ヘッドライト、ウィンカーが点灯しない





久しぶりにRWに乗ろうとキーをひねったら.....

ハイビームインジケータが光ってる。HI/LOW切り替えスイッチはLOWなのに。

ウィンカーを出すと左右のウィンカーが同時に点滅。しかも、スモールまで点滅。
しかも、ヘッドライトは全く点灯しません。

なんじゃ!こりゃ!!
って、感じです。
(2週間前には無事鳥取まで走れたのに)


ヘッドライトが点かないと走れないので、直ぐに修理??に取り掛かります。

一番怪しいのは、自作PICウィンカーシステムだ。
何かの時の為に、ノーマルに戻せるように作っていたのが幸いでした。


取り合えずノーマルに戻せる所は出来るだけ戻します。
が、現象は全く変わらず。
自作PICウィンカーシステムが犯人でなくて良かった!!

配線やコネクタ類をチェックするが.......むなしく、日暮れでタイムアップ。後日作業する事に。









改めて、状況の確認から開始します。
ニュートラルとオイル以外は勝手に点灯しているのです。



状況はその時々でちょっと変化しますが、だいたい以下のような感じです。

1.スモールの位置では正常に点灯するが、ライトの位置ではヘッドライト、スモール共に消える。

2.ウィンカーを出すと、インジケータ内では左右のウィンカーがピカピカするが、リアのみ点滅し、フロントは全く点灯しない。
  フロントウィンカーが点滅しない変わりに、ライトをスモールにしておくと、スモールランプがウィンカーと同じ周期で点滅する。

3.フロントウィンカーの配線を外すと、左右個別にウィンカーが点滅となるが、リアのみ。フロントは....消えてて当たり前か!!

4.ヘッドライトのコネクタを外すと、ハイビームインジケータは消えるが、他には全く変化無し。

と、まあこんな感じです。








作業をする前に、一応正常と思われるカタナのノーマルウィンカーと、切れていないはずのH4バルブ。
で、こいつ等を取り付けてどうなるのか???  なーんにもかわりません。









自作PICウィンカーシステム取り付け時に、ノーマルのコネクタを切り飛ばして、市販品のコネクタに改造した部分です。(左スイッチボックスのコネクタ)
コネクタを付け替えた時にウィンカーなどが正常に動作する事を確認しているので、配線間違いはない。
もしかして、圧着不良があるかもしれないので、コネクタ部をコネコネしてみるが全く.....









ふと、電気の基本に返ろうと、バッテリーのターミナルを掃除してみた。
これも、はずれだ!!!!



当然、ヒューズのチェック、リアウィンカーの配線チェック、コネクタ部に接点復活剤を吹いたりと、一通りの確認、作業をしてみたが全くです。
メインハーネス側のウィンカーのアースラインがちゃんと、アースに落ちておるか? などなど、テスターであちこち測定しまくりです。







ウィンカーの事がメインになったいたので、ヘッドライトに目を移すと、ヘッドライトとウィンカーの配線が一緒になったコネクタがあった!

何処にるの???で、ここでした。 左ウィンカーの根元です。



配線の整理もしながら、コネクタを抜いたり挿したり、テスターで見たりしてたら、突然フロントウィンカーがピカッ!!

おぉ〜!!

コネクタを押したり引いたり曲げたりした結果、コネクタを引っ張ると正常な状態に戻るのです。








原因はこいつだ!!   ※テスターが写ってますが、表示は何の意味もありません。

 







配線図ではAの所です。ちなみに、@はPICウィンカーシステムの時にコネクタを変更した部分です。
Aのコネクタの先には今まで不具合が発生したものが全部繋がってます。









コネクタ部を見てもそれほど悪くもなさそうです。ちょっと焼けたような匂いがしましたが....どうなのでしょう?
この中のどこか一箇所の不具合でしょうが、それを見つけても一箇所だけ修正も難しいし、









コネクタ丸ごと交換します。
丸ごと交換すれば、今後の他の不具合の予防にもなるし一石二鳥、三鳥にも。既に一箇所はメインハーネスを切って市販のコネクタに交換しているので、 ためらいは全くありません。
今回使用するコネクタは250型の6極コネクタです。ヘッドライト等の電流が流れる場所でもあり、ノーマルがちょっとこげた匂いがしたので、110型より 1サイズ大きいのを使います。









ちょっとでかいな!









配線を間違えないように一本ずつ移植します。









圧着はそこそこOKです。
最近近くが見えなくて...カメラで撮って拡大してチェックしたのでした。  これって、老眼ですか?









圧着が終われば音字場所になるようにコネクタに挿します。この時奥まで刺さって戻って来ない事も確認しておきます。









コネクタの移植作業が完了し、接続させると勢いよくウィンカーが点滅を始めました。コネクタを押しても、引いても、曲げても、全く問題ありません。
実際の修理はこれで完了です。









ばらばらにした他の配線も纏めて、元の場所に固定します。ノーマルコネクタはステーにワンタッチで固定できる構造になっているのですが、市販品はそこまで...
なので、インシュロックでの固定です。カウルに隠れるのでそれほど違和感はありません。

 

後は、不良になった配線がまだまだありカウル内はぐちゃぐちゃなので整理がしたい....
はるか昔の、ヘッドライト減光システムの配線も未だに残っているので、やっぱり何とかしないとね。







ある程度配線を小奇麗にして試走です。
ここで、ヘッドライトが消えたらどうしよう!!と思いつつも、自分の修理作業に自信を持っていざ出発!!

ヘッドライトの玉もちょっと変えてみたのですが。以前のライトに比べるとまぶしいですが、走るとそれほどでも。



PICウィンカーシステムを取り付けないと、ウィンカーポジションが無いのでちょっと寂しい。付けるか付けないか、悩みどころです。

で、試走は20〜30分の走行では問題は全くなしで、これで修理は完璧でしょう。















不具合も直った事だし、一応真相を求めて、問題のコネクタを見て見ましょ!!
オス側のコネクタは特に。メス側は赤矢印で示している箇所が少し引っ込んでます。これで接触不良が起きたのか???









コンタクトを抜いてみます。ここで断線ポイのが出るとgoodなのですが....。
まったく、持って綺麗に圧着されてます。断線してる箇所も無しです。









メス側のコンタクトも圧着部は綺麗で、断線もありません。
ただ、上から3番目の黒/白のコンタクトが黒っぽく見えます。これは、コネクタ部の写真で赤矢印を付けてたコンタクトなのです。









デジタルズームでのアップです。(最近知ったカメラの機能を使って見ました)
やはり、黒/白のコンタクトは黒っぽく見えます。ちなみに、この黒/白のコネクタは、ライト、ウィンカー側のアースラインが纏まった配線です。

 







これも、やっぱり。



最終的な結論は、

黒/白のコンタクトがコネクタ内で少し引っ込んでいたので、
接触抵抗が大きくなりコンタクトの焼けが発生し、
最終的に接触不良が発生した。
     
接触不良が発生した配線がアースなので、ライト、ウィンカーが全て点灯しなくなったのです。
インジケータが全部点灯するのは????電気の回り込みで点灯したのでしょう??

と、推理しましたが、どうでしょうか???

見えていない場所で配線内の芯線が断線しているのかもしれません....。

はっきりとした真相が解らないままで、ちょっと歯切れの悪い結果となりました。














もうすぐ、20歳になろうとするバイクです。
調子が悪くなる事は避けられないことなので、皆さんのお役に立てれば良いのですが。




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