずに緩めようね!と、言う事です。

1番目がトップブリッジのボルトです。ここは結構ゆるゆるでもOKです。

この時にフォークの突き出し量を確認しておくのもいいですよね。(ノーマルは8mmです)
※イニシャルアジャスターを後付けしているので、フォークが少し長くなっています。








2番目にフォークのトップキャップを緩めます。
※イニシャルアジャスターカッコいいですよね。触ったっ事はないけど....








3番目がバンドルクランプです。








4番目(最後)が三つ又(アンダーブラケット)になります。
ここを緩めるとフォークが落ちる事もあるので、フォークを持ちながら最後のボルトを緩めます。








ゴロン!








フォークのトップキャップを外します。一度緩めているのでネジは簡単にまわります。

これを書きながら思ったのですが、イニシャルアジャスターを取り付けているので、既に1cmくらいはイニシャルがかかった状態になっていますね。
ノーマルのキャップだとネジの部分だけで終わってるけど、これはその下に丸い円盤が付いているので、その間は少なく見ても1cmかな。








オイルを抜きます。赤茶色で鉄粉が綺麗なメタリックな感じです。
元の色は不明ですが、赤色や緑色しか見た事はありませんが。








ダストブーツを外します。

すき間なく取り付けられているので、何かを差し込んでもキズが入りそうで怖いです。
キズが付いても見えなさそうな場所にマイナスを突っ込んで取り外します。








ダストブーツの裏側に白いグリスが付いていた程度で、フォーク側には何も付いていません。
水分の侵入も無いようですので、錆の発生も全くありません。
これぞ、スクーデリアオクムラ品質なのでしょうか!!








オーバーホールではないので、今回のばらしはここまでです。








ダストブーツを取る付ける前に、シリコングリスをべっとり塗ります。
もしも水分が侵入しても、グリスで中のリングが錆びるを防いでもらいましょう。








ダストブーツを入れる時は、インナーチューブの上にビニールやサランラップ、ビニテなどでダストブーツにキズが付くのを防ぎましょう。
当然インナーチューブの錆びも除去する必要があります。

再メッキを行ってから約8年。インナーチューブのその後は、

1,2か所ほど、ちょっとした錆が発生し少しエクボ状になった個所がありました。(普段稼働しない場所なので問題は無し)
それ以外は、軽くコンパウンドで磨けば全て綺麗に取れる程度の軽い?薄い?錆びだけでした。

再メッキ処理は素晴らしいですね。新品状態でも最初から再メッキ処理した方が良いような気がします。金銭的に余裕があればね。








油面調整はホースと注射器が付いた工具がありますが、そんなの無くてもさしがねが有れば全然問題ありません。
油面が120mmでさしがねの幅が15mmあるので、縦のメモリで135mmになればOKなのです。

注射器が付いた工具では、最初にオイルをいっぱい入れて後から抜く方法ですが、
さしがね方式ではオイルを少しずつ入れて既定値に合わせる方法です。

※右の写真では130mmまでオイルが付いていますが、測定時はちゃんと135mmまででしたよ。
※フォークオイルは2本分の入れた後に100cc程度余りました。ノーマルの油面87mmの場合だと、1リットルでは足りませんね。

 







最後にバネを交換します。
通常なら、バネ→ワッシャ→スペーサ→フォークキャップの順に取り付けるのですが、バネを入れた時点でインナーチューブよりバネが出てきました。
フォークが完全に伸びていないのか?何回も確認しましたが問題ありません。頭の中は??????です。








ノーマルとWPのバネを比較すると、全然WPの方が長いです。
でも見た感じ、スペーサが無ければそのまま行けそうです。ですので、スペーサだけを省略して、バネ→ワッシャ→フォークキャップの順で取り付けます。
イニシャルが1cmかかっているせいか、フォークキャップがなかなか締まらずに苦労しました。またこれで、腰が.....。

※後日、すごく簡単な説明書(一般的な事しか書いてないので読む必要が無いと思っていた)には、スペーサは無しで組むようにと記載あり。
一安心です。良く言われますが、説明書はちゃんと読みましょうね








フォークの完成です。








青空整備の悲しさです。
フロントフォークが取り外されている状態で突然の雨。バイクを移動する事も出来ないしどうする事も出来ません。
幸い5分程度でやみましたが、屋根付きのガレージが欲しいです。








気を取り直して、組み立てていきます。
ばらす手順の逆なので簡単ですが、フォークの突き出し量はちゃんと確認しておきましょう。ノーマルは8mmですよ。

フォークの取り付けは重要ですので、トルクレンチでの締め付け必須ですね。








フェンダーの取り付けが、タイヤとギリギリだったので少し隙間の調整などを行って、作業は完了です。
フロントカウルも付けますよ








作業後は、ダストブーツが綺麗になっているだけのようにしか見えませんが。

 








オイル交換の成果か、バネ交換の成果か?ですが、当然フォークの動くが固くなっています。停止状態でフロントを押し込んでも以前のように沈まなくなっています。
それと実走では、ブレーキング時のノーズダイブの量が減っています。
それでも、通常の走りに関してはゴツゴツしてる感も無いし、乗り味はノーマル感覚です。

コロナ自粛期間が開ければ、六甲山にでも行って走ってみたいものです。







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