いろいろメンテナンス

(キャブ分解清掃&アクセルワイヤー交換)






先日の伊豆オフ会でのトラブル以降全くメンテらしき物を一切していませんでした。

前回と同じ出だしですが、今回のメインの一つアクセルワイヤーの交換です。
しかし、アクセルワイヤーを交換する場合見るからにキャブを取り外す必要がありそうです。(ワイヤーの太鼓部分がエンジン側に付いているので、手が入りません)  で、ついでと言うか興味本位でキャブもばらして清掃しておきます。まあ、14年もの汚れがあるでしょうから。いい機会です。

既にタンクは取り外しています。サイドカウル?(タンク下の小さいやつ)も取り外します。写真ではフロンとカウルも取り外していますが、ここまでは必要ないです。
しかし、本当にゴチャゴチャしてます。4番目のキャブはエアダクトが邪魔で全く見えていません。このエアダクトは引っ張れば簡単に抜けます。邪魔なものは即撤去です。

 




まずは、キャブを外す前にアクセルワイヤーをスイッチボックスより外しておきます。キャブ側の引き側のケーブルにはかろうじて工具が入るので、 まずはここ(写真右側の左のケーブル)を緩めフリーにしておきます。その後でスイッチボックス側の2本を外します。

 




キャブを固定している、インシュレータ側、エアクリーナー側のネジを緩めスポッと抜きます。少しキャブを引き出した所で、最後のチョークワイヤーを外します。






さて、準備は終わったのでスッポリ抜きます。
が、、、、、、、、、。

この時、キャブがお漏らしを!!ガソリンくさい!!

最初にする事、キャブ内のガソリンを抜くことを忘れていました。カタナでは何回もキャブ取り外しをしているのに、こんなミスは一回もありませんでした。
まあ仕方ないので、そのままゆっくりガソリンが漏れないようにキャブを外します。

初めてキャブを外した感想は”でかっ”

400cc用と比べると格段にでかいです。

 




この状態からガソリンを抜きます。最初に結構こぼれているので残りは少ないかなと思ってると大きな間違い。275mlのペットボトルの上を切った物にぎりぎり入りました。 おそらくこの状態で250mlはあるかも。こぼれた量も含めると、300mlは入っているかもです。
当然、このガソリンは通勤号に補充です。環境問題、ご近所問題大事ですから!!






エンジン側のインシュレータ。結構汚れています。でも、14年もの汚れとは思えない。軽くふき取るだけで綺麗になります。当然清掃後は語句の劣化や亀裂などが無いか確認 しておきます。今回は問題なし。
エアークリーナー側は、はめ込み式なので4個ともスコスコ抜いて後での掃除です。

 




bigキャブ用のタッパを購入したのですが、少し横幅が短く失敗です。キャブの保管はタッパが一番です。現在でもカタナのノーマルキャブ、スペアキャブはタッパに入れて 保管されています。
R用のスペアキャブも有るのでもう1サイズ大きなタッパを買わないと。その前にスペアキャブの清掃しないと、既にスライドボディーが固着してます。






ここでアクセルワイヤーを取り外します。太鼓部分もささくれも無く綺麗な感じです。ワイヤーの伸びは解りませんが、とりあえず新品に交換して、これは、スペアとして保管 しておきましょう。貧乏性ですね。








そこそこの汚れだけで、サビサビ状態ではないです。
今までの保管状態が良かったのでしょうか?青空駐車ですが....。






サクサクと部品を外します。ジェット類は、メイン、パイロット程度までです。あと、連結してある箇所はなるべく外さないようします。後で、同調をしなくても以前と同じ 状態を保てるからです。アイドルスクリューも一切回しません。過去に、アイドルスクリューの設定ミスでエンジンをかけた時、一気に7000回転でアイドリングした事がある ので、それ以来なるべくさわらないように。

 




取り外し部品全てです。一応気筒別に並べていますが、ジェット類はころころ転がってわからなくなることも。
ちなみに、今回は事前に交換部品を購入していません。この状態では再利用不可な物はなさそうなので、状態を確認して次回まとめて交換するようにします。

 




キャブボディーをパーツクリーナーと歯ブラシでゴシゴシ。
ガソリンの残りかすなのか赤い液体があちこちに。これもパーツクリーナーで洗い流します。

 




スロットルバルブ回りは黒ずんでます。これはパーツクリーナーでは取れません。取れないものは仕方ありません。現状維持です。

 




簡単ですが、キャブ本体清掃完了です。かなりはしょってます。だから、オーバーホールって題名じゃないんですよね。






外したパーツもそこそこにお掃除。

 




ジェットはパーツクリーナーで”シュー”でOKです。基本的に今まで走っていたので大きな詰まりは無いでしょうから。






何の写真か解りますか??
電線をほどいた細い線と、ちょっと太い電線です。パーツクリーナーで”シュー”出来ない穴などにこいつを突っ込んで穴がちゃんと開いてるかを確認します。 くれぐれも無理をせず、グリグリせずに線が通るか通らないかで判断します。ジェット類も取り付け後に最後に確認で、ホジホジしておきます。






問題はニードルスクリュウ(写真)と、ニードルバルブ(ガソリンの通路にあるやつ)の先の段差です。共に軽い段差は有りますが、もう少し行けそうな気がします。 (何を根拠に???)
ニードルバルブはフロートと部品番号が一緒な感じが。高そうです。
各部にOリングがありますが、これも清掃のみで。






ニードルバルブとフロートを組みます。この時にガソリン吸入口をおもむろにくわえて、空気を噴出します。当然このままでは空気は通りません。で、指で一つずつフロート を上げてやります。そうすると空気が抜けていきます。これを左右のフロートで行い空気の漏れが無いことを確認しておきます。フローとの上げ位置もこれがOKなら、 ガソリンのオーバーフローも多分なくなるかな。






アイドルスクリュウのケーブルの被覆が破れワイヤーが丸見えです。このままでも使用には問題ありませんが、ワイヤーが錆びたりすると、交換が必要になる可能性があるので、 修正しておきます。






普通のビニテをぐるぐる巻きでも良いのですが、後でべたべたし防水性が無いので、今回は自己融着テープを使用します。これは、ちょっと厚手のビニテみたいなものですが、 少し引っ張りながら貼り付けると、テープとテープが一体化するものです。防水性も多分いけてると思います。

 




自己融着テープを巻き終わった所です。しかし、この上にビニテを巻くように指示されているので、一応巻いておきます。






これで、完成と思いきやパイロットスクリュウの取り付けを忘れてました。先のとんがりに多少の段差はある物のまだまだ使用できる範囲です。(勝手な自己判断です)。 スプリング、ワッシャ、Oリングと差込ます。

 




パイロットスクリュウをキャブに取り付けますが、閉めこむだけではダメですよね!!
取り外しの時に現在の状態より右回りに締めていき、何回転するかを確認しておきます。1気筒目が2回転と1/2。二気筒目以降は全て同じで、2回転と1/8でした。 しかし、サービスマニュアルでは、2回転戻しとなっています。が、今回は2−1/8で行きます。

まずはパイロットスクリュウを締めこみます。最後は軽く閉まった所でやめておきます。あまり強く締めると先っぽに段差が出来るんです。
この状態を基本として、2−1/8回転戻します。ここキャブの基本ですからしっかり間違わないように注意してやりましょう!!






これで、キャブの分解清掃は完了です。分解前とあまり変化が無いような.....。

 




やっと本題の新品のアクセルワイヤーの登場です。引き側、戻り側、どっちがどっちか解らなくなってしまいました。

 

キャブ側でRの大きな方が戻り側で、Rの小さいほうが引き側です。分解前の写真を見て判断しました。
戻り側はしっかりと本締めしておき、引き側は太鼓を取り付けてぶらぶら状態にしておきます。




では、車体に取り付けです。まあ、取り外しの逆ですから、特に問題も無いでしょうが。






インシュレータ側のキャブを固定するバンドの向きが逆です。バンドとキャブが接触してしっかり入りません。






こちらが正解の取り付けです。このバンドのネジ締めすぎるとすぐにネジの頭をなめてしまいます。
と、銅製、真ちゅう製?のパイプが見えますが、このパイプはキャブの取り付け取り外し時には注意します。すぐに折れてしまいますから、なるべくさわらないように するのがいいです。実際カタナで初めてキャブの取り外しをした時思わずポキッて、折れてしまいました。チョーク系なので通常の走りには影響が無かったような気がします。






アクセルワイヤーの引き側を締め付けます。調整範囲があるので、ある程度ケーブルの遊びに気を付けて取り付けます。
ここはしっかり、十分に取り付けましょう。このナットがセルフロックナットになってれば良いんですが。
自分でも交換できないのが残念です。






最後にエアークリーナー側を取り付けます。バンドを固定するネジがノーマルの黒ネジよりステンに変更しています。これは、見栄えではなくネジをなめたので仕方なく交換です。
エアークリーナー側のインシュレータは取り付け向きが決まってて、エアージェットへの通路も専用の穴が開いているので注意が必要です。 よね!!






ガソリンホースよりガソリンを入れてやります。試運転の為と、ガソリンが漏れないか、ちゃんとガソリンが入ってくれるかを確認します。ホースの先までガソリンを入れて、 キャブ下側のドレンボルトを少し緩めます。すると、ガソリンがポタポタ落ちればちゃんとガソリンが入っている証拠です。一応4気筒分確認しておきます。
されエンジンがかかるのでしょうか????






やはり、ここでも忘れ物です。チョークワイヤーを取り付けてません。チョークレバーを引っ張りながらスプリングを縮めながら取り付けます。
これで、本当にキャブの取り付けが完了です。






ガソリンのホースが垂れないようして、エンジン始動です。
呆気なくエンジン始動しました。チョークも効いてるし、アイドリングも1000回転ちょっとで安定しています。
ハンドルを左右に切ってアイドリングの変化が無いことや、アクセルの戻りも全く問題ありません。

分解清掃する前と全く変わっていない感じです。



でも、絶対に良くはなっているはずです。多分ね!!!

それにしても配線が違ってるような。ハイテンションコードの取り回し合っているのか?ちょっと無理があるようなきはしますが、分解前と同じなので由としておきましょう。




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