デジタルメーター化 その2





まずはタコメータから確認します。理由は前にも書きましたがR1100での動作実績が無いからです。ここで、NGとなった場合は、この企画が全てパーになる重要な課題です。

写真を見れもらえれば解りますが、すでに転売のことも考え傷が付かないようにメータはプチプチで保護しながらテストをしています。

まずは、イグニッションコイルの2次側(ハイテンションコード)にタコメータのセンサーを巻き付けます。センサーと言っても、ただの導線らしいです。

巻き付ける場所は、できるだけプラグから遠いコイル側にと指定されています。R1100の場合、フロント側に2,3番用コイル、リア側に1,4番用のコイルがあります。センサー用のケーブルが長いとノイズが乗りやすくメータ値が狂うことが考えられる為、できるだけメータに近い方の2,3番コイル側に巻き付けるようにします。

しかし、2,3番コイルは写真にもあるようにラジエターキャップの下側に付いており、とても簡単に手の届く場所ではありません。 でも、無理矢理にでも巻いてみました。しかし、ケーブルを止める為のビニールテープが巻けないのです。なぜこんな場所にコイルがあるの??ハイテンションコードの交換すらできないような場所に!!
こんなメンテしづらいバイクって....

て、考えていると、フレームの隙間から2番のハイテンションコードが見えます。ここでならタンクを外さなくても外側からセンサ用のケーブルが巻ける。コイルより少し離れているがしかたがない。と言うことで、センサーを5回巻いてビニテで固定しました。
後は、電源用のケーブルのみ接続します。タコメータのみのテストだから他の物は一切接続はしていません。

リア側の1,4番コイルです。
キャップのしたに隠れて見えませんが、ここに2,3番のコイルがあります。
ちなみに、水温センサの取り付け位置も確認しておきます。
手前のセンサ(大きいナット側)が電動ファン動作用のセンサです。
奥のセンサ(小さいナット側)が水温計を表示させる為のセンサです。
このセンサを交換する必要があります。(今回は場所の確認だけですが)
当然ここにはクーラントが入っているので、そのままセンサを抜くとクーラントが漏れてきます。ある程度、キャップ側よりクーラントを吸い出して交換する必要がありますね!!
良く見てください。結構良い感じにセンサが巻けました。でもこの後のセンサを止める為のビニテが巻けないんです。周りにペチャペチャ引っ付いて。
だからあきらめました。
良く見ると、フレームの間からコードが見えるではありませんか。もうここしか無いと思い勢いで巻いてしまいました。(5巻き)ついでにビニテでセンサーを固定して。
メータ本体は、元々あったレーダーを取り付ける台を利用してビニテでグルグル巻き付けます。ここでは格好はどうでも良いんです。テストですから。

さてここから実走にて、確認をしていきます。当然メータ側では設定が可能です。(設定内容は、クランク1回転について、何回発火するかを指定するのですが、設定範囲は0.5回〜6回まであります。これは設定なのでバイクにあった値にする事だけです)通常は1回転1発火だそうです。

まずエンジンを掛けると、初っぱなから4000回転でアイドリングをしています。ノーマルのタコも生きているので違っているかどうかはすぐに解ります。明らかにずれています。ここで、いろいろな設定を試してみたのですが、 全部の設定にてノーマルタコと一致する回転数を表示する事はありませんでした。

当然、アイドリング時、走行時ともにです。 回転数を一定に保ちながら、ノーマルのタコ見て、マルチメータのタコ見て、設定を変えてみたり、を走りながら行います。ちょと危ないので、第一日目の確認は終わりにしました。結局NGでした。


これくらいではあきらめがつきません。もう一度説明書を良く見ると、タコメータが正常に動作しない時の対処方が記載されているでは。
さすが、説明書。ちゃんと良く読みましょう。 で何をするかと言うと、センサの巻き数を変える(ここではMAX状態まで巻いているので、減らす方向で)です。最悪は巻かずに 平行に沿わすだけでもOKの車種もあるそうです。

二日目は、センサの巻き方を調整していきます。最初の5巻きよりだんだん減らします。
結局、1巻きでもNGでした。こうなると、このセンサは動作してるのか?と思い一気に外して見ました。すると、やっぱりタコメータは0回転に。やっぱりこの線は必要みたい...
次にセンサをちょんずけしてみると、メータが反応しました。しかもアイドリング状態はほぼ正常な値に。

これはいける!!!!!!

説明書にもあったように、平行に沿わしてビニテで固定。結果NG。センサーとコードが接触する長さをだんだん短くしていくとほんの5mm程度でOKになりました。

この状態で、試走してみます。    

やっぱり....

ノーマルより20%引きの値が表示されます。3500回転で3000回転、5000回転で4000回転と言った感じです。
設定値を変えても悪くなる一方で、1回転1発火固定で試走します。
ちなみにノイズ対策として、フェライトコアを巻いたりしてみたりもしましたが、全く変化はありません。
ここで2日目のテスト走行は終了です。だんだんやる気も失せてきています。


今後の対策は、
第一にメーカに確認です。制作元ですから多少のデータは持っているはずです。
次はセンサー用のケーブルがノーマルはただの導線だったので、シールド付きの導線に変えてみて、ノイズ対策を強化してみたいと思っています。

後は、コイルを1,4番用に変えてみてもいいかも....   


でも、これで今後の対策案は底をついてきました。




もしかして、企画倒れになるのでは???????


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